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胡散臭い
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ある怪談の語り部A、そしてB、そしてCがいた。A、Cは男性。CはAの子分のようにいつもひっついている。女性怪談師Bはそれが気に食わなかった。三人の撮影する動画はかなりヒットしていたが、ある時から女性怪談師Bが奇妙な商売をしているという噂が出回る。霊感商法や、霊感の修行のための投資。それは三人の番組を好きで会員登録をしている人間の個人情報をぬきとって、Bが勝手にやっているらしかった。
Aがそのことを問い詰める。だがBは、聞く耳をもたない。Aはある事を思いついた。それは生放送で、この件をにおわせ、自分の体験談を交え話をしようとしたのだ。
それはこんな話だった。Aが小学生の頃、女友達がいた。活発で元気な子で、だがふとした瞬間に、落ち込んだ顔をするのがきになっていた。あるとき皆で心霊スポットにいくことになった。女友達は嫌がったが、Aは半ば無理やりにつれていった。それは山奥の廃屋、二人きりになった山奥で、少女は自分に本音を打ち明けた。
「私、見えるの、でも、私の話……誰も信じてくれなくて、それも悪霊のせいなの……お願い、私の事を信じて、そうじゃないとこの悪霊は、人に移るから」
そういって、がくがくと震えている。おまけにもらしていた。
「どうしてそんなに怯えているの?」
ときくと、
「ここにはあなたたちが思う以上に、大量の幽霊がいる、私についている悪霊は目が見えない巨大な溶けた人間みたいな化け物だけど……この悪霊がついた人間は幽霊が見えるようになる、きっとこの見た目のせいか誰も信じないし、私はうまくこのことを話せない、このこと自体がのろいなの」
そこへ皆がきて、幽霊話や、何もいなかった話などをする。ある友人が、少女が漏らしていることにきづいた。
少女がいう
「幽霊が……」
別の男友達が茶化そうとする
「お前、幽霊が本当に要ると思っているのか?」
ついAは彼女を守るために反射的にいってしまった。
「あはは!幽霊なんていないよ、彼女は僕が脅かしたから、僕のせいでこうなったんだ」
その瞬間、背筋に寒いものを感じて、振り返ると、巨大な影があった。両腕がまるで今熱加工したばかりの鉄のような見た目と形状で発光していて、真っ黒な目をした巨大な溶けた人間のような化け物が自分を見下ろしていた。
少女はいった。
「だからいったのに、でも、私もかつてある友人を馬鹿にして、この学校に転校してきたの、あなたは私をかばってくれたし、できるだけ力になる、けれどこれからは気を付けてね、不用意にこの話をすると“移る”よ」
その話をするとスタジオはシーンとした。Aは霊感がある事は公言していたし、彼の怪談は彼の体験談が多かったが、この話を彼がしたことがなかった。それに彼の話は少々胡散臭いながらも魅力的だったからこそ許されていた。しかし、この話は荒唐無稽に思えた。
そして、生放送中についに、Bが本性をあらわした。
「プッ……何名のその話!!あんたのホラ話なんて皆聞き飽きてるのよ!!みんな本当の体験談がききたいんだから!!つまり、うそっぽくない話がね、でも、本当に幽霊なんているって誰も信じてないわよ!!」
その瞬間、Bは全身をなにか透明な人型の感覚が通りすぎていくのを感じた。
「まさ……か」
「ミツ……ケタ」
背筋につめたい水音と、寒気を覚えて背後を振り返る、そこには巨大な両腕が細長い鉄でできたようなAのいう“化け物”がいた。
「あいつの言葉……本当だったの?」
向き直ると、スキンヘッドの頭をかきながら、Aが真っ黒の瞳で、こちらの様子をまじまじと見つめていた。
「感謝……すべきか」
その後、彼女はAの警告を再三無視し続け詐欺のような商売を続けて、警察につかまった。刑務所にて怪物の声をきき、幽霊の声を聴き、彼女だけが特別な地下牢に移されたのだが、その刑務所は“でる”と噂されるようになったそうだ。
変わりにAは自分の体験だけではなく、人から聞いた話を語りづぐ割合が多くなっていき、立派な怪談の語り部になっていったそうだ。
Aがそのことを問い詰める。だがBは、聞く耳をもたない。Aはある事を思いついた。それは生放送で、この件をにおわせ、自分の体験談を交え話をしようとしたのだ。
それはこんな話だった。Aが小学生の頃、女友達がいた。活発で元気な子で、だがふとした瞬間に、落ち込んだ顔をするのがきになっていた。あるとき皆で心霊スポットにいくことになった。女友達は嫌がったが、Aは半ば無理やりにつれていった。それは山奥の廃屋、二人きりになった山奥で、少女は自分に本音を打ち明けた。
「私、見えるの、でも、私の話……誰も信じてくれなくて、それも悪霊のせいなの……お願い、私の事を信じて、そうじゃないとこの悪霊は、人に移るから」
そういって、がくがくと震えている。おまけにもらしていた。
「どうしてそんなに怯えているの?」
ときくと、
「ここにはあなたたちが思う以上に、大量の幽霊がいる、私についている悪霊は目が見えない巨大な溶けた人間みたいな化け物だけど……この悪霊がついた人間は幽霊が見えるようになる、きっとこの見た目のせいか誰も信じないし、私はうまくこのことを話せない、このこと自体がのろいなの」
そこへ皆がきて、幽霊話や、何もいなかった話などをする。ある友人が、少女が漏らしていることにきづいた。
少女がいう
「幽霊が……」
別の男友達が茶化そうとする
「お前、幽霊が本当に要ると思っているのか?」
ついAは彼女を守るために反射的にいってしまった。
「あはは!幽霊なんていないよ、彼女は僕が脅かしたから、僕のせいでこうなったんだ」
その瞬間、背筋に寒いものを感じて、振り返ると、巨大な影があった。両腕がまるで今熱加工したばかりの鉄のような見た目と形状で発光していて、真っ黒な目をした巨大な溶けた人間のような化け物が自分を見下ろしていた。
少女はいった。
「だからいったのに、でも、私もかつてある友人を馬鹿にして、この学校に転校してきたの、あなたは私をかばってくれたし、できるだけ力になる、けれどこれからは気を付けてね、不用意にこの話をすると“移る”よ」
その話をするとスタジオはシーンとした。Aは霊感がある事は公言していたし、彼の怪談は彼の体験談が多かったが、この話を彼がしたことがなかった。それに彼の話は少々胡散臭いながらも魅力的だったからこそ許されていた。しかし、この話は荒唐無稽に思えた。
そして、生放送中についに、Bが本性をあらわした。
「プッ……何名のその話!!あんたのホラ話なんて皆聞き飽きてるのよ!!みんな本当の体験談がききたいんだから!!つまり、うそっぽくない話がね、でも、本当に幽霊なんているって誰も信じてないわよ!!」
その瞬間、Bは全身をなにか透明な人型の感覚が通りすぎていくのを感じた。
「まさ……か」
「ミツ……ケタ」
背筋につめたい水音と、寒気を覚えて背後を振り返る、そこには巨大な両腕が細長い鉄でできたようなAのいう“化け物”がいた。
「あいつの言葉……本当だったの?」
向き直ると、スキンヘッドの頭をかきながら、Aが真っ黒の瞳で、こちらの様子をまじまじと見つめていた。
「感謝……すべきか」
その後、彼女はAの警告を再三無視し続け詐欺のような商売を続けて、警察につかまった。刑務所にて怪物の声をきき、幽霊の声を聴き、彼女だけが特別な地下牢に移されたのだが、その刑務所は“でる”と噂されるようになったそうだ。
変わりにAは自分の体験だけではなく、人から聞いた話を語りづぐ割合が多くなっていき、立派な怪談の語り部になっていったそうだ。
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