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憎奪戦争編
ヘルメスの街へ帰還
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【ヘルメスの街近く】
森の中を馬や馬車で移動する複数の人影。それは、アルバート家を目指す三姉妹達とホロミナティの4人だ
「その街には宿屋が数軒あるのですか?…それでしたら、最初からアルバートさん宅に泊めてもらうのではなく、取り敢えず宿屋をあたってみては如何でしょう?」
アルバート家族(ファミリー)と共にヘルメスの街にやって来た【ホロミナティ】の4人
身分がハッキリしない自分たち4人を街に受け入れてもらいやすくする為に、ヒイロ達のコネで商業ギルドのマスター【ジュリアン】や、その奥さん【ネネカ】に口添えして貰える。という約束を得ていたので、元々城内勤務だったコヨリィからしたら、更にいきなり4人で彼らの家にお邪魔して泊めてもらうのは、あまりにもお世話になり過ぎてしまうと気が引けているようだ。が…
「そんな事は気にしないでください!俺たちの家族は…恥ずかしい話ですが、血の繋がった者は誰も居ない全員訳ありの出生なんです。それでも肩を寄せ合い助け合って生きているんです」
「そうですの!ホロミナティの皆さまの話を聞かせてもらいましたら、とても他人とは思えませんの。今夜だけとは言わずに、しばらく泊まっていって欲しいですの!…ね、お兄さま?」
「あぁ!もちろんだ!ほとんど手ぶらで出発されたのでしょう?出費は極力抑えた方が良いですよ」
遠慮するコヨリィたちに、気を使う必要は無いと言うヒイロをフォローしたサーシャ。ホロミナティは顔を見合わせて相談する
「それじゃミーコ達…あっ!?いや、ミコ達は取り敢えず今夜お泊まりさせてもらうにぇ!」
「よろしくおねげぇしますだ」
「ご飯もいーっぱいお願いしまーすっ!」
「サケマタさんは少し遠慮しましょうね」
ヒイロ達の好意に感謝するミコ、ノエール、サケマタ、コヨリィの4人。遠慮なくご飯まで要求するサケマタを注意するコヨリィ
「ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)アハハっ!!たーのしいぃ♪」
そのやり取りに笑いだしたアリスの気持ち良い笑い声に、全員が釣られて笑い始めた時だった。今居る森を抜ければ間もなく【ヘルメスの街】の西に辿り着く頃
「待ってみんな、誰かが近付いて来るよ!」
カルーアの探知魔法が彼らに近付いて来る者を察知した。一瞬、彼らに緊張が走ったが…
「警戒する必要はねーよ。俺の保護者たちだからな」
「み~なさ~ん!ご無事での帰還~何よりです~!ヨシュア様~お元気そうで~嬉しいです~」
「サーシャママ~!!!」
街のスグそばの森の端で会ったのは、ヨシュアの保護者エルデスとサーシャをママと敬愛する吸血姫のコハラコだった
「ヨシュア様~良くぞ~ご無事で~」
「あったりめーだろーが!」
「ず~っと心配してたのですよ~」
頭上に探知の精霊魔法が視認化する程に魔力を高めて、ヨシュア達を迎えに来たエルデス
「ママ~元気で良かったノ!」
「お留守番有難うですの!」
元気いっぱいのコハラコは、音速ダッシュで駆け寄るとタックルするかのようにサーシャに抱きついた
「ぐはっ!?…ケホケホ…やれやれ、コハラコはまだまだ甘えん坊さんですの(笑)」
「凄く嬉しいノ!でも強過ぎたノ、ごめんなさいノ」
「あーん。ヨシュア様~」
「うっぷ!?苦しいっ!胸で窒息するだろーがっ!」
微笑ましく抱き合う2組みだが…エルデスの豊満すぎる胸に包まれているヨシュアを見て、彼の彼女の立場であるアリスは…自分の未成熟な胸を見て嫉妬し、ヨシュアのほっぺを引っ張った
「イテテ!何すんだよアリス!?」
「ふんだっ!!」
「あはははは♪」
ヨシュアを取り巻く2人の少女のやり取りに、思わず周りの者たちは笑いが溢れた
【アルバート家】
「おかえりなさい…皆さんっ!エルデスさんが…皆さんを探知したと言われたので…温かい料理を作って…お待ちしていました…あれ!?お連れの方たちが…変わっていますね?…初めまして…ボクはこの家でお手伝いをさせていただいている…ミルと申します…宜しくお願いします…」
アルバート家は玄関をくぐると、スグに応接間(キッチン)になっているのだが、沢山の料理をちょうど今、作り終えたミルが出迎えてくれた。そして初見であるホロミナティに、礼儀正しい挨拶をしていた
「WAON!WOWー!」
裏手では馬小屋に居る狼(ハイラ)が、ご主人であるアリスの匂いを嗅ぎ取り喜びの雄叫びをあげている
「ミル。少しお料理もらって良いかなぁ?ハイラに上げてきたいのぉ!」
「はい、もちろんですよ。ハイラちゃんの分も…ここに作ってありますから」
「«٩(*´ ꒳ `*)۶»ありがとうねぇ!」
そう言うと、アリスは皿に盛られたハイラの食事を持って馬小屋に向かった。裏手からハイラの雄叫びが上がり、アリスと再会できた悦びに浸っているようだ
「カルーアちゃん、カルーアちゃん!」
「( „❛ ֊ ❛„)んっ?何だいサケマタさん?」
「あのミルって女の子、可愛いですね♪ちょーっと紹介してもらえませんか?」
可愛い年下の女の子が好きなサケマタは、ミルを見たとたん目の色が変わっている
「ソレは構わないよ。けど、一応言っておくけど…あんな格好をしてはいるけど、ミルは男の娘だからね…ちゃんと付いてるよ」
「えぇ!?あんな可愛い顔だちなのに、男の子なんですかぁ!?そ、そんなぁ……」
異性に全く興味のないサケマタは激しく落胆したのだが……その横のノエールは…
「んっまぁ!!ミルちゃんは男の子なんですけっ?可愛いだなぁ!女の子みたいに可愛いのに男の子なんて最&高なんですけんど!…はぁ、ミルちゃんの居るこの家に数日泊めてもらったら、理性がぶっ飛んじまうだよ♪」
逆に小さな男の子が好きなノエールは、ミルが好みのドストライクなようで極限状態に陥っていた
「ヒイィィィ!!(゜ロ゜ノ)ノ なんですかぁ!?」
身の危険を察知したミルが、壁まで後ずさっていた。その様子を見て一喝するミコ
「でゃまれっ!お泊まりさせてもらえるうえに、食事までもてなしてくれる家で、迷惑になるほど騒ぐんじゃないにぇ!!」
ホロミナティのBOSSミコが、はしゃぎ過ぎている仲間たちを一喝した。が、彼女の声は可愛い過ぎてちっとも【圧】が感じられなかったので、ほとんど効果が無かったw
「いただきマース!」
「いただきますの!」
久しぶりにアルバート家で全員が揃っての食事になった。エルデスやコハラコからマリニウムでの事を聞かれたり、ミルの事を根掘り葉掘り聞こうとするノエール
ヒイロに「はい、あーん」をして甘えまくるカルーア。ソレを見たエルデスがヨシュアに同じ事をしようとすると、慌てて対抗意識を燃やすアリス
久しぶりのアルバート家に、気持ち良いほどの笑い声が響き渡っていた。数日ぶりにアルバート家族に平和な日々が訪れた
続く
森の中を馬や馬車で移動する複数の人影。それは、アルバート家を目指す三姉妹達とホロミナティの4人だ
「その街には宿屋が数軒あるのですか?…それでしたら、最初からアルバートさん宅に泊めてもらうのではなく、取り敢えず宿屋をあたってみては如何でしょう?」
アルバート家族(ファミリー)と共にヘルメスの街にやって来た【ホロミナティ】の4人
身分がハッキリしない自分たち4人を街に受け入れてもらいやすくする為に、ヒイロ達のコネで商業ギルドのマスター【ジュリアン】や、その奥さん【ネネカ】に口添えして貰える。という約束を得ていたので、元々城内勤務だったコヨリィからしたら、更にいきなり4人で彼らの家にお邪魔して泊めてもらうのは、あまりにもお世話になり過ぎてしまうと気が引けているようだ。が…
「そんな事は気にしないでください!俺たちの家族は…恥ずかしい話ですが、血の繋がった者は誰も居ない全員訳ありの出生なんです。それでも肩を寄せ合い助け合って生きているんです」
「そうですの!ホロミナティの皆さまの話を聞かせてもらいましたら、とても他人とは思えませんの。今夜だけとは言わずに、しばらく泊まっていって欲しいですの!…ね、お兄さま?」
「あぁ!もちろんだ!ほとんど手ぶらで出発されたのでしょう?出費は極力抑えた方が良いですよ」
遠慮するコヨリィたちに、気を使う必要は無いと言うヒイロをフォローしたサーシャ。ホロミナティは顔を見合わせて相談する
「それじゃミーコ達…あっ!?いや、ミコ達は取り敢えず今夜お泊まりさせてもらうにぇ!」
「よろしくおねげぇしますだ」
「ご飯もいーっぱいお願いしまーすっ!」
「サケマタさんは少し遠慮しましょうね」
ヒイロ達の好意に感謝するミコ、ノエール、サケマタ、コヨリィの4人。遠慮なくご飯まで要求するサケマタを注意するコヨリィ
「ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)アハハっ!!たーのしいぃ♪」
そのやり取りに笑いだしたアリスの気持ち良い笑い声に、全員が釣られて笑い始めた時だった。今居る森を抜ければ間もなく【ヘルメスの街】の西に辿り着く頃
「待ってみんな、誰かが近付いて来るよ!」
カルーアの探知魔法が彼らに近付いて来る者を察知した。一瞬、彼らに緊張が走ったが…
「警戒する必要はねーよ。俺の保護者たちだからな」
「み~なさ~ん!ご無事での帰還~何よりです~!ヨシュア様~お元気そうで~嬉しいです~」
「サーシャママ~!!!」
街のスグそばの森の端で会ったのは、ヨシュアの保護者エルデスとサーシャをママと敬愛する吸血姫のコハラコだった
「ヨシュア様~良くぞ~ご無事で~」
「あったりめーだろーが!」
「ず~っと心配してたのですよ~」
頭上に探知の精霊魔法が視認化する程に魔力を高めて、ヨシュア達を迎えに来たエルデス
「ママ~元気で良かったノ!」
「お留守番有難うですの!」
元気いっぱいのコハラコは、音速ダッシュで駆け寄るとタックルするかのようにサーシャに抱きついた
「ぐはっ!?…ケホケホ…やれやれ、コハラコはまだまだ甘えん坊さんですの(笑)」
「凄く嬉しいノ!でも強過ぎたノ、ごめんなさいノ」
「あーん。ヨシュア様~」
「うっぷ!?苦しいっ!胸で窒息するだろーがっ!」
微笑ましく抱き合う2組みだが…エルデスの豊満すぎる胸に包まれているヨシュアを見て、彼の彼女の立場であるアリスは…自分の未成熟な胸を見て嫉妬し、ヨシュアのほっぺを引っ張った
「イテテ!何すんだよアリス!?」
「ふんだっ!!」
「あはははは♪」
ヨシュアを取り巻く2人の少女のやり取りに、思わず周りの者たちは笑いが溢れた
【アルバート家】
「おかえりなさい…皆さんっ!エルデスさんが…皆さんを探知したと言われたので…温かい料理を作って…お待ちしていました…あれ!?お連れの方たちが…変わっていますね?…初めまして…ボクはこの家でお手伝いをさせていただいている…ミルと申します…宜しくお願いします…」
アルバート家は玄関をくぐると、スグに応接間(キッチン)になっているのだが、沢山の料理をちょうど今、作り終えたミルが出迎えてくれた。そして初見であるホロミナティに、礼儀正しい挨拶をしていた
「WAON!WOWー!」
裏手では馬小屋に居る狼(ハイラ)が、ご主人であるアリスの匂いを嗅ぎ取り喜びの雄叫びをあげている
「ミル。少しお料理もらって良いかなぁ?ハイラに上げてきたいのぉ!」
「はい、もちろんですよ。ハイラちゃんの分も…ここに作ってありますから」
「«٩(*´ ꒳ `*)۶»ありがとうねぇ!」
そう言うと、アリスは皿に盛られたハイラの食事を持って馬小屋に向かった。裏手からハイラの雄叫びが上がり、アリスと再会できた悦びに浸っているようだ
「カルーアちゃん、カルーアちゃん!」
「( „❛ ֊ ❛„)んっ?何だいサケマタさん?」
「あのミルって女の子、可愛いですね♪ちょーっと紹介してもらえませんか?」
可愛い年下の女の子が好きなサケマタは、ミルを見たとたん目の色が変わっている
「ソレは構わないよ。けど、一応言っておくけど…あんな格好をしてはいるけど、ミルは男の娘だからね…ちゃんと付いてるよ」
「えぇ!?あんな可愛い顔だちなのに、男の子なんですかぁ!?そ、そんなぁ……」
異性に全く興味のないサケマタは激しく落胆したのだが……その横のノエールは…
「んっまぁ!!ミルちゃんは男の子なんですけっ?可愛いだなぁ!女の子みたいに可愛いのに男の子なんて最&高なんですけんど!…はぁ、ミルちゃんの居るこの家に数日泊めてもらったら、理性がぶっ飛んじまうだよ♪」
逆に小さな男の子が好きなノエールは、ミルが好みのドストライクなようで極限状態に陥っていた
「ヒイィィィ!!(゜ロ゜ノ)ノ なんですかぁ!?」
身の危険を察知したミルが、壁まで後ずさっていた。その様子を見て一喝するミコ
「でゃまれっ!お泊まりさせてもらえるうえに、食事までもてなしてくれる家で、迷惑になるほど騒ぐんじゃないにぇ!!」
ホロミナティのBOSSミコが、はしゃぎ過ぎている仲間たちを一喝した。が、彼女の声は可愛い過ぎてちっとも【圧】が感じられなかったので、ほとんど効果が無かったw
「いただきマース!」
「いただきますの!」
久しぶりにアルバート家で全員が揃っての食事になった。エルデスやコハラコからマリニウムでの事を聞かれたり、ミルの事を根掘り葉掘り聞こうとするノエール
ヒイロに「はい、あーん」をして甘えまくるカルーア。ソレを見たエルデスがヨシュアに同じ事をしようとすると、慌てて対抗意識を燃やすアリス
久しぶりのアルバート家に、気持ち良いほどの笑い声が響き渡っていた。数日ぶりにアルバート家族に平和な日々が訪れた
続く
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