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日常編

サーシャの日常

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【翌日の朝】
アリスがヨシュアと2人で入浴し、2人きりで寝た翌朝。サーシャはミル、エルデス、コハラコと共に朝食の準備を終わらせようとしていた

「今朝も~アリスさんとヨシュア様は~遅いですね~困ったものですね~」

毎朝のことながら、いつまでも起きてこないアリスたちのことをつぶやくエルデス

「今朝は…ヒイロさん達も…起きてきませんね…どうしたの…でしょうか?」

「昨夜も楽しんでみたいですから…疲れて起きられませんのね…仕方ない人たちですの…」

ミルもサーシャも、今朝はヒイロ達までも起きてこない事に気が付いていた

「サーシャはヒイロお兄さま達を起こしてきますの。エルデスさんはアリスお姉さま達をお願いしますの……コハラコはミルと朝食の用意頼めますか?」

「コハラコ頑張るノ!」

サーシャを母親のように慕うコハラコに、優しい笑みで朝食を並べるのを頼んだサーシャ



【ヒイロの部屋】
かなり前からこの部屋では、ヒイロとカルーアが2人で使っている。元々はシングルベッドが2つ有ったのだが、ソレを客室に回してこの部屋には新たにキングサイズのベッドを入れ、ソレを2人で使っているのだ

「お兄さまー、カルーアお姉さまー、朝食の用意が出来ましたよ。そろそろ起きて欲しいですの…」
 

「……………………………………………」
「……………………………………………」

しかし、2人はサーシャの声に応えず眠り続けていた。そればかりか2人は全裸でベッドの上に寝ていた

「(*´艸`*)♡ははーん。やっぱり昨夜もお楽しみだったみたいですの♪…ですけど、そろそろ起きてもらわないと困っちゃいますの……そうですの!」

サーシャはベッドに上がると、ヒイロの方に近付き「ニヤリ」と笑うと彼の唇を奪った。すると予想外な事に…

「愛してるぞっ!」

ヒイロの逞(たくま)しい両腕にホールドされてしまったサーシャ

「Σ( * ゜Д゜*)ナッ!!お、お兄さまっ!?」

突然の抱擁に驚くサーシャだが、ヒイロの事が大好きなサーシャは嫌がることもなく、そのままヒイロの腕の中で悦びを噛み締めていた

「ん~…んなっ!?…ヒイロは何でサーシャを抱いてるのさっ!!」

2人の声に反応したカルーアが、目を擦りながらようやく目を覚ましたようだ。起き上がるとサーシャに抱きついているヒイロに、少し嫌味っぽく言っていた



【仕事部屋】
朝食の後、軽く鍛冶屋の仕事を済ませたヒイロ。すると彼の仕事部屋にサーシャが入って来た

「お兄さま、お邪魔しますの」

「どうかしたか?」

サーシャは仕事の邪魔はしないように、いつも弁(わきま)えてくれている。そのサーシャが自分から入って来たのだから、何か理由があるだろうと思ったヒイロ

「昨日アリスお姉さまのクエストに付き合ったじゃないですか?ソレがピクニックの様だね…とカルーアお姉さまが言われてたのですけど…本当にピクニックに行きたいとコハラコがお願いして来ましたの」

「なるほどな……良いじゃないか!街の東端の自然公園に行こうか?あそこなら街中だから安全だしな!」

という訳で、ヒイロとカルーア、サーシャとコハラコとミル。ソレに狼(ハイラ)も連れて自然公園にやって来た



【自然公園】
本当はアリスも来たがったのだが…
「昨日のクエストで覚えた炎熱(ファイアル)の能力(スキル)をいち早くモノにすべきだ!」
とヨシュアに言われ、家の庭で留守番しながら訓練する事になり泣く泣く断念していた。当然ながらエルデスは、ヨシュアとアリスに付き添い一緒に留守番している


「WOWー!WAON!」
「ちょっとお!何で、わたしを追いかけて来るのさ!?助けてよ~(汗)」

最初はアリスが居ないことに不機嫌なハイラだったが…自然公園に入ると広い草原にテンションが上がったのか?先程ひたすらミルを追い掛け回していたが、今はカルーアを追い掛け回している
ハイラに追い掛け回されたミルは、バテてヒイロの近くで倒れて休んでいた

「お兄さま!何か飲み物かオヤツ食べますか?お飲み物も有りますの♪」
 

「そうだな…飲み物とパンをもらおうか?」

それらを受け取り飲食するヒイロは、目の前のサーシャをジッと眺めていた

「( „❛ ֊ ❛„)んっ?ヒイロお兄さま、どうかしましたの?」

「ん?いや、13歳になったとは言え、何だかサーシャがシッカリしてきてさ…ドンドン良い女になって行くんだな。って思ったんだよ」

「まぁ!お兄さまったら♪そんなに褒められたらサーシャ……お兄さまに身を委ねちゃいますの♪」

褒められたらサーシャは、ヒイロの身体に身を擦り寄せ甘えるような吐息を吹き掛けた。ハイラに追い掛けられながらも、ソレに気が付いたカルーア

「サーシャっ!あんまりヒイロにベタベタしないでよ!わたしのヒイロなんだからねっ!……あっ!?うわっ!」

サーシャを牽制する大声を出したスキを突かれたカルーアは、ハイラに飛びかかられ押し倒されてしまった



【その日の夜】
「流石に今夜は勘弁してよ。昨夜もあれだけ相手したし、今日は散々ハイラに追い掛け回されて…もうクタクタなんだよ…」

「そ、そうだよな。ゆっくり寝てくれ」

優しいヒイロは疲れているカルーアに、夜の相手を求める事はせずに眠りについた

「(*˘꒳˘*)スヤスヤ…」

ヒイロのスグ隣でカルーアが静かに寝息を立てていた。その時、身体にのしかかる重みを感じたヒイロがゆっくり目を覚ますと…

「お兄さま…起きて欲しいですの…」

何と目の前に寝まき姿のサーシャが居る。ヒイロの足元側からベッドに上がり、彼の腰の上に座り込んで手を伸ばしてきていた

「ど、どうしたサーシャ。眠れないのか?」

「はい…寝られませんの。カルーアお姉さまは、いつもヒイロお兄さまと仲の良さを見せ付けてくるのに…サーシャは、コハラコの子守りの毎日。そりゃコハラコに慕われるのは嬉しいのですけど…たまにはサーシャもお兄さまに甘えたいですの…」
 

コハラコに慕われる母親代わりが定着していたサーシャだが、それでも彼女はまだ13歳。まだまだ甘えたい年頃だ

「一緒に寝るか?」

「はい、もちろんですね!(*¯꒳¯*)むふ♪」

そう言うとサーシャは寝まきを脱ぎ捨てて全裸になった。そしてヒイロにピッタリと寄り添い、彼の身体をくまなく触ってきた

「お、おい。カルーアが目を覚ましたらド叱られるぞ!」

「大丈夫ですの、お兄さま!カルーアお姉さまには、たっぷり眠り薬を嗅がせておきましたの(笑)」

「(; ・`д・´)ナン…ダト!?」

最近はコハラコの子守りが定着し、すっかり大人しい女性に見えていたサーシャだったが…彼女の性の開放感は失われていなかった

「あっ、あん!良いですの…お兄さまぁ♪」

「そ、そろそろ寝ないか?その、サーシャの小さな身体じゃ俺のは入らないだろ?」

「大丈夫ですの。部屋に入る前に拡張魔法を掛けてきましたので、お兄さまの逞しいキカン棒も受け入れられますの♪」

その夜ヒイロは久しぶりにサーシャの相手をさせられた。特にコハラコは何もされていなかったのだが…昨日のクエストでの戦闘と今日の訓練で完全に疲れ果てていて、サーシャが横に居ないことに気が付かなかったようだ



続く
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