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アリス IN 異世界地球
アリスを襲うケダモノ
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【伊勢市商店街】
佐々木は師範代の乗用車の中に引っ張り込まれた
「佐々木、おまえ本当に分かっているのか?」
「分かっています。俺は彼女となら結婚もしたいし、子供が出来ても責任取ります!」
佐々木はチカラ強く返事をしたのだが…師範代は「駄目だコイツw」と言わんばかりに頭を抱えてため息を付いた
「佐々木よ…結婚したら、まず何をする?」
「えっと…籍を入れて同じ苗字になる?」
「ふぅ…それくらいは分かっていたか…で、どうやって籍を入れるんだ?」
「えっ?それゃ市役所に行って婚姻届を出すんですよね?」
「そうだな、お互いの住民票を持って行って、今後この住所で一緒に住みます。って申請するよな、普通は…」
佐々木はまだ、この時点でも分かっていなかった
「で、どうやってアリスちゃんの住民票を用意するんだ?何処に行ったら有るんだ?」
「……あっ!?」
ようやく佐々木は気が付いた
異世界から来たアリスが住民票など持っているハズも無い。本来、生まれた時に生まれた場所で申請するのだが…この年で、いきなり異世界から来たアリスの住民票など発行する術など無いのだ
「ひとりで道場に住み込んでいる間なら、我が家が一丸になって世話すりゃ何とか出来る。しかし…結婚。ましてや、出産した場合はどうするんだ?その子供の戸籍はどうするんだよ?」
しばらく居候するなら何とか出来るが…腰を据えて生きていく。となると乗り越えなきゃならない問題が山のように出てきてしまう。この世界は異世界転移者(転生者)には、窮屈な世界なのだ
「そ、そうですね…考えが足りませんでした…」
ようやく佐々木もアリスの特殊な立場を理解した。自分の考えが足りなかった事も
師範代と一緒に来ていた優香は、ふたりの話が終わるまでアリスの傍に居てくれている
「アリスちゃん、喉乾いてない?何か飲まない?奢っちゃうよ♪」
「わぁい、ありがとうねぇ♪」
優香はアリスの手を取り、少し離れた場所にある自動販売機の方へ移動する。財布を取り出し小銭を探っていた時だった
「ふあっ!?」
優香の背後を歩いていた青年が、優香の手を引っ張り建物の間へ引きずり込んだ
「優香ちゃん!」
スグに追いかけたアリス。優香を追って建物の間に入ると…アリスの背後からナイフを持った男が刃先をアリスの首筋に当てた
「おっと動くなよ。俺達も手荒な事はしたくないんだ。少しだけ静かにしててくれ」
「嫌ぁ、やめてぇ!」
優香は押し倒され馬乗りされた。抵抗するが体格の良い青年はビクともしない
「俺らは遅稲田(チセダ)大学のラグビー部員だ。キミらが抵抗しても無駄だよ。大人しく俺らの相手しろよ、なぁ」
そう言うと優香に馬乗りになった男は、彼女の服を脱がせ始めた
アリスの背後の男はナイフの刃先を、アリスの服の首元に当て…一気に下へスライドし、アリスの上着を引き裂いた
「ん~控えめなおっパイだね~、これはこれで嫌いじゃないが…中学生かなぁ?流石に肌は綺麗だねぇ(笑)」
アリスが今日着ている服はつい最近、佐々木がバイトした給料を奮発して買ってくれた物だった
財布の中からお札を2枚だし、半分顔がひきつりながらも買ってくれた服だった。その時の佐々木の笑顔をアリスは思い出した
「カッチーン!」控えめな胸と言われた事も腹立たしいが、佐々木から買ってもらった服を破かれた事に、流石のアリスも我慢の限界を超えた
「どうしたのかなぁ?震えてるよ~、なーに、ちゃんと気持ち良くしてあげるからな…ぶぐぁっ!?」
アリスは背後に立っているラグビー部員の男の顔面に、容赦なく裏拳を叩き込んだ。男は後ろに吹き飛ばされ、一撃で気絶させられた
「なっ、何だ!?」
馬乗りになって優香の服を脱がせて、彼女の上半身の肌を直接舐めていたもう一人の男が、不意に聞こえた仲間の悲鳴に思わず振り返った
「ベプシッ!!」
アリスは優香に馬乗りになっている男が振り返ったその顔面に、思いっきり蹴りを入れた
「お前たちはケダモノだぁっ!」
アリスは大きな声で、ふたりの青年を罵倒した!しかし、ふたりとも一撃でKOされているので聞こえてはいなかった
「どうしたっ!?」
アリスの大きな声を聞き付けた師範代と佐々木が、アリス達の元へ駆け付けた
……………………………………………
師範代はふたりの大学生を警察に突き出した!警察署には優香の父親が先に来ていた
「お父さん!怖かったよー!」
父親を見つけた優香は、父親に抱きつき涙を流した
しばらくして大学生の親がやって来たが、師範代と警察官から子供のした事に対しての親の責任を、こっぴどく説教されていた
「ごめんなアリス。俺が目を離した隙に……俺の考えは本当に甘かったみたいだ。マジで悪い!」
「んーん…アリスも佐々木お兄ちゃんに買って貰った服を破かれちゃった。ごめんねぇ…」
「良いんだ、服なんてまた買えば良いんだから…2人とも怪我が無くて良かったよ」
何とか最悪の事態は回避できて相手の親にも十分に注意したので、そろそろ帰ろうとした時だった…
「お巡りさーん!…あっ!師範代もいらっしゃいましたか?」
「どうかしたのか?」
ヴォィドカウの捜索を手伝ってくれている町内会の人たちが、派出所に流れ込んで来た
「例の…ハアハア…ヴォィドカウとかいう化け物が見付かったって…」
「何?本当ですか?」
ちょうどそこへ、危険生物のヴォィドカウ発見の報せがやって来た!師範代は優香を親に返し、アリスと佐々木を連れて発見現場へと車を走らせた
続く
佐々木は師範代の乗用車の中に引っ張り込まれた
「佐々木、おまえ本当に分かっているのか?」
「分かっています。俺は彼女となら結婚もしたいし、子供が出来ても責任取ります!」
佐々木はチカラ強く返事をしたのだが…師範代は「駄目だコイツw」と言わんばかりに頭を抱えてため息を付いた
「佐々木よ…結婚したら、まず何をする?」
「えっと…籍を入れて同じ苗字になる?」
「ふぅ…それくらいは分かっていたか…で、どうやって籍を入れるんだ?」
「えっ?それゃ市役所に行って婚姻届を出すんですよね?」
「そうだな、お互いの住民票を持って行って、今後この住所で一緒に住みます。って申請するよな、普通は…」
佐々木はまだ、この時点でも分かっていなかった
「で、どうやってアリスちゃんの住民票を用意するんだ?何処に行ったら有るんだ?」
「……あっ!?」
ようやく佐々木は気が付いた
異世界から来たアリスが住民票など持っているハズも無い。本来、生まれた時に生まれた場所で申請するのだが…この年で、いきなり異世界から来たアリスの住民票など発行する術など無いのだ
「ひとりで道場に住み込んでいる間なら、我が家が一丸になって世話すりゃ何とか出来る。しかし…結婚。ましてや、出産した場合はどうするんだ?その子供の戸籍はどうするんだよ?」
しばらく居候するなら何とか出来るが…腰を据えて生きていく。となると乗り越えなきゃならない問題が山のように出てきてしまう。この世界は異世界転移者(転生者)には、窮屈な世界なのだ
「そ、そうですね…考えが足りませんでした…」
ようやく佐々木もアリスの特殊な立場を理解した。自分の考えが足りなかった事も
師範代と一緒に来ていた優香は、ふたりの話が終わるまでアリスの傍に居てくれている
「アリスちゃん、喉乾いてない?何か飲まない?奢っちゃうよ♪」
「わぁい、ありがとうねぇ♪」
優香はアリスの手を取り、少し離れた場所にある自動販売機の方へ移動する。財布を取り出し小銭を探っていた時だった
「ふあっ!?」
優香の背後を歩いていた青年が、優香の手を引っ張り建物の間へ引きずり込んだ
「優香ちゃん!」
スグに追いかけたアリス。優香を追って建物の間に入ると…アリスの背後からナイフを持った男が刃先をアリスの首筋に当てた
「おっと動くなよ。俺達も手荒な事はしたくないんだ。少しだけ静かにしててくれ」
「嫌ぁ、やめてぇ!」
優香は押し倒され馬乗りされた。抵抗するが体格の良い青年はビクともしない
「俺らは遅稲田(チセダ)大学のラグビー部員だ。キミらが抵抗しても無駄だよ。大人しく俺らの相手しろよ、なぁ」
そう言うと優香に馬乗りになった男は、彼女の服を脱がせ始めた
アリスの背後の男はナイフの刃先を、アリスの服の首元に当て…一気に下へスライドし、アリスの上着を引き裂いた
「ん~控えめなおっパイだね~、これはこれで嫌いじゃないが…中学生かなぁ?流石に肌は綺麗だねぇ(笑)」
アリスが今日着ている服はつい最近、佐々木がバイトした給料を奮発して買ってくれた物だった
財布の中からお札を2枚だし、半分顔がひきつりながらも買ってくれた服だった。その時の佐々木の笑顔をアリスは思い出した
「カッチーン!」控えめな胸と言われた事も腹立たしいが、佐々木から買ってもらった服を破かれた事に、流石のアリスも我慢の限界を超えた
「どうしたのかなぁ?震えてるよ~、なーに、ちゃんと気持ち良くしてあげるからな…ぶぐぁっ!?」
アリスは背後に立っているラグビー部員の男の顔面に、容赦なく裏拳を叩き込んだ。男は後ろに吹き飛ばされ、一撃で気絶させられた
「なっ、何だ!?」
馬乗りになって優香の服を脱がせて、彼女の上半身の肌を直接舐めていたもう一人の男が、不意に聞こえた仲間の悲鳴に思わず振り返った
「ベプシッ!!」
アリスは優香に馬乗りになっている男が振り返ったその顔面に、思いっきり蹴りを入れた
「お前たちはケダモノだぁっ!」
アリスは大きな声で、ふたりの青年を罵倒した!しかし、ふたりとも一撃でKOされているので聞こえてはいなかった
「どうしたっ!?」
アリスの大きな声を聞き付けた師範代と佐々木が、アリス達の元へ駆け付けた
……………………………………………
師範代はふたりの大学生を警察に突き出した!警察署には優香の父親が先に来ていた
「お父さん!怖かったよー!」
父親を見つけた優香は、父親に抱きつき涙を流した
しばらくして大学生の親がやって来たが、師範代と警察官から子供のした事に対しての親の責任を、こっぴどく説教されていた
「ごめんなアリス。俺が目を離した隙に……俺の考えは本当に甘かったみたいだ。マジで悪い!」
「んーん…アリスも佐々木お兄ちゃんに買って貰った服を破かれちゃった。ごめんねぇ…」
「良いんだ、服なんてまた買えば良いんだから…2人とも怪我が無くて良かったよ」
何とか最悪の事態は回避できて相手の親にも十分に注意したので、そろそろ帰ろうとした時だった…
「お巡りさーん!…あっ!師範代もいらっしゃいましたか?」
「どうかしたのか?」
ヴォィドカウの捜索を手伝ってくれている町内会の人たちが、派出所に流れ込んで来た
「例の…ハアハア…ヴォィドカウとかいう化け物が見付かったって…」
「何?本当ですか?」
ちょうどそこへ、危険生物のヴォィドカウ発見の報せがやって来た!師範代は優香を親に返し、アリスと佐々木を連れて発見現場へと車を走らせた
続く
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