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日常編
繋がるメリーズ
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【港町巡回中】
魔物討伐の依頼を受けて港町にやって来た聖騎士勇者隊の3人だったが…出発した翌日の朝に、港町周辺の深海生物を味方に引き入れたランドルフとホーネットの2人と出会った
彼らは聖騎士勇者隊と何度か戦い、その度に手痛い思いをさせられている事から兵力が少ない今、彼らと戦うのは得策ではないと判断し早々に撤退した
【港町商店街】
2つ日目の朝の時点で依頼を完了した聖騎士勇者隊の3人。帰宅予定は明後日の夜まで。というプランだったので、わざわざ遠くの港町まで来たのだから、観光がてらこの街の安全度合いを巡回して調査する事にした
「お兄さん!そこの騎士のお兄さん!美しい女性を左右に2人もはべらせちゃってるなんてモテモテだねぇ!今朝取れた新鮮で美味い魚をご馳走してあげたら、もっと好かれると思うけど…どうだい、買ってかないか?」
魚屋の店主(20代後半くらいだろうか?)がアドルに営業トークを仕掛けてきた
「( ̄▽ ̄)あはは…コチラの女性は僕の奥さんだけど、コッチの女性は僕たちのパーティ仲間なんだ。彼女とかではないですよ」
「そうなのかい?だったら奥さんを喜ばせて上げる!ってのが旦那の心意気じゃ……んっ!?ちょっと待てよ……あんた、もしかして【イシスの勇者アドル・クリスニッジ】さんじゃないのか?」
「お前さんっ!!ソチラのお嬢さんはクラウン城の聖騎士ミャンジャム様じゃないか!…そんな軽口聞いてんじゃないよっ!」
「ひええ!すんませんしたっ!!」
若い店主の横に居る奥さんと思われる、彼より2-3歳上に見える活発そうな女性が、3人を【聖騎士勇者隊】だと気が付き軽口を叩いた亭主を叱っていた
「良いのですよ。それよりも本当に良い魚ばかりですね。流石は大陸内でも指折りの港町ですわ……アドル。私(ワタクシ)今夜はお魚が食べたくなって来ましたわ♪(笑)」
「…と、言うわけだよ店主さん。オススメの魚を3匹売ってくれないかな?」
「聖騎士様たちからお代を頂くなんてトンデモナイですよ。別の地方から足を運んでもらって、マリニウムの復興に多大な尽力をして頂いていると聞いてますから…」
「それとコレとは別の話ですわ。お買い物をしたら代金を払う!これは至極当然の事ですもの」
「あ、有難うございます!」
「まいどおおきにです!」
アドルは財布から3匹分の魚の代金を払った。店主はクーラーボックスのような箱に魚を入れて、そこへ保存用に氷を入れようとしたが…
「店主はん。それには及びまへん。ウチに任せといてくんなはれ…氷結よ…美味しいお魚を包んでおくれやす…」
そう言うとメリーズはクーラーボックスごと氷系の魔法で凍らせてしまった
「これなら夜まで鮮度を落とさずに保存出来ますえ♪」
「すげぇ!!」
「あんな氷魔法は見た事ねーな」
「流石、聖騎士勇者隊のメンバーだな」
「魔獣族とやらが逃げ出す訳だ…」
メリーズの氷魔法を見た港町の人たちは、涼し気な顔でサラっと効果が凄まじく高い魔法を使ったメリーズに驚いていた
「クラウンの城下町と比べるのは流石にですけど…なんと言うか、人同士の付き合い方に温かさを感じる良い街ですね」
ミャンジャムが感じたように、この港町の人たちは言葉使いは決して上品ではないものの…お互いを尊重し合い裏表の少ないフレンドリーな関係で、日々を過ごしているように感じられた。そんな賑やかな商店街を小さな子供2人が駆けて来た
「あ、痛っ!?ぴえーん!」
「大丈夫?」
石床のブロックに足を引っ掛けて倒れた小さい女の子と、その子より2-3歳ほど年上に見える女の子が居た。姉妹のようだ
「あらあら大丈夫かな?お姉ちゃんに見せてくれる?……擦りむいたのね、じっとしてて治してあげるからね」
聖騎士であるミャンジャムは回復魔法も使える。擦りむいた膝の治療程度は難なく終えた
「有難うございます!」
「ありがとう!お姉ちゃんたち♪」
傷の手当てをしてもらった妹は、お姉ちゃんの手を掴むと2人仲良く人混みの中に消えて行った
「お姉ちゃん…か…」
仲良く手を繋いで去っていく幼い姉妹の後ろ姿をジッと見詰めるメリーズ。少し寂しげな表情で幼い姉妹を見送った彼女から、何かを感じ取っているミャンジャム
【その夜】
ミーコたちが手配してくれた宿屋に泊まる聖騎士勇者隊。栄えているとは言え、港町の宿屋では城下町ほどの立派な宿屋は期待出来ないものだが…それでもミーコが彼らを気使い、なかなかに立派な宿を押さえてくれたのが室内に入ると理解出来た
「それじゃあ僕は厨房を借りてくるよ。ミャンジャムとメリーズに、僕が焼いた美味しい魚を食べて欲しいからね♪こんなに立派な厨房だから、思いっきり腕を振るわせてもらうよ♬」
ミーコが城の財政から捻出した金で手配してくれた宿屋だ。港町の宿屋と言えど、何もしなくても立派な料理が出てくるのだが…午前中に魚屋で買った時に言った約束を果たす為、アドルは自分で魚を焼きに行った。隣りの部屋に残されたミャンジャムとメリーズ
「アドルはん。魚の調理なんて出来るんやろか?」
「大丈夫よ。彼は若い頃シングルで冒険者をしていた頃は、自給自足で生活していたと聞いていますわ。魚を焼くくらい訳はないでしょう…」
メリーズを見るミャンジャムの頭の中では、街中で出会った幼い姉妹を見詰めていたメリーズの寂しそうな顔が思い出されていた
「ねぇメリーズ…」
「なんでっしゃろ?」
「あのさ…アドルにだったら……抱かれても良いな。とか思ってる?」
「Σ(*oωo艸;)エェ!?突然ナニを言い出しますの?そ、そ、そ、そないな事はおもとりません……ことも、無いといや無い…ですわ…」
突然の話に面食らうメリーズ
「私(ワタクシ)メリーズなら…なんとか許せるのよ…この前、私(ワタクシ)達に過去を話して少しスッキリしたと思いますが…それは一時の癒しでしかないわ。彼なら本当の意味で貴女を癒してくれるハズよ」
「ミャンジャムはん…」
メリーズはこの時、ミャンジャムを家族のように大切な存在だと認識した
【晩ご飯】
宿屋から提供された晩ご飯にプラスして、アドルがさばいて塩焼きにした魚料理も並べられた
「ホンマ美味しいなぁ。アドルはんは料理も出来るんやなぁ…偉いねぇ♪」
「あはは…簡単な料理ならね」
自分で焼いた魚を美味しいと言われ喜ぶアドル。3人は美味しい晩ご飯を堪能した
【食後】
「私(ワタクシ)しばらく夜風にあたって来ますわ」
晩ご飯の後、軽くアルコールを嗜(たしな)んだ3人。心なしかいつもより多くアルコールを飲んでいたミャンジャムが、夜の散歩しに出掛けると言い立ち上がった
「大丈夫かい?僕もついていこうか?今夜はいつもより沢山飲んでたろ?」
(なんだ…私(ワタクシ)のこと、よく見てくれてるのね。なら…メリーズなら良いか?…うん、良いですわ!)
いくらメリーズをパーティ仲間以上、身内のような存在として想っていても…自分の旦那を夜のパートナーとして提供するのには、アルコールのチカラを借りたミャンジャム
「大丈夫!1人で散歩したい気分なの!少し長く出てるけど【ベイオネット】持参で行くから心配しないでオーケーよ♪」
そう言うとミャンジャムは1人で部屋を出て行った。心配そうな顔を浮かべているアドルに、メリーズがそっと彼の手を掴んだ
「ん?どうしたんだいメリーズっ!?うわ!」
メリーズはアドルの手を掴むと、そのまま振り回すかのようにアドルをベッドに寝かせた
「め、メリーズ?どうしたんだよ?」
何が何だか分からないアドルは困惑していた
「な、なぁ…アドルはん。ウチの事を…愛人にしてくれへんやろか?」
「え━( Д ) ⊙ ⊙━ ッ !!!」
目玉が飛び出しそうな程に驚いたアドル。ベッドの上に移動させられた後、素早く馬乗りしてきたメリーズを下から凝視するアドル
「いや、確かにメリーズは魅力的で美しい女性だし…深い仲になれたら最高だ!とは1男としては思うけど、浮気なんかバレたらミャンに殺されそうなんだけど……」
「その点は大丈夫やで。ミャンはんには既に了承済みやからね(笑)」
「(; ꒪ㅿ꒪)えっ!?マジで?…あっ!だからミャンはベイオネットを持って1人で…」
「そういう訳やでアドルはん。後はあんさんの気持ち次第やで…どうやろか?ウチはあんさんの愛人になれるやろか?」
「そのお誘いは大変光栄なんだけど…僕はメリーズの事も大好きなんだ。その、1回手を出してしまったら1度きりで済む自信が…」
「むしろコレは、ミャンジャムはんから気を使って提案してくれた事なんや。つまりやな、ウチとアドルの愛人関係を認めて良い!と彼女自身が認めてくれてるんやで…」
メリーズが男たちから色眼鏡で見られて注目されているのは、流石のアドルも気が付いていた。ミャンジャムと結ばれていなかったら、遅かれ早かれ手を出していただろうと彼自身も思っている
【1時間後】
「あっ、あっ、アドルはん、あんさんの逞しいわぁ!奥まで刺さって最高に気持ち良いんよ♪もっと深く!うあああ…」
初めて男の味を知ったメリーズだが、そのキカン棒は百戦錬磨のイシス英雄【アドル・クリスニッジ】の鍛えられた極上品だ!
「あぁ…ウチの肉壁を押しのけて子供部屋をゴツゴツ突いてきてます。初めてから、こんな凄いの味わってもーたらウチ、阿呆になってしまいますえ♬」
アドルがミャンジャムの旦那だということなどすっかり忘れ、彼の上に馬乗りになり激しく腰を降っていた!
その頃、2時間の散歩を終え彼らの部屋に続く廊下に立っているミャンジャムは、いっこうに部屋から漏れてくる声が収まらないことに苛立ちを感じていた
(ちょっとぉー!確かに私(ワタクシ)は許可を出しましたけど…もう2時間は超えてますよ!いったい何時まで繋がっているつもりなのですか!!)
部屋に戻れず立ち尽くすミャンジャムは、自分から提案した事ではあったが、いつまでも楽しんでいる2人に嫉妬の炎を燃え上がらせていたw
続く
魔物討伐の依頼を受けて港町にやって来た聖騎士勇者隊の3人だったが…出発した翌日の朝に、港町周辺の深海生物を味方に引き入れたランドルフとホーネットの2人と出会った
彼らは聖騎士勇者隊と何度か戦い、その度に手痛い思いをさせられている事から兵力が少ない今、彼らと戦うのは得策ではないと判断し早々に撤退した
【港町商店街】
2つ日目の朝の時点で依頼を完了した聖騎士勇者隊の3人。帰宅予定は明後日の夜まで。というプランだったので、わざわざ遠くの港町まで来たのだから、観光がてらこの街の安全度合いを巡回して調査する事にした
「お兄さん!そこの騎士のお兄さん!美しい女性を左右に2人もはべらせちゃってるなんてモテモテだねぇ!今朝取れた新鮮で美味い魚をご馳走してあげたら、もっと好かれると思うけど…どうだい、買ってかないか?」
魚屋の店主(20代後半くらいだろうか?)がアドルに営業トークを仕掛けてきた
「( ̄▽ ̄)あはは…コチラの女性は僕の奥さんだけど、コッチの女性は僕たちのパーティ仲間なんだ。彼女とかではないですよ」
「そうなのかい?だったら奥さんを喜ばせて上げる!ってのが旦那の心意気じゃ……んっ!?ちょっと待てよ……あんた、もしかして【イシスの勇者アドル・クリスニッジ】さんじゃないのか?」
「お前さんっ!!ソチラのお嬢さんはクラウン城の聖騎士ミャンジャム様じゃないか!…そんな軽口聞いてんじゃないよっ!」
「ひええ!すんませんしたっ!!」
若い店主の横に居る奥さんと思われる、彼より2-3歳上に見える活発そうな女性が、3人を【聖騎士勇者隊】だと気が付き軽口を叩いた亭主を叱っていた
「良いのですよ。それよりも本当に良い魚ばかりですね。流石は大陸内でも指折りの港町ですわ……アドル。私(ワタクシ)今夜はお魚が食べたくなって来ましたわ♪(笑)」
「…と、言うわけだよ店主さん。オススメの魚を3匹売ってくれないかな?」
「聖騎士様たちからお代を頂くなんてトンデモナイですよ。別の地方から足を運んでもらって、マリニウムの復興に多大な尽力をして頂いていると聞いてますから…」
「それとコレとは別の話ですわ。お買い物をしたら代金を払う!これは至極当然の事ですもの」
「あ、有難うございます!」
「まいどおおきにです!」
アドルは財布から3匹分の魚の代金を払った。店主はクーラーボックスのような箱に魚を入れて、そこへ保存用に氷を入れようとしたが…
「店主はん。それには及びまへん。ウチに任せといてくんなはれ…氷結よ…美味しいお魚を包んでおくれやす…」
そう言うとメリーズはクーラーボックスごと氷系の魔法で凍らせてしまった
「これなら夜まで鮮度を落とさずに保存出来ますえ♪」
「すげぇ!!」
「あんな氷魔法は見た事ねーな」
「流石、聖騎士勇者隊のメンバーだな」
「魔獣族とやらが逃げ出す訳だ…」
メリーズの氷魔法を見た港町の人たちは、涼し気な顔でサラっと効果が凄まじく高い魔法を使ったメリーズに驚いていた
「クラウンの城下町と比べるのは流石にですけど…なんと言うか、人同士の付き合い方に温かさを感じる良い街ですね」
ミャンジャムが感じたように、この港町の人たちは言葉使いは決して上品ではないものの…お互いを尊重し合い裏表の少ないフレンドリーな関係で、日々を過ごしているように感じられた。そんな賑やかな商店街を小さな子供2人が駆けて来た
「あ、痛っ!?ぴえーん!」
「大丈夫?」
石床のブロックに足を引っ掛けて倒れた小さい女の子と、その子より2-3歳ほど年上に見える女の子が居た。姉妹のようだ
「あらあら大丈夫かな?お姉ちゃんに見せてくれる?……擦りむいたのね、じっとしてて治してあげるからね」
聖騎士であるミャンジャムは回復魔法も使える。擦りむいた膝の治療程度は難なく終えた
「有難うございます!」
「ありがとう!お姉ちゃんたち♪」
傷の手当てをしてもらった妹は、お姉ちゃんの手を掴むと2人仲良く人混みの中に消えて行った
「お姉ちゃん…か…」
仲良く手を繋いで去っていく幼い姉妹の後ろ姿をジッと見詰めるメリーズ。少し寂しげな表情で幼い姉妹を見送った彼女から、何かを感じ取っているミャンジャム
【その夜】
ミーコたちが手配してくれた宿屋に泊まる聖騎士勇者隊。栄えているとは言え、港町の宿屋では城下町ほどの立派な宿屋は期待出来ないものだが…それでもミーコが彼らを気使い、なかなかに立派な宿を押さえてくれたのが室内に入ると理解出来た
「それじゃあ僕は厨房を借りてくるよ。ミャンジャムとメリーズに、僕が焼いた美味しい魚を食べて欲しいからね♪こんなに立派な厨房だから、思いっきり腕を振るわせてもらうよ♬」
ミーコが城の財政から捻出した金で手配してくれた宿屋だ。港町の宿屋と言えど、何もしなくても立派な料理が出てくるのだが…午前中に魚屋で買った時に言った約束を果たす為、アドルは自分で魚を焼きに行った。隣りの部屋に残されたミャンジャムとメリーズ
「アドルはん。魚の調理なんて出来るんやろか?」
「大丈夫よ。彼は若い頃シングルで冒険者をしていた頃は、自給自足で生活していたと聞いていますわ。魚を焼くくらい訳はないでしょう…」
メリーズを見るミャンジャムの頭の中では、街中で出会った幼い姉妹を見詰めていたメリーズの寂しそうな顔が思い出されていた
「ねぇメリーズ…」
「なんでっしゃろ?」
「あのさ…アドルにだったら……抱かれても良いな。とか思ってる?」
「Σ(*oωo艸;)エェ!?突然ナニを言い出しますの?そ、そ、そ、そないな事はおもとりません……ことも、無いといや無い…ですわ…」
突然の話に面食らうメリーズ
「私(ワタクシ)メリーズなら…なんとか許せるのよ…この前、私(ワタクシ)達に過去を話して少しスッキリしたと思いますが…それは一時の癒しでしかないわ。彼なら本当の意味で貴女を癒してくれるハズよ」
「ミャンジャムはん…」
メリーズはこの時、ミャンジャムを家族のように大切な存在だと認識した
【晩ご飯】
宿屋から提供された晩ご飯にプラスして、アドルがさばいて塩焼きにした魚料理も並べられた
「ホンマ美味しいなぁ。アドルはんは料理も出来るんやなぁ…偉いねぇ♪」
「あはは…簡単な料理ならね」
自分で焼いた魚を美味しいと言われ喜ぶアドル。3人は美味しい晩ご飯を堪能した
【食後】
「私(ワタクシ)しばらく夜風にあたって来ますわ」
晩ご飯の後、軽くアルコールを嗜(たしな)んだ3人。心なしかいつもより多くアルコールを飲んでいたミャンジャムが、夜の散歩しに出掛けると言い立ち上がった
「大丈夫かい?僕もついていこうか?今夜はいつもより沢山飲んでたろ?」
(なんだ…私(ワタクシ)のこと、よく見てくれてるのね。なら…メリーズなら良いか?…うん、良いですわ!)
いくらメリーズをパーティ仲間以上、身内のような存在として想っていても…自分の旦那を夜のパートナーとして提供するのには、アルコールのチカラを借りたミャンジャム
「大丈夫!1人で散歩したい気分なの!少し長く出てるけど【ベイオネット】持参で行くから心配しないでオーケーよ♪」
そう言うとミャンジャムは1人で部屋を出て行った。心配そうな顔を浮かべているアドルに、メリーズがそっと彼の手を掴んだ
「ん?どうしたんだいメリーズっ!?うわ!」
メリーズはアドルの手を掴むと、そのまま振り回すかのようにアドルをベッドに寝かせた
「め、メリーズ?どうしたんだよ?」
何が何だか分からないアドルは困惑していた
「な、なぁ…アドルはん。ウチの事を…愛人にしてくれへんやろか?」
「え━( Д ) ⊙ ⊙━ ッ !!!」
目玉が飛び出しそうな程に驚いたアドル。ベッドの上に移動させられた後、素早く馬乗りしてきたメリーズを下から凝視するアドル
「いや、確かにメリーズは魅力的で美しい女性だし…深い仲になれたら最高だ!とは1男としては思うけど、浮気なんかバレたらミャンに殺されそうなんだけど……」
「その点は大丈夫やで。ミャンはんには既に了承済みやからね(笑)」
「(; ꒪ㅿ꒪)えっ!?マジで?…あっ!だからミャンはベイオネットを持って1人で…」
「そういう訳やでアドルはん。後はあんさんの気持ち次第やで…どうやろか?ウチはあんさんの愛人になれるやろか?」
「そのお誘いは大変光栄なんだけど…僕はメリーズの事も大好きなんだ。その、1回手を出してしまったら1度きりで済む自信が…」
「むしろコレは、ミャンジャムはんから気を使って提案してくれた事なんや。つまりやな、ウチとアドルの愛人関係を認めて良い!と彼女自身が認めてくれてるんやで…」
メリーズが男たちから色眼鏡で見られて注目されているのは、流石のアドルも気が付いていた。ミャンジャムと結ばれていなかったら、遅かれ早かれ手を出していただろうと彼自身も思っている
【1時間後】
「あっ、あっ、アドルはん、あんさんの逞しいわぁ!奥まで刺さって最高に気持ち良いんよ♪もっと深く!うあああ…」
初めて男の味を知ったメリーズだが、そのキカン棒は百戦錬磨のイシス英雄【アドル・クリスニッジ】の鍛えられた極上品だ!
「あぁ…ウチの肉壁を押しのけて子供部屋をゴツゴツ突いてきてます。初めてから、こんな凄いの味わってもーたらウチ、阿呆になってしまいますえ♬」
アドルがミャンジャムの旦那だということなどすっかり忘れ、彼の上に馬乗りになり激しく腰を降っていた!
その頃、2時間の散歩を終え彼らの部屋に続く廊下に立っているミャンジャムは、いっこうに部屋から漏れてくる声が収まらないことに苛立ちを感じていた
(ちょっとぉー!確かに私(ワタクシ)は許可を出しましたけど…もう2時間は超えてますよ!いったい何時まで繋がっているつもりなのですか!!)
部屋に戻れず立ち尽くすミャンジャムは、自分から提案した事ではあったが、いつまでも楽しんでいる2人に嫉妬の炎を燃え上がらせていたw
続く
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