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幕間1
第3王子
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あの少女に初めて会った時、聖女への理想がすべて壊れた。
『快楽の甘密で大地を潤す、女神の代理人』
幼い時、王妃の母に甘えたい。髪を撫でてもらいたい。そんな思いを何時も持っていた。
第3王子の、私に感心が無い事は解っていた。
何時も孤独を感じていた日々。
そんな時は城の物置に忍び込むのが日課になり、年代物の品物を見て空想の世界を旅をする。
幼子だったせいか、その日はそのまま物置で寝てしまい、小さな窓から外を見れば、夜になっている事がわかった。
誰も探してくれなかった事がショックで、小さな窓から月の光が差し込むのを無関心に見ていた記憶がある。
その光が、まだ、冒険をしていないガラクタの山に差し込む。
真夜中に1人きりの現状を忘れて、何時もの冒険に旅立ち、最後に宝箱を見つけて開けてみた。
思い出すと、とてつもなく恥ずかしい。
実際は、ただの木材で薄汚れた箱だが、あの時の私には、宝箱に見えていた。
そして、薄汚れた箱に入っていた物は私の生涯の宝になった。
箱に入っていた物は、額に入れられる前の絵で、適齢期まもない少女の、あられもない姿。
描かれていた女性は、全裸で真珠のような涙を流して、こちらをみている。まるで少女の身体を記録に残すように精密に描かれていることに衝撃で、頭がクラクラした。
乳首は、愛らしいピンク色で小粒でピンと尖っているのが、健気に見える。
片方の足を、膝裏から持ち上げ秘部が丸見えになっている。
透明な蜜に透けて花弁も精細に描かれていた。
絵は何枚か有り、共通しているのは少女は全裸で男たちに犯されている事。
寝具の上で腰掛け、足の間に男の顔を挟み、少女の背後にいる男は、胸を荒く揉んでいる絵。
横たわっている少女に、複数の男が群がり犯している絵
ちなみに、彼が一番気に入ったのは、少女が立っている男に犯されている駅弁スタイルだ。
その日、彼は精通を迎えた。
異世界から召喚された少女の姿を浮かべる。
生意気で強きな少女。召喚直後は泣いていたらしいから不思議だ。
古い、文献のページをめくる。
聖女を含む花の乙女達は、男の精液を過剰に与えられる事で世界に馴染み、子を孕みやすい胎にかわる。
聖女が快楽に浸る土地は潤い、清水が涌き出る。
聖女は、必ず魔力の高い女子を産み、聖女の産んだ子も、何代にも渡り魔力の高い女児を産む。
私は必要な薬品、道具のリストを作る。
あの強気な少女が、快楽に浸り涙を流す姿を想像すると、笑い出したくなる。
昔、物置で見つけた木箱に第3王子の視線が落ちる。
昔の書体、薄くなった文字で『聖女の閨』と書かれている。
『快楽の甘密で大地を潤す、女神の代理人』
幼い時、王妃の母に甘えたい。髪を撫でてもらいたい。そんな思いを何時も持っていた。
第3王子の、私に感心が無い事は解っていた。
何時も孤独を感じていた日々。
そんな時は城の物置に忍び込むのが日課になり、年代物の品物を見て空想の世界を旅をする。
幼子だったせいか、その日はそのまま物置で寝てしまい、小さな窓から外を見れば、夜になっている事がわかった。
誰も探してくれなかった事がショックで、小さな窓から月の光が差し込むのを無関心に見ていた記憶がある。
その光が、まだ、冒険をしていないガラクタの山に差し込む。
真夜中に1人きりの現状を忘れて、何時もの冒険に旅立ち、最後に宝箱を見つけて開けてみた。
思い出すと、とてつもなく恥ずかしい。
実際は、ただの木材で薄汚れた箱だが、あの時の私には、宝箱に見えていた。
そして、薄汚れた箱に入っていた物は私の生涯の宝になった。
箱に入っていた物は、額に入れられる前の絵で、適齢期まもない少女の、あられもない姿。
描かれていた女性は、全裸で真珠のような涙を流して、こちらをみている。まるで少女の身体を記録に残すように精密に描かれていることに衝撃で、頭がクラクラした。
乳首は、愛らしいピンク色で小粒でピンと尖っているのが、健気に見える。
片方の足を、膝裏から持ち上げ秘部が丸見えになっている。
透明な蜜に透けて花弁も精細に描かれていた。
絵は何枚か有り、共通しているのは少女は全裸で男たちに犯されている事。
寝具の上で腰掛け、足の間に男の顔を挟み、少女の背後にいる男は、胸を荒く揉んでいる絵。
横たわっている少女に、複数の男が群がり犯している絵
ちなみに、彼が一番気に入ったのは、少女が立っている男に犯されている駅弁スタイルだ。
その日、彼は精通を迎えた。
異世界から召喚された少女の姿を浮かべる。
生意気で強きな少女。召喚直後は泣いていたらしいから不思議だ。
古い、文献のページをめくる。
聖女を含む花の乙女達は、男の精液を過剰に与えられる事で世界に馴染み、子を孕みやすい胎にかわる。
聖女が快楽に浸る土地は潤い、清水が涌き出る。
聖女は、必ず魔力の高い女子を産み、聖女の産んだ子も、何代にも渡り魔力の高い女児を産む。
私は必要な薬品、道具のリストを作る。
あの強気な少女が、快楽に浸り涙を流す姿を想像すると、笑い出したくなる。
昔、物置で見つけた木箱に第3王子の視線が落ちる。
昔の書体、薄くなった文字で『聖女の閨』と書かれている。
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