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憎奪戦争編
生と死
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【古代遺跡(大社)】
「えーい、ソコを通せ!下に居る娘に大事な用があるのだ!」
「ミーコ様の為に、ここは通せません!」
地下3Fに降りる為の階段のところでぶつかり合うロベルトと率いる騎士たち。その彼らを通すまいと死守するホロミナティたち
「みなさん!争うのは止めましょう!」
お互いの意見を譲ろうとしない双方に苛立ちを感じているヒイロは、珍しく強い口調で叫んだ。お互いが沈黙した後、ソコへサーシャ達が到着した
「お兄さま、どうかしたんですの?アリスお姉さまは上で倒れてましたし、どうなっているのか訳が分からないですの…」
今来たばかりのサーシャには、この状況がよく分からなかった。だが、サーシャの到着でヒイロには閃きが走った。カルーアに近付くと…
「この付近に居る中で、俺とサーシャ以外を魔法で眠らせて欲しいんだ。頼めないか?」
「( *¯ ꒳¯*)ムフフ ヒイロの頼みなら、そのくらいお安い御用さ。任せてよ……」
「う、う~ん……」
「何だ?急に眠気が…」
「ほえ~、起きてられませーん…」
「睡眠魔法ですか…zzZ」
カルーアの催眠魔法により、ヒイロとカルーア、サーシャ以外の全員がその場に倒れるように眠りについた
【地下3F】
「くそぅ!なんでボッチちゃんばかりが、こんな不幸な目にあわなきゃならなかったんだ…」
泣きながら嘆いているラデュードの背後にヒイロ達がやって来た。肩を震わせて声を出さずに泣いていたミーコも、ヒイロ達に気が付いたみたいだ
「ミーコの仲間が居たハズなのに…よく入ってこれたにぇ…」
「すまないけど、わたしの魔法で眠ってもらったよ。女の子を助けにきたんだよ」
実際ミーコはカルーアが催眠魔法を使ったところを見てはいないが、魔法耐性の高いコヨリィとサケマタを眠らせている時点で、彼女達の魔法力が半端ないモノだと予想した
「そうなんだにぇ。凄い魔法力を感じるにぇ……後ろに居る子が凄腕の回復師なのにぇ?…でも…死んでしまった者は蘇らせないでしょ?」
死者蘇生の魔法は伝説級のモノであり、使えるとしたら【消去の魔女】辺りの化け物クラスのみだろうと噂されている
「この人が亡くなったのは、いつ頃ですの?……そうですか、ついさっきなのですのね。それなら…」
「貴方がどれほど凄腕の回復師でも…流石に死んだ子は無理よね?……えっ!?」
世の中のいかに凄まじい魔法使いでも、一般常識として死者蘇生は不可能。ソレが常識だ。ましてや見た目12歳の少女にそんな事が出来る。と期待するのがおかしいのだ
「たぶん…間に合うと思いますの。少し離れていて欲しいですの……では…我がマスター【惑星神エリスア様】人々の幸せに貢献し続けながらも、不幸な死を遂げてしまったこの者に今一度、生命の灯を灯したまえ…【女神祝福(エリクサー)】!!」
「エリクサーだってぇ!?それはおとぎ話の中の空想の魔法のハズだにぇ……」
「何だ!?急に部屋が明るくなって…」
「済まないな。少しサーシャに時間をくれ」
ヒイロは慌て驚くミーコとラデュードを下がらせた。サーシャの集中を妨げない為だ
「どうだサーシャ?」
「はい。蘇生は間に合いましたの。ただ、恐ろしく衰弱しています。引き続き回復魔法を掛けていますので、もう少し時間を頂けたら問題ありませんの」
「凄いにぇ…これが天使族のチカラ…」
「世界にはこんな子も居るんだな…」
初めて天使族の回復魔法を見たミーコとラデュードは、その神聖なる強いチカラに見惚れた。そして、その場の者たちはサーシャが魔法を終えるのを待った
「ふあぁ…良く寝ました~………( „❛ ֊ ❛„)んっ?あれ??私どうして…生きているのでしょう?…確かに死んだと…思ったのですが…」
「うっ…うわあああ!お姉ちゃん、生き返ったぁ!良かった、良かったにぇ!!」
生き返った姉の姿を見て飛びつくミーコ。ラデュードもボッチちゃんの死を確かに確認したのに、目の前で起きた奇跡に言葉を失っていたが…しばらくすると姉妹の微笑ましい再会に笑顔を見せていた
【エルドラド王国跡】
その日の深夜、マリニウムからクラウン城の方角へ3頭の馬が疾走している
「ランバード様…はぁはぁ…一体どちらに向かわれるのですか?」
ラッセル・オツベルド公爵のひとり息子ランバードは、ある目的地を目指してエルドラド王国跡を通過しようとしていた
「クラウン城とヘルメスの街、そしてここエルドラド王国跡を結んだほぼ中央に工業都市【オオヤマダ】がある。そこは父上の出身地なのだ。必ずこの俺を歓迎してくれるだろう…まずは、その街を足掛かりに再興の時を待つのだ」
「おおー!流石ランバード様」
「逃げ延びた甲斐がありますな」
武装型魔装兵器(パワードスーツ)に身を包んだランバードと、その部下の2人。合計3名が馬を走らせてエルドラド王国跡に足を踏み入れようとしていたが、その時…
「な、なんだ!?」
「馬が急に…」
3人を乗せて駆けていた馬が突然立ち止まった。すると夜の闇の中、真っ暗な景色の中で更にドス黒いモヤが溢れ出し馬に乗る彼ら3人を包み込んだ
「化け物の幻惑でしょうか?」
「まさか魔物っ!?」
あまりに奇妙な出来事に取り乱すランバードたち3名。彼らに話し掛ける少女が現れた
「くくくくく……忌まわしき超人類どもと同じ匂いがすると思い無理して現出してみれば……何とも弱々しい男たちだな…」
「なんだと女…貴様っ!このランバード・オツベルドを侮辱するかっ!」
恐怖を振り払うかのように強気な態度を魅せたランバードだったが…
「くくくくく…あーはっはっはっ!!無知ムチむち!無知は罪だねぇ…私とお前たちの図り知ることも不可能な程かけ離れた実力の差が分からんとはな!哀れだ、とても哀れな生き物だな(笑)」
忌まわしき古代人が作り上げた武装型魔装兵器(パワードスーツ)から、超人類と同じ古代人の匂いを嗅ぎつけたミオランダが現れたのだが…彼女からすれば、あまりに期待ハズレな弱者を目の前にしてしまい笑いのツボにハマっていた
「お前たちっ!この無礼な女に我々の強さを思い知らせてやれっ!殺しはするなよ…へへ。後でたっぷり可愛がってやるからなぁ…」
ランバードは磨き鍛え上げられた美しいミオランダの姿に、男の欲情が強く現れている
「ほほぉ…私を可愛がるとな?魅せてもらおうじゃないか、アンタらの逞(たくま)しさとやらをなっ!」
(2分後)
「ヒイィィィ!!(゜ロ゜ノ)ノ ば、馬鹿なっ!武装型魔装兵器(パワードスーツ)を装備した選りすぐりの我が配下が…完全に手玉に取られてヤラレタだと!?馬鹿なっ、そんなバカなぁ!」
「フッはははははは(笑)馬鹿は貴様らだったようだな。さて、つまらない相手に貴重なエネルギーを使ってしまった…後片付けをして早く眠りに着くとしようか…」
「舐めるなぁっ!俺はオツベルド公爵の跡取り、ランバっ!?……バタッ!」
「ふん!弱い、脆弱にも程があるな…本当につまらないモノを斬ってしまったな…さて、再び眠り着くとするか…あの女と再戦する日を夢見てな…」
この地に踏み込んできた彼らを遊びながら始末したミオランダは、再び深い過去の世界へと帰って行った。理由は不明だが、超人類抹殺を遂行する彼女は、カルーアとの再戦を心待ちにしているようだ
続く
「えーい、ソコを通せ!下に居る娘に大事な用があるのだ!」
「ミーコ様の為に、ここは通せません!」
地下3Fに降りる為の階段のところでぶつかり合うロベルトと率いる騎士たち。その彼らを通すまいと死守するホロミナティたち
「みなさん!争うのは止めましょう!」
お互いの意見を譲ろうとしない双方に苛立ちを感じているヒイロは、珍しく強い口調で叫んだ。お互いが沈黙した後、ソコへサーシャ達が到着した
「お兄さま、どうかしたんですの?アリスお姉さまは上で倒れてましたし、どうなっているのか訳が分からないですの…」
今来たばかりのサーシャには、この状況がよく分からなかった。だが、サーシャの到着でヒイロには閃きが走った。カルーアに近付くと…
「この付近に居る中で、俺とサーシャ以外を魔法で眠らせて欲しいんだ。頼めないか?」
「( *¯ ꒳¯*)ムフフ ヒイロの頼みなら、そのくらいお安い御用さ。任せてよ……」
「う、う~ん……」
「何だ?急に眠気が…」
「ほえ~、起きてられませーん…」
「睡眠魔法ですか…zzZ」
カルーアの催眠魔法により、ヒイロとカルーア、サーシャ以外の全員がその場に倒れるように眠りについた
【地下3F】
「くそぅ!なんでボッチちゃんばかりが、こんな不幸な目にあわなきゃならなかったんだ…」
泣きながら嘆いているラデュードの背後にヒイロ達がやって来た。肩を震わせて声を出さずに泣いていたミーコも、ヒイロ達に気が付いたみたいだ
「ミーコの仲間が居たハズなのに…よく入ってこれたにぇ…」
「すまないけど、わたしの魔法で眠ってもらったよ。女の子を助けにきたんだよ」
実際ミーコはカルーアが催眠魔法を使ったところを見てはいないが、魔法耐性の高いコヨリィとサケマタを眠らせている時点で、彼女達の魔法力が半端ないモノだと予想した
「そうなんだにぇ。凄い魔法力を感じるにぇ……後ろに居る子が凄腕の回復師なのにぇ?…でも…死んでしまった者は蘇らせないでしょ?」
死者蘇生の魔法は伝説級のモノであり、使えるとしたら【消去の魔女】辺りの化け物クラスのみだろうと噂されている
「この人が亡くなったのは、いつ頃ですの?……そうですか、ついさっきなのですのね。それなら…」
「貴方がどれほど凄腕の回復師でも…流石に死んだ子は無理よね?……えっ!?」
世の中のいかに凄まじい魔法使いでも、一般常識として死者蘇生は不可能。ソレが常識だ。ましてや見た目12歳の少女にそんな事が出来る。と期待するのがおかしいのだ
「たぶん…間に合うと思いますの。少し離れていて欲しいですの……では…我がマスター【惑星神エリスア様】人々の幸せに貢献し続けながらも、不幸な死を遂げてしまったこの者に今一度、生命の灯を灯したまえ…【女神祝福(エリクサー)】!!」
「エリクサーだってぇ!?それはおとぎ話の中の空想の魔法のハズだにぇ……」
「何だ!?急に部屋が明るくなって…」
「済まないな。少しサーシャに時間をくれ」
ヒイロは慌て驚くミーコとラデュードを下がらせた。サーシャの集中を妨げない為だ
「どうだサーシャ?」
「はい。蘇生は間に合いましたの。ただ、恐ろしく衰弱しています。引き続き回復魔法を掛けていますので、もう少し時間を頂けたら問題ありませんの」
「凄いにぇ…これが天使族のチカラ…」
「世界にはこんな子も居るんだな…」
初めて天使族の回復魔法を見たミーコとラデュードは、その神聖なる強いチカラに見惚れた。そして、その場の者たちはサーシャが魔法を終えるのを待った
「ふあぁ…良く寝ました~………( „❛ ֊ ❛„)んっ?あれ??私どうして…生きているのでしょう?…確かに死んだと…思ったのですが…」
「うっ…うわあああ!お姉ちゃん、生き返ったぁ!良かった、良かったにぇ!!」
生き返った姉の姿を見て飛びつくミーコ。ラデュードもボッチちゃんの死を確かに確認したのに、目の前で起きた奇跡に言葉を失っていたが…しばらくすると姉妹の微笑ましい再会に笑顔を見せていた
【エルドラド王国跡】
その日の深夜、マリニウムからクラウン城の方角へ3頭の馬が疾走している
「ランバード様…はぁはぁ…一体どちらに向かわれるのですか?」
ラッセル・オツベルド公爵のひとり息子ランバードは、ある目的地を目指してエルドラド王国跡を通過しようとしていた
「クラウン城とヘルメスの街、そしてここエルドラド王国跡を結んだほぼ中央に工業都市【オオヤマダ】がある。そこは父上の出身地なのだ。必ずこの俺を歓迎してくれるだろう…まずは、その街を足掛かりに再興の時を待つのだ」
「おおー!流石ランバード様」
「逃げ延びた甲斐がありますな」
武装型魔装兵器(パワードスーツ)に身を包んだランバードと、その部下の2人。合計3名が馬を走らせてエルドラド王国跡に足を踏み入れようとしていたが、その時…
「な、なんだ!?」
「馬が急に…」
3人を乗せて駆けていた馬が突然立ち止まった。すると夜の闇の中、真っ暗な景色の中で更にドス黒いモヤが溢れ出し馬に乗る彼ら3人を包み込んだ
「化け物の幻惑でしょうか?」
「まさか魔物っ!?」
あまりに奇妙な出来事に取り乱すランバードたち3名。彼らに話し掛ける少女が現れた
「くくくくく……忌まわしき超人類どもと同じ匂いがすると思い無理して現出してみれば……何とも弱々しい男たちだな…」
「なんだと女…貴様っ!このランバード・オツベルドを侮辱するかっ!」
恐怖を振り払うかのように強気な態度を魅せたランバードだったが…
「くくくくく…あーはっはっはっ!!無知ムチむち!無知は罪だねぇ…私とお前たちの図り知ることも不可能な程かけ離れた実力の差が分からんとはな!哀れだ、とても哀れな生き物だな(笑)」
忌まわしき古代人が作り上げた武装型魔装兵器(パワードスーツ)から、超人類と同じ古代人の匂いを嗅ぎつけたミオランダが現れたのだが…彼女からすれば、あまりに期待ハズレな弱者を目の前にしてしまい笑いのツボにハマっていた
「お前たちっ!この無礼な女に我々の強さを思い知らせてやれっ!殺しはするなよ…へへ。後でたっぷり可愛がってやるからなぁ…」
ランバードは磨き鍛え上げられた美しいミオランダの姿に、男の欲情が強く現れている
「ほほぉ…私を可愛がるとな?魅せてもらおうじゃないか、アンタらの逞(たくま)しさとやらをなっ!」
(2分後)
「ヒイィィィ!!(゜ロ゜ノ)ノ ば、馬鹿なっ!武装型魔装兵器(パワードスーツ)を装備した選りすぐりの我が配下が…完全に手玉に取られてヤラレタだと!?馬鹿なっ、そんなバカなぁ!」
「フッはははははは(笑)馬鹿は貴様らだったようだな。さて、つまらない相手に貴重なエネルギーを使ってしまった…後片付けをして早く眠りに着くとしようか…」
「舐めるなぁっ!俺はオツベルド公爵の跡取り、ランバっ!?……バタッ!」
「ふん!弱い、脆弱にも程があるな…本当につまらないモノを斬ってしまったな…さて、再び眠り着くとするか…あの女と再戦する日を夢見てな…」
この地に踏み込んできた彼らを遊びながら始末したミオランダは、再び深い過去の世界へと帰って行った。理由は不明だが、超人類抹殺を遂行する彼女は、カルーアとの再戦を心待ちにしているようだ
続く
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