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物語の始まり
夫になる人達
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豪華な部屋に案内され、巫女さん達に子供服を着せて貰ったの。
サイラスは服を着た私を、抱き上げながらすわったの。
そして、自分の家族の紹介をしてくれた。
長男、クリフォード・フォン・キャスル
銀髪の長髪、アイスブルーの瞳
王国の宰相補佐官(25才)宮廷のエリート
次男、サイラス・フォン・キャスル
焦げ茶色の髪は緩いウェーブが有り襟足の長さ
銀色の瞳
王国軍の中佐(20才)ヤセマチョな肉体に日焼けした肌が魅力的
四男、アルフレット・フォン・キャスル
銀色の髪は短髪、赤い瞳
学生(10才)
ヤンチャな盛り
サイラスが私の頭を撫でながら話し始めました。
「お嬢さんは、何で召喚されたか解るかな?」
「解りません」部屋の中がシーンとします。
「名前と年は?」
「解りません」
室内の空気が暗くなる中、年長者と思われるる人物の発言が始まる
「私は、クリフォード・フォン・キャスル、キャスル侯爵家の長男だ。幼い君には辛い現実だが君が召喚された理由、今後の生活の話をしたい」
『君は元の世界には帰れない』
『神の名の元、キャスル侯爵家の花嫁として召喚された』
本当なら、ショックな出来事なんだと思う。
でも私は、安心してしまった。
あの家に帰らなくて良い事に。
帰らなく良い上に、生活の心配も無さそうだ。
安心した為か嬉し涙を流し、幼い身体が疲れていた為かそのまま寝てしまった。
俺は、キャスル侯爵家の次男。サイラス・フォン・キャスル。
俺の腕の中で花嫁は眠っている。
淡い銀髪、新緑の瞳、ミルク色の肌。
美しい花嫁だが相手は幼女だ。
先程、長男のクリフォードから事務的に召喚の意図を聞かさられ元の世界に帰れない真実を知り、泣きながら寝てしまった。
兄のクリフォードも悪気はないはずなんだが、鋭利な容姿と宰相補佐官としての仕事柄からくる口調から花嫁にショックを与えてしまったのだろう。
4男のアルフレットは、花嫁を構いたく仕方ないのだろ。好奇心を抱いた視線を感じる。
ヤンチャな盛りだからな。
「サイラス、今晩は花嫁と共に神殿に留まるんだ。アルフレットは屋敷に戻り明日、出直しなさい」
「兄上、私も神殿に泊まりたいです」
「アル、帰りなさい」
「………………」
アルが俺に助けを求める視線を送ってくるが、兄の冷気を含む一言で言葉を失っている。
冷血宰相補佐官に、10才児が敵う訳がない。
仕方ねえな。
「アル、花嫁は俺達が思っていたよりも幼子だ、屋敷に帰って母上に報告して欲しい。花嫁を屋敷に迎える環境を整えて貰うんだ」
「ハイ!サイラス兄上」
うん!良い返事だ。
「クリフォード兄上は、如何なされますか?」
「私は宮廷に戻り、召喚の報告等がある。夕食は共に出来る筈だ」
「ハイ、クリフォード兄上」
そんなやり取りの2人を見送ったが、帰り際に兄貴が花嫁を抱き上げアルと2人で愛しそうに見詰めて居るのは驚愕だった。
未来の宰相と囁かれる冷徹仮面の熱の籠った視線は鼻血ものだ。
2人を見送り、再び腕の中に戻って来た幼い花嫁を見つめる。
神殿の廊下で戯れる半裸の2人の幼女を見た時は頭を抱えた。
水色の毛玉と銀色の毛玉が、神殿の廊下で跳ねている様にしか見えなかった。
しかも、銀色の毛玉が俺達の花嫁だと知った時笑いが止まらなくなり、そのまま抱き上げてしまった。
腕の中で眠る幼い花嫁に問いかける。
一族の母になるために使わされた君は、一族の気高い母となり女主人としてキャスル侯爵家に君臨するのか?
堕落し一族の苗床として生きるのかは、お嬢さんしだいだよ。
サイラスは服を着た私を、抱き上げながらすわったの。
そして、自分の家族の紹介をしてくれた。
長男、クリフォード・フォン・キャスル
銀髪の長髪、アイスブルーの瞳
王国の宰相補佐官(25才)宮廷のエリート
次男、サイラス・フォン・キャスル
焦げ茶色の髪は緩いウェーブが有り襟足の長さ
銀色の瞳
王国軍の中佐(20才)ヤセマチョな肉体に日焼けした肌が魅力的
四男、アルフレット・フォン・キャスル
銀色の髪は短髪、赤い瞳
学生(10才)
ヤンチャな盛り
サイラスが私の頭を撫でながら話し始めました。
「お嬢さんは、何で召喚されたか解るかな?」
「解りません」部屋の中がシーンとします。
「名前と年は?」
「解りません」
室内の空気が暗くなる中、年長者と思われるる人物の発言が始まる
「私は、クリフォード・フォン・キャスル、キャスル侯爵家の長男だ。幼い君には辛い現実だが君が召喚された理由、今後の生活の話をしたい」
『君は元の世界には帰れない』
『神の名の元、キャスル侯爵家の花嫁として召喚された』
本当なら、ショックな出来事なんだと思う。
でも私は、安心してしまった。
あの家に帰らなくて良い事に。
帰らなく良い上に、生活の心配も無さそうだ。
安心した為か嬉し涙を流し、幼い身体が疲れていた為かそのまま寝てしまった。
俺は、キャスル侯爵家の次男。サイラス・フォン・キャスル。
俺の腕の中で花嫁は眠っている。
淡い銀髪、新緑の瞳、ミルク色の肌。
美しい花嫁だが相手は幼女だ。
先程、長男のクリフォードから事務的に召喚の意図を聞かさられ元の世界に帰れない真実を知り、泣きながら寝てしまった。
兄のクリフォードも悪気はないはずなんだが、鋭利な容姿と宰相補佐官としての仕事柄からくる口調から花嫁にショックを与えてしまったのだろう。
4男のアルフレットは、花嫁を構いたく仕方ないのだろ。好奇心を抱いた視線を感じる。
ヤンチャな盛りだからな。
「サイラス、今晩は花嫁と共に神殿に留まるんだ。アルフレットは屋敷に戻り明日、出直しなさい」
「兄上、私も神殿に泊まりたいです」
「アル、帰りなさい」
「………………」
アルが俺に助けを求める視線を送ってくるが、兄の冷気を含む一言で言葉を失っている。
冷血宰相補佐官に、10才児が敵う訳がない。
仕方ねえな。
「アル、花嫁は俺達が思っていたよりも幼子だ、屋敷に帰って母上に報告して欲しい。花嫁を屋敷に迎える環境を整えて貰うんだ」
「ハイ!サイラス兄上」
うん!良い返事だ。
「クリフォード兄上は、如何なされますか?」
「私は宮廷に戻り、召喚の報告等がある。夕食は共に出来る筈だ」
「ハイ、クリフォード兄上」
そんなやり取りの2人を見送ったが、帰り際に兄貴が花嫁を抱き上げアルと2人で愛しそうに見詰めて居るのは驚愕だった。
未来の宰相と囁かれる冷徹仮面の熱の籠った視線は鼻血ものだ。
2人を見送り、再び腕の中に戻って来た幼い花嫁を見つめる。
神殿の廊下で戯れる半裸の2人の幼女を見た時は頭を抱えた。
水色の毛玉と銀色の毛玉が、神殿の廊下で跳ねている様にしか見えなかった。
しかも、銀色の毛玉が俺達の花嫁だと知った時笑いが止まらなくなり、そのまま抱き上げてしまった。
腕の中で眠る幼い花嫁に問いかける。
一族の母になるために使わされた君は、一族の気高い母となり女主人としてキャスル侯爵家に君臨するのか?
堕落し一族の苗床として生きるのかは、お嬢さんしだいだよ。
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