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化け物たちとの遭遇編
憤慨する乙女たち
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【アルバート家】
「それじゃあ俺たちは出掛けるが…サーシャ、クエストの事は頼んだぞ」
「お任せくださいですの。皆さんをしっかりサポートして無事に帰って来ますの!」
「帰って来ますノ!」
相変わらずコハラコはサーシャの喋り方を真似していながら、いつものように笑顔を浮かべていた。が、その横で不機嫌そうな顔をしているアリス
「ねぇ!ヒイロお兄ちゃん!アタシが姉妹の中で年上なんだけどぉ、どうしてアタシに頼まないのよぉ!」
アリス14歳、カルーア13歳、サーシャ12歳、コハラコ5歳(見た目は10歳で固定している)の中で、カルーアがヒイロと外泊デートするので、残った中では……アリスが最年長なのだが…
「なぁアリス…」
「何よ、ヨシュア!?」
「たぶん精神年齢的な部分が問題なんだと思うけどな…」
「それってアタシがぁ、サーシャより子供っぽいって言われてる、って事じゃないぃ?」
ヨシュアがアリスをフォローしようとするが、余計にアリスはヘソを曲げていた
「まぁまぁ姉さん、わたしたち三姉妹はココに来る前はみんな孤児だった訳だけどさ、わたしと姉さんは孤児院で保護されてたけど、サーシャは奴隷市場に居て1番苦労してたじゃないか?人生経験が飛び抜けてるんだから、ヒイロが頼るのもある意味当然じゃないかい?」
「ぎゅむうぅ…わ、分かったわ!その代わりぃ、戦闘ではアタシがぁ、サーシャをしっかり守るんだからねぇ!」
カルーアのフォローで何とか理解してくれたアリスは、別の部分(戦闘)で頑張ることを決意した
「それじゃあ行こうか、ヒイロ」
「あぁそうだな。ヨシュア君、アリス達をよろしく頼むよ」
「任せとけって!2人はゆっくり楽しんでこいよ。俺がコイツらを連れてちゃんと帰るからよ!」
口調だけ聞くと自信過剰な子供の言い分に聞こえてしまうが、とは言えヨシュアは元魔王の息子。確かな血筋に裏付けられた強さを持っているので安心して頼むヒイロ
「私も~皆さんを~サポートしますからね~カルーアさん。楽しんできて下さいね~」
元魔王の息子に、村の副村長のエルデス。更に明日の午前中には基礎型(ベースがた)超人類のエリエスも加わるので、戦力的な不安はないだろう
「さぁさぁ行こうよヒイロっ!」
もうカルーアは外泊デートに出掛けるのに我慢が出来ないようだ。ヒイロの腕を掴んで家を出発した
【ヘルメスの街の東側】
時刻は夕方前、冬も近いので後2時間後には日が沈む頃合である。ヨシュア達が取った宿屋に向けて移動中、何度も街の人たちから声を掛けられたヒイロ
「ふふ、街に出掛けると…ヒイロが人気者だって改めて実感させられちゃうね。わたしも彼氏が立派で誇らしいよ!」
「俺もカルーアみたいな可愛い子が彼女だなんて、いつも幸せだって思ってるんだぞ!」
「もぅ…ヒイロったら調子良いんだから!」
すっかり上機嫌なカルーアに合わせるヒイロ。せっかくの外泊を楽しんでもらいたい。という気遣いからなのだが…彼らを知る街の人から見ても、今日の2人は【バカップル】のように見えただろう
「ちょっとベタベタしてんなよ。バカップルかよ!」と、ツッコミたくなるくらいに…
「誰だい!?せっかくの楽しいデートなんだから、邪魔しないでもらえるかな?」
楽しい時間にチャチャを入れられ、不機嫌になるカルーアの前に現れたのは…
「リキュールちゃんだっけ?個体化してから日が浅いから、毎日が新鮮で楽しいのは分からなくもないけど…人目は気にした方が良いわよ!ヒイロにも迷惑かけちゃうんだからね?」
美人双子姉妹Aランク冒険者の妹シャルルが、2人に声を掛けてきた
「シャルル今日も元気そうだな。今はひとりなのか?」
「こんばんはヒイロ♪姉さんはガルダンさんとデートしてるの。私はまぁ、ふたりきりにしてあげようと思って…別行動してるの」
昨日、カルーアが姉妹とクエストに出掛けてる最中で、ヒイロの口から見た目そっくりなリキュールを紹介されたので、てっきり目の前に居るのはリキュールだと思っているシャルルなのだが…
「何を言ってるんだいキミは?わたしはカルーアに決まってるだろ?…もしや、もう老化現象が始まっているのかい?プ~クスクス(笑)」
「んあっ!?エルフっ娘ぉ?もう、帰ってたの?相変わらずムカつく言い方するわね!」
「予定外の戦闘で1日余分に掛かったからね。携行食品とかストック切れしちゃったよ」
「あー、そういう事?まぁクエストにはよくある事よね……じゃあ今はヒイロと買い物に来てたの?」
「何言ってんだい?デートに決まってるじゃないか!装備品の補充は明日サーシャ達がやってくれるんだよ。わたしはこれから、ヒイロと外泊デートに洒落込むのさ(笑)」
「ぬわんですってぇ!…むっかー!やっぱりアンタ性格ひん曲がってるわね!腹立つわぁ!!」
昨日はリキュールにからかわれ、今日は本家カルーアに再度からかわれてしまったシャルル
「カルーアもソレくらいにしろよ、な?ところでシャルル、もしまだだったら一緒に飯を食べに行かないか?」
「えっ?本当に?良いの?」
「はー、やれやれ。現金な人だねキミは…」
さっきまで御立腹だったシャルルだが、久しぶりにヒイロから食事に誘われたので、彼女は一転して上機嫌になっていた
【レストラン】
昨日に続き、今日はカルーアがからかった事を詫びようとシャルルをレストランに誘ったヒイロ
2人も夕食を取らずに出発したので、ちょうどお腹が空いていたから、宿屋に行く前に腹ごしらえする事にした
「マジかエルフっ娘。エルドラドで、そんなヤバい奴と戦ってたの?それなのに良く無事に帰ってこれたわね……はぁ、アンタ本当にとんでもなく強くなったのね。悔しいわ…」
シャルル達も冒険者なのでエルドラド跡、ないしはエルドラ山脈に行く可能性は大いにあるので、一応情報を渡しておいたカルーア
「そのミオランダって女性は個人的にわたしを狙っていた感が強いから、他の人は狙われないかも知れないけど…知っておいた方が良いと思って、一応ね」
「その情報は有り難くもらっておくわ。……そうだ!ヒイロ、カルーア。魔人が現れたらしいんだけど知ってる?」
シャルルは冒険者ギルドで聞いた放ってはおけない重要なクエストの話を、エルドラドの情報のお返しにと彼らに話し始めた
続く
「それじゃあ俺たちは出掛けるが…サーシャ、クエストの事は頼んだぞ」
「お任せくださいですの。皆さんをしっかりサポートして無事に帰って来ますの!」
「帰って来ますノ!」
相変わらずコハラコはサーシャの喋り方を真似していながら、いつものように笑顔を浮かべていた。が、その横で不機嫌そうな顔をしているアリス
「ねぇ!ヒイロお兄ちゃん!アタシが姉妹の中で年上なんだけどぉ、どうしてアタシに頼まないのよぉ!」
アリス14歳、カルーア13歳、サーシャ12歳、コハラコ5歳(見た目は10歳で固定している)の中で、カルーアがヒイロと外泊デートするので、残った中では……アリスが最年長なのだが…
「なぁアリス…」
「何よ、ヨシュア!?」
「たぶん精神年齢的な部分が問題なんだと思うけどな…」
「それってアタシがぁ、サーシャより子供っぽいって言われてる、って事じゃないぃ?」
ヨシュアがアリスをフォローしようとするが、余計にアリスはヘソを曲げていた
「まぁまぁ姉さん、わたしたち三姉妹はココに来る前はみんな孤児だった訳だけどさ、わたしと姉さんは孤児院で保護されてたけど、サーシャは奴隷市場に居て1番苦労してたじゃないか?人生経験が飛び抜けてるんだから、ヒイロが頼るのもある意味当然じゃないかい?」
「ぎゅむうぅ…わ、分かったわ!その代わりぃ、戦闘ではアタシがぁ、サーシャをしっかり守るんだからねぇ!」
カルーアのフォローで何とか理解してくれたアリスは、別の部分(戦闘)で頑張ることを決意した
「それじゃあ行こうか、ヒイロ」
「あぁそうだな。ヨシュア君、アリス達をよろしく頼むよ」
「任せとけって!2人はゆっくり楽しんでこいよ。俺がコイツらを連れてちゃんと帰るからよ!」
口調だけ聞くと自信過剰な子供の言い分に聞こえてしまうが、とは言えヨシュアは元魔王の息子。確かな血筋に裏付けられた強さを持っているので安心して頼むヒイロ
「私も~皆さんを~サポートしますからね~カルーアさん。楽しんできて下さいね~」
元魔王の息子に、村の副村長のエルデス。更に明日の午前中には基礎型(ベースがた)超人類のエリエスも加わるので、戦力的な不安はないだろう
「さぁさぁ行こうよヒイロっ!」
もうカルーアは外泊デートに出掛けるのに我慢が出来ないようだ。ヒイロの腕を掴んで家を出発した
【ヘルメスの街の東側】
時刻は夕方前、冬も近いので後2時間後には日が沈む頃合である。ヨシュア達が取った宿屋に向けて移動中、何度も街の人たちから声を掛けられたヒイロ
「ふふ、街に出掛けると…ヒイロが人気者だって改めて実感させられちゃうね。わたしも彼氏が立派で誇らしいよ!」
「俺もカルーアみたいな可愛い子が彼女だなんて、いつも幸せだって思ってるんだぞ!」
「もぅ…ヒイロったら調子良いんだから!」
すっかり上機嫌なカルーアに合わせるヒイロ。せっかくの外泊を楽しんでもらいたい。という気遣いからなのだが…彼らを知る街の人から見ても、今日の2人は【バカップル】のように見えただろう
「ちょっとベタベタしてんなよ。バカップルかよ!」と、ツッコミたくなるくらいに…
「誰だい!?せっかくの楽しいデートなんだから、邪魔しないでもらえるかな?」
楽しい時間にチャチャを入れられ、不機嫌になるカルーアの前に現れたのは…
「リキュールちゃんだっけ?個体化してから日が浅いから、毎日が新鮮で楽しいのは分からなくもないけど…人目は気にした方が良いわよ!ヒイロにも迷惑かけちゃうんだからね?」
美人双子姉妹Aランク冒険者の妹シャルルが、2人に声を掛けてきた
「シャルル今日も元気そうだな。今はひとりなのか?」
「こんばんはヒイロ♪姉さんはガルダンさんとデートしてるの。私はまぁ、ふたりきりにしてあげようと思って…別行動してるの」
昨日、カルーアが姉妹とクエストに出掛けてる最中で、ヒイロの口から見た目そっくりなリキュールを紹介されたので、てっきり目の前に居るのはリキュールだと思っているシャルルなのだが…
「何を言ってるんだいキミは?わたしはカルーアに決まってるだろ?…もしや、もう老化現象が始まっているのかい?プ~クスクス(笑)」
「んあっ!?エルフっ娘ぉ?もう、帰ってたの?相変わらずムカつく言い方するわね!」
「予定外の戦闘で1日余分に掛かったからね。携行食品とかストック切れしちゃったよ」
「あー、そういう事?まぁクエストにはよくある事よね……じゃあ今はヒイロと買い物に来てたの?」
「何言ってんだい?デートに決まってるじゃないか!装備品の補充は明日サーシャ達がやってくれるんだよ。わたしはこれから、ヒイロと外泊デートに洒落込むのさ(笑)」
「ぬわんですってぇ!…むっかー!やっぱりアンタ性格ひん曲がってるわね!腹立つわぁ!!」
昨日はリキュールにからかわれ、今日は本家カルーアに再度からかわれてしまったシャルル
「カルーアもソレくらいにしろよ、な?ところでシャルル、もしまだだったら一緒に飯を食べに行かないか?」
「えっ?本当に?良いの?」
「はー、やれやれ。現金な人だねキミは…」
さっきまで御立腹だったシャルルだが、久しぶりにヒイロから食事に誘われたので、彼女は一転して上機嫌になっていた
【レストラン】
昨日に続き、今日はカルーアがからかった事を詫びようとシャルルをレストランに誘ったヒイロ
2人も夕食を取らずに出発したので、ちょうどお腹が空いていたから、宿屋に行く前に腹ごしらえする事にした
「マジかエルフっ娘。エルドラドで、そんなヤバい奴と戦ってたの?それなのに良く無事に帰ってこれたわね……はぁ、アンタ本当にとんでもなく強くなったのね。悔しいわ…」
シャルル達も冒険者なのでエルドラド跡、ないしはエルドラ山脈に行く可能性は大いにあるので、一応情報を渡しておいたカルーア
「そのミオランダって女性は個人的にわたしを狙っていた感が強いから、他の人は狙われないかも知れないけど…知っておいた方が良いと思って、一応ね」
「その情報は有り難くもらっておくわ。……そうだ!ヒイロ、カルーア。魔人が現れたらしいんだけど知ってる?」
シャルルは冒険者ギルドで聞いた放ってはおけない重要なクエストの話を、エルドラドの情報のお返しにと彼らに話し始めた
続く
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