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アリス IN 異世界地球
アリスの決意
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【伊勢牛豚牧場】
アリスはこの戦いが最後の戦いになると思い転移した時に持ってきていた、ヒイロに造ってもらったミスリル製の大剣とソードを持ってきた
「あ、沖田さん!拳銃が効かないんです!」
町の駐在さんが既に来ているが、どうやら新しいヴォイドには警察の拳銃が効かなかった様だ
「グゥオー!!」
「アレがヴォイドベアー…」
アリスが居た惑星エリスアでは、吸血虫ヴォイドは狼の体液を好んで吸うのでヴォイド化するのも狼男ばかり。よって向こうでは、ヴォイドと言えばウルフなのだが…アリスは初めてウルフ以外のヴォイドに出会った
「今度は熊男か…狼男に比べればスピードは劣るのだろうが…パワーとスタミナは圧倒的に上だろうな…」
師範代はヴォイドウルフよりも、ヴォイドベアーの方が強敵だと判断した
「うん。アタシもそう思うよぉ」
それはアリスも同じ意見のようだ
「前に見たヴォイドウルフよりも、体格が異常発達していない…ヴォイド化してからまだ日が浅いという事か」
「じゃあ今の内に処分すれば、もう孵化される事は無いんでしょうか?」
「恐らくな…だからこそ、今回は是が非でも逃がしてはならない」
師範代がヴォイドベアーを逃さずに、確実に仕留めようと慎重に間合いを詰めていた時だった…
「くまー!」
「くま?」
「はあっ?」
なんと!ヴォイドベアーが「くまー!」と鳴いた
「もしかしたら…熊に種付けしたヴォイドが、その前に人間の血を吸っていたのかも知れんな…」
「絶対にここで倒すよぉ!wryyyyyyyyyy!」
アリスは【獣人化(ヴォイド)】し、筋力を増強した。そして、牛を襲っているヴォイドベアーに切りかかった
「グゥオー!」
熊の右手の攻撃を大剣で受け止めたアリスだが…【獣人化(ヴォイド)】し、筋力を上げていてもパワー負けして数メートル吹き飛ばされた
ヴォイドベアーは恐るべき速度でアリスに駆け寄り、今度は左手で攻撃する!ガードが間に合わないので回避しようとしたが、早すぎる攻撃を避けきれず右手に深めの傷を負わされた
「あうぅ!!」
「アリスっ!」
更に追撃して来たヴォイドベアー。何とか2本の剣を重ねてガードしたが、またしても押し込まれてしまう
「こんにゃろー!【氷結(アイスクル)】!」
アリスは凍らせる能力(スキル)を使いヴォイドベアーの両手を、自分のソードに氷漬けにし奴の動きを封じた
「もらった!」
ヴォイドベアーの背後から、師範代が(いつも道場に飾ってある)真剣でベアーの心臓を1突きした
「グオワァァ!!」
「熊さん。ごめんねぇ…」
アリスは凍らせなかった短い方のソードで、ヴォイドベアーの首を切り落とした
「やった!凄いぞアリス!」
佐々木がアリスに抱きついた。【獣人化(ヴォイド)】しているアリスは、いつもよりゴツイ身体付きをしているが佐々木は全く気にしなかった
のだが…
「ひいっ!コッチも化け物だ!」
「ビクン!」駐在のお巡りさんは、明らかに女子中学の肉体を凌駕しているアリスの身体を見て「化け物」と呼んでしまった
「佐々木!アリスちゃんを乗せて道場に帰っていろ。ヴォイドベアーの始末は私達でしておく」
「分かりました!」
【沖田道場】
アリスは優香に消毒と包帯。つまり簡易治療を受けていた
「えっ!?アリスちゃんが【化け物】呼ばわりされた?」
話を聞いた宗一郎が驚いた
「私は知ってるから気にならないけど、知らずに初めて見た人は怖がりそうだよね」
アリスの腕に包帯を巻きながら、優香は控え目に意見を述べた。アリスはずっと元気がなかった
「きょ、今日は俺のアパートに来るか?」
「駄目に決まってるでしょ!佐々木さん!アリスちゃんが居る日は毎夜毎夜、アリスちゃんを抱いてたんですってね!アリスちゃんは怪我してるんだし、ウチに泊まってもらいます!」
「そんなぁ…そ、そうだよな…」
佐々木は凄く残念そうだが、我慢して了承した
「(化け物かぁ…)」
アリスは誰にも聞こえない様な小声で、ボソッと呟いた
【一条家 優香の部屋】
「傷は痛む?」
「平気だよぉ!ありがとうねぇ。クエストに出たら、これくらいの怪我はそっちゅうだよ。でも、これくらいの怪我ならサーシャが簡単に治してくれ…
Σ(゚□゚)あっ!そうだった…サーシャは居ないんだった(笑)あはは…」
アリスはサーシャの不在に改めて気が付き、優香の手前もあり苦笑いをして誤魔化した
(そうだよぉ…そもそもカルーアが居たら魔法で牽制してもらってぇ、相手に隙が出来たとこを狙うから、もっと楽に倒せてた…
討伐成功したら…ヒイロお兄ちゃんが褒めてくれた…ギルドの冒険者の人たちもアタシを褒めてくれてた。【化け物】なんて呼ばれる事なんか無かったのに…)
黙り込んでしまったアリスを静観する優香
(やっぱり【化け物】なんて言われたら、女の子だもんショックだよね)
「アリスちゃん!今夜も一緒に寝よ!……あっ!でも今夜はエッチイ事は無しね!」
「あはは(笑)大丈夫だよぉ!」
2人は同じ布団の中で眠りにつく
(ヒイロお兄ちゃん、カルーア、サーシャ…寂しいよぉ…)
ヴォイドベアーを倒した事で、地球とエリスアでの生活の違いに改めて気が付いたアリスは、故郷の家族に想いを馳せて眠りに着いた
【翌朝の沖田道場】
「何だって!?…本当に帰るのか!?」
アリスは優香、宗一郎、佐々木、師範代の前で「やっぱり生まれ育った故郷に帰るね!」と告げた
突然の宣言に驚く4人。特に佐々木の動揺は大きなものだった。しかし、アリスの心の中ではアルバート家での生活は、何物にも代えがたい大切なモノだと再認識していた
続く
アリスはこの戦いが最後の戦いになると思い転移した時に持ってきていた、ヒイロに造ってもらったミスリル製の大剣とソードを持ってきた
「あ、沖田さん!拳銃が効かないんです!」
町の駐在さんが既に来ているが、どうやら新しいヴォイドには警察の拳銃が効かなかった様だ
「グゥオー!!」
「アレがヴォイドベアー…」
アリスが居た惑星エリスアでは、吸血虫ヴォイドは狼の体液を好んで吸うのでヴォイド化するのも狼男ばかり。よって向こうでは、ヴォイドと言えばウルフなのだが…アリスは初めてウルフ以外のヴォイドに出会った
「今度は熊男か…狼男に比べればスピードは劣るのだろうが…パワーとスタミナは圧倒的に上だろうな…」
師範代はヴォイドウルフよりも、ヴォイドベアーの方が強敵だと判断した
「うん。アタシもそう思うよぉ」
それはアリスも同じ意見のようだ
「前に見たヴォイドウルフよりも、体格が異常発達していない…ヴォイド化してからまだ日が浅いという事か」
「じゃあ今の内に処分すれば、もう孵化される事は無いんでしょうか?」
「恐らくな…だからこそ、今回は是が非でも逃がしてはならない」
師範代がヴォイドベアーを逃さずに、確実に仕留めようと慎重に間合いを詰めていた時だった…
「くまー!」
「くま?」
「はあっ?」
なんと!ヴォイドベアーが「くまー!」と鳴いた
「もしかしたら…熊に種付けしたヴォイドが、その前に人間の血を吸っていたのかも知れんな…」
「絶対にここで倒すよぉ!wryyyyyyyyyy!」
アリスは【獣人化(ヴォイド)】し、筋力を増強した。そして、牛を襲っているヴォイドベアーに切りかかった
「グゥオー!」
熊の右手の攻撃を大剣で受け止めたアリスだが…【獣人化(ヴォイド)】し、筋力を上げていてもパワー負けして数メートル吹き飛ばされた
ヴォイドベアーは恐るべき速度でアリスに駆け寄り、今度は左手で攻撃する!ガードが間に合わないので回避しようとしたが、早すぎる攻撃を避けきれず右手に深めの傷を負わされた
「あうぅ!!」
「アリスっ!」
更に追撃して来たヴォイドベアー。何とか2本の剣を重ねてガードしたが、またしても押し込まれてしまう
「こんにゃろー!【氷結(アイスクル)】!」
アリスは凍らせる能力(スキル)を使いヴォイドベアーの両手を、自分のソードに氷漬けにし奴の動きを封じた
「もらった!」
ヴォイドベアーの背後から、師範代が(いつも道場に飾ってある)真剣でベアーの心臓を1突きした
「グオワァァ!!」
「熊さん。ごめんねぇ…」
アリスは凍らせなかった短い方のソードで、ヴォイドベアーの首を切り落とした
「やった!凄いぞアリス!」
佐々木がアリスに抱きついた。【獣人化(ヴォイド)】しているアリスは、いつもよりゴツイ身体付きをしているが佐々木は全く気にしなかった
のだが…
「ひいっ!コッチも化け物だ!」
「ビクン!」駐在のお巡りさんは、明らかに女子中学の肉体を凌駕しているアリスの身体を見て「化け物」と呼んでしまった
「佐々木!アリスちゃんを乗せて道場に帰っていろ。ヴォイドベアーの始末は私達でしておく」
「分かりました!」
【沖田道場】
アリスは優香に消毒と包帯。つまり簡易治療を受けていた
「えっ!?アリスちゃんが【化け物】呼ばわりされた?」
話を聞いた宗一郎が驚いた
「私は知ってるから気にならないけど、知らずに初めて見た人は怖がりそうだよね」
アリスの腕に包帯を巻きながら、優香は控え目に意見を述べた。アリスはずっと元気がなかった
「きょ、今日は俺のアパートに来るか?」
「駄目に決まってるでしょ!佐々木さん!アリスちゃんが居る日は毎夜毎夜、アリスちゃんを抱いてたんですってね!アリスちゃんは怪我してるんだし、ウチに泊まってもらいます!」
「そんなぁ…そ、そうだよな…」
佐々木は凄く残念そうだが、我慢して了承した
「(化け物かぁ…)」
アリスは誰にも聞こえない様な小声で、ボソッと呟いた
【一条家 優香の部屋】
「傷は痛む?」
「平気だよぉ!ありがとうねぇ。クエストに出たら、これくらいの怪我はそっちゅうだよ。でも、これくらいの怪我ならサーシャが簡単に治してくれ…
Σ(゚□゚)あっ!そうだった…サーシャは居ないんだった(笑)あはは…」
アリスはサーシャの不在に改めて気が付き、優香の手前もあり苦笑いをして誤魔化した
(そうだよぉ…そもそもカルーアが居たら魔法で牽制してもらってぇ、相手に隙が出来たとこを狙うから、もっと楽に倒せてた…
討伐成功したら…ヒイロお兄ちゃんが褒めてくれた…ギルドの冒険者の人たちもアタシを褒めてくれてた。【化け物】なんて呼ばれる事なんか無かったのに…)
黙り込んでしまったアリスを静観する優香
(やっぱり【化け物】なんて言われたら、女の子だもんショックだよね)
「アリスちゃん!今夜も一緒に寝よ!……あっ!でも今夜はエッチイ事は無しね!」
「あはは(笑)大丈夫だよぉ!」
2人は同じ布団の中で眠りにつく
(ヒイロお兄ちゃん、カルーア、サーシャ…寂しいよぉ…)
ヴォイドベアーを倒した事で、地球とエリスアでの生活の違いに改めて気が付いたアリスは、故郷の家族に想いを馳せて眠りに着いた
【翌朝の沖田道場】
「何だって!?…本当に帰るのか!?」
アリスは優香、宗一郎、佐々木、師範代の前で「やっぱり生まれ育った故郷に帰るね!」と告げた
突然の宣言に驚く4人。特に佐々木の動揺は大きなものだった。しかし、アリスの心の中ではアルバート家での生活は、何物にも代えがたい大切なモノだと再認識していた
続く
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