127 / 170
化け物たちとの遭遇編
「分かったぁ!」
しおりを挟む
【決戦】
「このおっ!自由に出たり消えたりするなんて、卑怯ですわっ!」
精霊剣ロマーニャとチカラを合わせて戦っているエリエスだが、経験の差がモノを言い、何百年もの永い時を生きてきた経験を持つメイジリッチーの巧みなフェイントに翻弄されていた
「きゃあっ!」
攻撃する時だけ実体化する!そのタイミングを突かないとダメージを与えられないので、エリエスは後の先を取る戦いしか出来なかった
「ふはははは!ズバ抜けた剣術と深い知識量に驚かされましたが……心理戦となれば年相応のお嬢さんですねぇ!そろそろ底が見えて来ましたねぇ(笑)」
実体化すると見せ掛けてエリエスに攻撃させ、幽体のままで攻撃を素通りした後に短時間だけ実体化して彼女に軽傷を与えて、即座に回避行動に移る
「はぁ…はぁ…当てれませんわ…」
かすり傷とはいえ、ドレイン効果を持つ【執行の鎌】にドンドン生命力を吸われて、みるみる動きが重くなっていくエリエス
「このままじゃ、エリエスちゃんがぁ…」
サーシャから受けた回復で、それなりに元気を取り戻したアリスは、苦戦するエリエスの助けに向かおうとした
「お姉様!後ろですのっ!」
「えっ!?」
回復したメイジゴーストが背後から、アリスの血液を固めようと近付いていた。が、サーシャの声でギリギリ避けられた
「ふえぇ!?……つっ、痛いぃ!」
メイジゴーストはアリスの周囲の岩や木片を魔法操作(ポルターガイスト)で操り、アリスに次々と投げつける
「こんのおっ!」
致命傷になるほどの大きな物は飛んでこなかったので、アリスは飛来物の回避は諦めてゴースト目掛けて一直線に突き進んだ
「ゴツっ!!」
「かはぁっ!?」
メイジゴーストの目の前まで迫った時、アリスの遥か頭上から直径50cmほどの岩の塊が落下してきて、アリスの頭部を直撃した
「あっ…あぁ…」
当たりどころが悪かったのか?
地面に倒れ込み痙攣するアリス
その様子を見ていたメイジゴーストは、トドメを刺す好機と捉え近付いた
「バイィン!」
「はぁはぁ…間に合いましたの…」
メイジゴーストに腕を掴まれる直前に、サーシャがアリスに対して張った結界がゴーストを弾いた
「くぎゅうぅぅ…wryyyyyyyyyy!」
「ギイぇぇー!」
結界にゴーストがぶつかった音に反応したアリス。頭部から血が流れ意識は半分飛んでいたが…獣人族に受け継がれてきた戦闘の勘が、ピンチのアリスの身体を動かした
メイジゴーストはミスリルソードに斬られ、吹き飛ばされた!
「ぜぇー、はあぁ……そうかぁ、動きを止めたられたらぁ、ピンチなんだぁ.......分かったぁ!」
アリスは今の戦闘で何か閃いた様だ
(エリエス!攻撃が来ますよ!回避を!)
執行の鎌に、かなりの生命力を持っていかれているエリエスは、普段の動きの半分以下まで速度が低下していた
「はぁ…はぁ………うぼっ!?」
その為、回避する事ばかりに気が向いていたので【執行の鎌】を目で追っていたところを、メイジリッチーから強烈な膝蹴りを下腹部にもらってしまった!
「ぐあっ!…げえぇ…」
戦闘の疲労が重なっているところへの膝蹴りで、先程みんなで食べた夕食が胃液と共に吐き出され、その場から動けなくなったエリエス
「ふっふふふ…いかに強き少女と言えど、動きさえ止めてしまえばお終いですねぇ(笑)」
素早い動きのエリエスの脚を止めた事で勝利を確信したメイジリッチーは、執行の鎌を振りかぶった
「wryyyyyyyyyy!!」
エリエスにトドメを指す為に再び実体化したところへ、アリスがミスリルソードで攻撃した
「ぐおあっ!?」
急いで幽体化したが完全には避けきれず、左腹部を軽く裂かれたメイジリッチー
「貴女も来ましたか……しかし!貴女は、その少女ほど脅威ではありませーん!」
機械的に状況判断するエリエスに対して、感情的な行動が目立つアリスをメイジゴーストは格下だと見下した
「貴女も同じように動きを止めて、じっくりなぶり殺してあげますよ」
「そうだよねぇ…動きを止めれば…良いんだよねぇ!wryyyyyyyyyy!」
咆哮したアリスは足元に2本のミスリルソードを突き立てた
「むう!?自ら武器を手放すとは、一体何の真似ですかぁ?」
空いた両手をメイジリッチーに突き出し、ヴォイドのチカラをフル稼働させた
「氷結(アイスクル)ーっ!!」
アリスは両腕から最大エネルギーで氷結のエネルギーを放出し、メイジリッチーの周囲の空間ごと彼をその場に氷漬けにした
「ふぐおっ!?う、動けませーん!……なんたる非常識なっ!空間ごとワシ様を凍らせるなどと、なんたるエネルギーなのですかっ!」
実体化していようが、幽体化していようが、彼がその場に居る。その事には変わりはなかった。なのでアリスは絶対に逃げられない様にする為、彼の居る空間の周囲ごと氷漬けにしたのだ
「はぁ……くはぁ………もぅ、無理ぃ……バタッ!後は…お願いねぇ、エリエスちゃん…」
身体の内部から全てのエネルギーを振り絞ったアリスは力尽き、その場に倒れ込んだ
「流石はアリスお姉様ですわ…後は私に…お任せくださいね…」
アリスの渾身の氷結(アイスクル)を見届けたエリエスは、残りのチカラを振り絞り立ち上がった
「私と…アリスお姉様の…愛の連携攻撃の前に…貴方は沈むのです!…そう!貴方は私(わたくし)とお姉さまの大いなる愛の前に敗れ去るのですわっ!!」
エリエスは過度な疲労と、極度の緊張下での戦いが長く続き過ぎたせいか?普段の彼女からは予想外の言葉を発しながら、精霊剣エクスカリバー・エリエスカスタムを構えた
続く
「このおっ!自由に出たり消えたりするなんて、卑怯ですわっ!」
精霊剣ロマーニャとチカラを合わせて戦っているエリエスだが、経験の差がモノを言い、何百年もの永い時を生きてきた経験を持つメイジリッチーの巧みなフェイントに翻弄されていた
「きゃあっ!」
攻撃する時だけ実体化する!そのタイミングを突かないとダメージを与えられないので、エリエスは後の先を取る戦いしか出来なかった
「ふはははは!ズバ抜けた剣術と深い知識量に驚かされましたが……心理戦となれば年相応のお嬢さんですねぇ!そろそろ底が見えて来ましたねぇ(笑)」
実体化すると見せ掛けてエリエスに攻撃させ、幽体のままで攻撃を素通りした後に短時間だけ実体化して彼女に軽傷を与えて、即座に回避行動に移る
「はぁ…はぁ…当てれませんわ…」
かすり傷とはいえ、ドレイン効果を持つ【執行の鎌】にドンドン生命力を吸われて、みるみる動きが重くなっていくエリエス
「このままじゃ、エリエスちゃんがぁ…」
サーシャから受けた回復で、それなりに元気を取り戻したアリスは、苦戦するエリエスの助けに向かおうとした
「お姉様!後ろですのっ!」
「えっ!?」
回復したメイジゴーストが背後から、アリスの血液を固めようと近付いていた。が、サーシャの声でギリギリ避けられた
「ふえぇ!?……つっ、痛いぃ!」
メイジゴーストはアリスの周囲の岩や木片を魔法操作(ポルターガイスト)で操り、アリスに次々と投げつける
「こんのおっ!」
致命傷になるほどの大きな物は飛んでこなかったので、アリスは飛来物の回避は諦めてゴースト目掛けて一直線に突き進んだ
「ゴツっ!!」
「かはぁっ!?」
メイジゴーストの目の前まで迫った時、アリスの遥か頭上から直径50cmほどの岩の塊が落下してきて、アリスの頭部を直撃した
「あっ…あぁ…」
当たりどころが悪かったのか?
地面に倒れ込み痙攣するアリス
その様子を見ていたメイジゴーストは、トドメを刺す好機と捉え近付いた
「バイィン!」
「はぁはぁ…間に合いましたの…」
メイジゴーストに腕を掴まれる直前に、サーシャがアリスに対して張った結界がゴーストを弾いた
「くぎゅうぅぅ…wryyyyyyyyyy!」
「ギイぇぇー!」
結界にゴーストがぶつかった音に反応したアリス。頭部から血が流れ意識は半分飛んでいたが…獣人族に受け継がれてきた戦闘の勘が、ピンチのアリスの身体を動かした
メイジゴーストはミスリルソードに斬られ、吹き飛ばされた!
「ぜぇー、はあぁ……そうかぁ、動きを止めたられたらぁ、ピンチなんだぁ.......分かったぁ!」
アリスは今の戦闘で何か閃いた様だ
(エリエス!攻撃が来ますよ!回避を!)
執行の鎌に、かなりの生命力を持っていかれているエリエスは、普段の動きの半分以下まで速度が低下していた
「はぁ…はぁ………うぼっ!?」
その為、回避する事ばかりに気が向いていたので【執行の鎌】を目で追っていたところを、メイジリッチーから強烈な膝蹴りを下腹部にもらってしまった!
「ぐあっ!…げえぇ…」
戦闘の疲労が重なっているところへの膝蹴りで、先程みんなで食べた夕食が胃液と共に吐き出され、その場から動けなくなったエリエス
「ふっふふふ…いかに強き少女と言えど、動きさえ止めてしまえばお終いですねぇ(笑)」
素早い動きのエリエスの脚を止めた事で勝利を確信したメイジリッチーは、執行の鎌を振りかぶった
「wryyyyyyyyyy!!」
エリエスにトドメを指す為に再び実体化したところへ、アリスがミスリルソードで攻撃した
「ぐおあっ!?」
急いで幽体化したが完全には避けきれず、左腹部を軽く裂かれたメイジリッチー
「貴女も来ましたか……しかし!貴女は、その少女ほど脅威ではありませーん!」
機械的に状況判断するエリエスに対して、感情的な行動が目立つアリスをメイジゴーストは格下だと見下した
「貴女も同じように動きを止めて、じっくりなぶり殺してあげますよ」
「そうだよねぇ…動きを止めれば…良いんだよねぇ!wryyyyyyyyyy!」
咆哮したアリスは足元に2本のミスリルソードを突き立てた
「むう!?自ら武器を手放すとは、一体何の真似ですかぁ?」
空いた両手をメイジリッチーに突き出し、ヴォイドのチカラをフル稼働させた
「氷結(アイスクル)ーっ!!」
アリスは両腕から最大エネルギーで氷結のエネルギーを放出し、メイジリッチーの周囲の空間ごと彼をその場に氷漬けにした
「ふぐおっ!?う、動けませーん!……なんたる非常識なっ!空間ごとワシ様を凍らせるなどと、なんたるエネルギーなのですかっ!」
実体化していようが、幽体化していようが、彼がその場に居る。その事には変わりはなかった。なのでアリスは絶対に逃げられない様にする為、彼の居る空間の周囲ごと氷漬けにしたのだ
「はぁ……くはぁ………もぅ、無理ぃ……バタッ!後は…お願いねぇ、エリエスちゃん…」
身体の内部から全てのエネルギーを振り絞ったアリスは力尽き、その場に倒れ込んだ
「流石はアリスお姉様ですわ…後は私に…お任せくださいね…」
アリスの渾身の氷結(アイスクル)を見届けたエリエスは、残りのチカラを振り絞り立ち上がった
「私と…アリスお姉様の…愛の連携攻撃の前に…貴方は沈むのです!…そう!貴方は私(わたくし)とお姉さまの大いなる愛の前に敗れ去るのですわっ!!」
エリエスは過度な疲労と、極度の緊張下での戦いが長く続き過ぎたせいか?普段の彼女からは予想外の言葉を発しながら、精霊剣エクスカリバー・エリエスカスタムを構えた
続く
20
お気に入りに追加
321
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
【R18】僕の筆おろし日記(高校生の僕は親友の家で彼の母親と倫ならぬ禁断の行為を…初体験の相手は美しい人妻だった)
幻田恋人
恋愛
夏休みも終盤に入って、僕は親友の家で一緒に宿題をする事になった。
でも、その家には僕が以前から大人の女性として憧れていた親友の母親で、とても魅力的な人妻の小百合がいた。
親友のいない家の中で僕と小百合の二人だけの時間が始まる。
童貞の僕は小百合の美しさに圧倒され、次第に彼女との濃厚な大人の関係に陥っていく。
許されるはずのない、男子高校生の僕と親友の母親との倫を外れた禁断の愛欲の行為が親友の家で展開されていく…
僕はもう我慢の限界を超えてしまった… 早く小百合さんの中に…
スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件
フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。
寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。
プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い?
そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない!
スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる