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化け物たちとの遭遇編
魔人ランドルフ
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【古代遺跡西方 大森林地帯】
突然【聖騎士勇者隊】の前に現れた蟹に似たモンスター達。地上の魔物たちとは違う強さを感じ身構える彼ら
「ミャンジャムどうする?」
「そうですね…見知らぬ強き者達と遭遇したからといって、むやみやたらに好戦的になるのは良くありません。ここは、ひとまずコミニュケーションを取る努力を…」
見知らぬモンスター達からは、ただならぬ強さを感じさせられていたが、王都クラウンの専属聖騎士であるミャンジャムは、理由も無く戦うことに否定的だったのだが…
「ねぇ。どうやら奴らは、貴女みたいに淑女的な礼儀は持ち合わせていないみたいよ」
「シュシュル!」
様子を見ようとしたミャンジャムだが、蟹モンスターどもは有無を言わせずに襲いかかって来た!
「やれやれ…そうですか、そうですか!せっかく私(ワタクシ)が淑女的に話し合おうとしてましたのに…戦いたい!と言うのなら仕方ありませんね!ベイオネット!マシンガンモード展開!」
ミャンジャムが持つ古代兵器【ベイオネット】は可変型の武器であり、マシンガンモードとランスモードに切り替えて戦う事が出来る
「おらおららぁぁ!くたばりなさーいっ!あははHAHAHA!!」
普段の彼女は、聖騎士の鏡と讃えられるほど礼儀正しい人格者なのだが、いざ戦闘となると性格が変わる
聖騎士として高い治癒魔力を持つ彼女の魔法力を弾丸としてベイオネットに流し込み、先端部付近の8個の穴から連射する
「おおー!すっごい武器じゃないですかっ!流石は聖騎士様♪」
前回の古代遺跡内部では、別部隊に居たので【聖騎士勇者隊】の戦い方をじっくり見る余裕がなかった【ホロワーズ】の2人だったが、目の前で戦うミャンジャムの強さに驚嘆した。が…
「んぅぅぅ!?マズイどすな~。ミャンジャムはんの攻撃が大して効いていないどすえ…」
中衛の位置から前衛の戦いを見ているメリーズ。蟹モンスター達はミャンジャムの弾を数発浴びても致命傷には程遠く、アドルのクレリアソードでも深い傷を刻めていなかった
「くっ!奴らの外殻が硬すぎますね。僕のクレリアソードでもこの程度だなんて…」
とは言えダメージは確実に刻めているし、スピードではミャンジャムとアドルの方が確実に上なのだが…いかんせん数の差が激し過ぎる
「ふぅ…ヤルしかなさそーどすな…刻(とき)は万物に流れる粒子の大河。我が冷気の刃(やいば)の元に凍り付きなはれ!【氷華閃光(グリシード)】!!」
その場に居る敵味方の全員が感じられるほどまで高めたメリーズから発せられた魔力が、蟹モンスターの集団のほぼど真ん中に直径10メートルほどの水の塊として現出した
「シュシュ!?」
蟹モンスター共は突然現れたその水球に警戒心を抱いたその時!
「バチッ!……バチバチバチバチっ!」
水球は瞬く間に大きな氷塊となり、その球体からまるで夏の線香花火の様に周囲に氷華の閃光を撒き散らし、ソレに触れられた蟹モンスターを次々に氷漬けにしていった
「うひょー!凄いピョン!凄いピョン!!こんなすげぇ魔法、初めて見たピョン!」
アドルとミャンジャムもメリーズの使った魔法に驚いていた。ましてや、パーティを組んだばかりのペコランはあまりの威力に狂喜乱舞し、マリリンは言葉を失って立ち尽くしていた
「メリーズったら凄いわ♪まだ、こんな切り札を持っていたのね!私(ワタクシ)も負けてられませんわねっ!!」
メリーズの氷結魔法は、20体ほど居た蟹モンスターのほとんどを一瞬のうちに氷漬けにしてしまった
「うひょーい!これは勝ったわね」
「マリリン…ソレはフラグでしかないピョン…」
勝利を確信したマリリンの言葉に間髪入れずにツッコミを入れたペコラン
……………………………………………
「おいおいおい、レキシントン。お前の部下どもあっさりやられちまったぜぃ?」
「すみませんランドルフ様。奴らには後で厳しくお仕置きしておきますので…」
後方で蟹モンスター達の戦いを見守っていたと思われる2人の男女が、ミャンジャム達の前に姿を現した
「地上の戦士たちよ。済まなかったな。俺の名はランドルフ!コイツらのリーダーをしている者だ。躾のなってないコイツの部下がイキナリ襲いかかって悪かったな」
「なんだ!?この男は意外と礼儀正しいね…」
いかにもイケイケで俺様最強!的な面構えをしている狼犬型の顔のランドルフは、見た目と口調に反して礼儀正しかった
「それは構いません。失礼ですが…見たところ貴方がたは地上では珍しい見た目をされていますが、どちらから来られたのですが?」
「レキシントン」と呼ばれた女性の方はまだ地上の者たちと変わらないが…ランドルフと名乗った男の方は人と違う犬科の頭部をしており、体毛もかなり濃いので明らかに違う見た目をしている
「俺たちは地下の魔界と呼ばれる世界からやって来たんだぜ。やっぱり地上は明るくて良い世界だなぁ!」
ミャンジャムの問いに答えるランドルフ。一応礼儀は通しているが…彼の目の奥に見える企みのような色に、警戒心を解かないアドルとメリーズ
「そうでしたか…それで、わざわざこの地上に現れたのは、どのような目的ですか?」
「目的?目的かぁ……そうさなぁ…ここら一帯には大きな街も城も無いようだから、俺ら魔界の住人の拠点でも築かせてもらおうかねぇ。他にも迷い込んだ者が居るだろうからなぁ!くくく…」
「なっ!?王都クラウン所属の聖騎士として、そのような勝手な事は見過ごせません!」
「くははっ!見過ごせません。と来たか…ならばヤルしかねーようだな!レキシントン。今度はキッチリ、サポートするんだぜぇ!」
「はっ!お任せください…」
ランドルフを目をギラつかせると、指先から鋭利な爪を伸ばし戦闘態勢を取ってミャンジャムに向かいあった
彼の横で静かに魔力を高めているレキシントン。格闘タイプと魔法タイプのコンビのようだ。2VS3の状況でありながら、堂々としている彼らの実力の程は?
続く
突然【聖騎士勇者隊】の前に現れた蟹に似たモンスター達。地上の魔物たちとは違う強さを感じ身構える彼ら
「ミャンジャムどうする?」
「そうですね…見知らぬ強き者達と遭遇したからといって、むやみやたらに好戦的になるのは良くありません。ここは、ひとまずコミニュケーションを取る努力を…」
見知らぬモンスター達からは、ただならぬ強さを感じさせられていたが、王都クラウンの専属聖騎士であるミャンジャムは、理由も無く戦うことに否定的だったのだが…
「ねぇ。どうやら奴らは、貴女みたいに淑女的な礼儀は持ち合わせていないみたいよ」
「シュシュル!」
様子を見ようとしたミャンジャムだが、蟹モンスターどもは有無を言わせずに襲いかかって来た!
「やれやれ…そうですか、そうですか!せっかく私(ワタクシ)が淑女的に話し合おうとしてましたのに…戦いたい!と言うのなら仕方ありませんね!ベイオネット!マシンガンモード展開!」
ミャンジャムが持つ古代兵器【ベイオネット】は可変型の武器であり、マシンガンモードとランスモードに切り替えて戦う事が出来る
「おらおららぁぁ!くたばりなさーいっ!あははHAHAHA!!」
普段の彼女は、聖騎士の鏡と讃えられるほど礼儀正しい人格者なのだが、いざ戦闘となると性格が変わる
聖騎士として高い治癒魔力を持つ彼女の魔法力を弾丸としてベイオネットに流し込み、先端部付近の8個の穴から連射する
「おおー!すっごい武器じゃないですかっ!流石は聖騎士様♪」
前回の古代遺跡内部では、別部隊に居たので【聖騎士勇者隊】の戦い方をじっくり見る余裕がなかった【ホロワーズ】の2人だったが、目の前で戦うミャンジャムの強さに驚嘆した。が…
「んぅぅぅ!?マズイどすな~。ミャンジャムはんの攻撃が大して効いていないどすえ…」
中衛の位置から前衛の戦いを見ているメリーズ。蟹モンスター達はミャンジャムの弾を数発浴びても致命傷には程遠く、アドルのクレリアソードでも深い傷を刻めていなかった
「くっ!奴らの外殻が硬すぎますね。僕のクレリアソードでもこの程度だなんて…」
とは言えダメージは確実に刻めているし、スピードではミャンジャムとアドルの方が確実に上なのだが…いかんせん数の差が激し過ぎる
「ふぅ…ヤルしかなさそーどすな…刻(とき)は万物に流れる粒子の大河。我が冷気の刃(やいば)の元に凍り付きなはれ!【氷華閃光(グリシード)】!!」
その場に居る敵味方の全員が感じられるほどまで高めたメリーズから発せられた魔力が、蟹モンスターの集団のほぼど真ん中に直径10メートルほどの水の塊として現出した
「シュシュ!?」
蟹モンスター共は突然現れたその水球に警戒心を抱いたその時!
「バチッ!……バチバチバチバチっ!」
水球は瞬く間に大きな氷塊となり、その球体からまるで夏の線香花火の様に周囲に氷華の閃光を撒き散らし、ソレに触れられた蟹モンスターを次々に氷漬けにしていった
「うひょー!凄いピョン!凄いピョン!!こんなすげぇ魔法、初めて見たピョン!」
アドルとミャンジャムもメリーズの使った魔法に驚いていた。ましてや、パーティを組んだばかりのペコランはあまりの威力に狂喜乱舞し、マリリンは言葉を失って立ち尽くしていた
「メリーズったら凄いわ♪まだ、こんな切り札を持っていたのね!私(ワタクシ)も負けてられませんわねっ!!」
メリーズの氷結魔法は、20体ほど居た蟹モンスターのほとんどを一瞬のうちに氷漬けにしてしまった
「うひょーい!これは勝ったわね」
「マリリン…ソレはフラグでしかないピョン…」
勝利を確信したマリリンの言葉に間髪入れずにツッコミを入れたペコラン
……………………………………………
「おいおいおい、レキシントン。お前の部下どもあっさりやられちまったぜぃ?」
「すみませんランドルフ様。奴らには後で厳しくお仕置きしておきますので…」
後方で蟹モンスター達の戦いを見守っていたと思われる2人の男女が、ミャンジャム達の前に姿を現した
「地上の戦士たちよ。済まなかったな。俺の名はランドルフ!コイツらのリーダーをしている者だ。躾のなってないコイツの部下がイキナリ襲いかかって悪かったな」
「なんだ!?この男は意外と礼儀正しいね…」
いかにもイケイケで俺様最強!的な面構えをしている狼犬型の顔のランドルフは、見た目と口調に反して礼儀正しかった
「それは構いません。失礼ですが…見たところ貴方がたは地上では珍しい見た目をされていますが、どちらから来られたのですが?」
「レキシントン」と呼ばれた女性の方はまだ地上の者たちと変わらないが…ランドルフと名乗った男の方は人と違う犬科の頭部をしており、体毛もかなり濃いので明らかに違う見た目をしている
「俺たちは地下の魔界と呼ばれる世界からやって来たんだぜ。やっぱり地上は明るくて良い世界だなぁ!」
ミャンジャムの問いに答えるランドルフ。一応礼儀は通しているが…彼の目の奥に見える企みのような色に、警戒心を解かないアドルとメリーズ
「そうでしたか…それで、わざわざこの地上に現れたのは、どのような目的ですか?」
「目的?目的かぁ……そうさなぁ…ここら一帯には大きな街も城も無いようだから、俺ら魔界の住人の拠点でも築かせてもらおうかねぇ。他にも迷い込んだ者が居るだろうからなぁ!くくく…」
「なっ!?王都クラウン所属の聖騎士として、そのような勝手な事は見過ごせません!」
「くははっ!見過ごせません。と来たか…ならばヤルしかねーようだな!レキシントン。今度はキッチリ、サポートするんだぜぇ!」
「はっ!お任せください…」
ランドルフを目をギラつかせると、指先から鋭利な爪を伸ばし戦闘態勢を取ってミャンジャムに向かいあった
彼の横で静かに魔力を高めているレキシントン。格闘タイプと魔法タイプのコンビのようだ。2VS3の状況でありながら、堂々としている彼らの実力の程は?
続く
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