侯爵家の当主になります~王族に仕返しするよ~

Mona

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愚者

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 桜の花びらが舞い散る季節になると、花祭りが行われるの。

女の子のお祭りなのよ。

女の子の健やかな成長を願うの。

街中に飾りがされ、女の子は綺麗な服を着て特殊な仮面を被り街にくり出すの。

仮面・・・・まるでオカメみたいな感じ?

そして、年の数の金平糖を食べるのよ。

まるで、幾つかの行事を濃縮したような感じよね。


この世界には、日本と似ている事が他にも有る。

例えばクリスマス何かは、一番星祭りと似ているわ。

でも、宗教的な観念は無いのよ、大切な人とプレゼント交換するの。
一年間、頑張った!又、頑張ろう!みたいな感じよ。

まだまだ、他にも日本臭にほんしゅうを感じる行事は有る。

だけどね、宗教的な思想は排除されているわ。

これは、仕組まれた物かしら?



 ルトビニア王国では宗教の自由は、認められている。
国内にも宗教団体は存在するわ。


でも、偶像崇拝する団体は皆無に等しい。

教壇は、主に福祉と精神の支えを念頭に置く。

偶像崇拝・・・・特に禁止はされていないわ。

でも、暗黙の了解でそれはタブーなのよ。

特に女神崇拝。それは、植え付けられたように危機感をかんじる。


そんな感情を煽るように、この時期になると彼女達が聖国からやってくる。

白い衣を着たG共。これは、彼女達に対する隠語。



「アルバニア様・・・・アルバニア様」

えっ、考えるのに夢中になってしまったわ。

「マリア、考え事をしてたの」

「アルバニア様、ヴァジール様とお祭りに行かれるんですよね」

「ええ、その予定よ」

「もっと、楽しそうな顔をしてください。今日は花祭りなんですよ」

「そうね!たのしみだわ。でも、仮面は・・・・」

「何か?」

「いいのよ、別に・・・・」
だって、オカメよ、まあ、いいわ。

「マリアも一緒に行きましょう」

「私は、遠慮いたします。さぁ、支度をしましょう」

そうね、今日はお祭り何ですもの。

難しい事は終わりね。
















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「令嬢の願い」新連載を初めました。
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