侯爵家の当主になります～王族に仕返しするよ～

poison

11 閑話 未来に向かって。

　お茶会が行われた日の夜。


　皆さん今日は、私は王城でメイドをしているアンナともうします。

今日の茶会では、第一側妃様、第二王子殿下、王子殿下、婚約者のオーロラ様のテーブルを担当していました。

そのテーブルには、第二王子殿下の側室になる予定のカーテリーナ公爵令嬢もいらっしゃいました。


お茶会は、和やかに、進行していました。


ですが、カテリーナ公爵令嬢が突然倒れられたのです。

どうやら、毒が盛られていたらしのですが。


「アンナ、調査官があなたに聞きたい事が有るそうです」

メイド長から、調査官の元に行くように言われてしまいました。

「やっぱり、疑われているのかしら」
そう、思いながらも行くしかありません。
なにせ、たかがメイドなんですから。
でも、怖くて仕方ないのです。

アンナは想像する。

もしかして、これは何かの陰謀かもしれないわ。
私は、無罪なのに公開処刑されるかもしれない。

あっ～どうしたら良いの？

アンナが想像の中で、公開処刑になった時。

「お嬢さん、大変だ！調査室であなたを冤罪にするために、拷問の用意がされてます」

チョッピリ二枚目の青年が、アンナに声をかける。

やっぱり・・。アンナの中で想像が核心に変わった。


「あの、ちなみに貴方はどちら様ですか」

「私は、高位貴族の従者をしています。その関係で城には良く来るんです。その時に貴女に一目惚れしました」

「お会いした事が有りましたか」
青年は、アンナに笑って掛ける。

「はい、私は貴女の前を何回か通りました(幽霊の姿で)。とにかく逃げましょう。仕事が一段落したので領地に戻る事になってます。(隠し通路が崩落したからね)」

私の家族は、皆、死んでしまっているから逃げても誰にも迷惑を掛けないわ。

「よろしくお願いします」

アンナは、適齢期を越えていたので結構焦っていたのだ。

「約束します。幸せににします」

青年は、封筒に名前を書くように促す。

「中に、退職願いが入っています。旅の途中て出しましょう」

あっ～私は幸せだわ。しっかり者の旦那さんができるんだもの。

その場でアンナと青年は旅立ったのだ。

行き先は、テアルスティア侯爵領。



　後日・・・・。

　『王妃様の命令に逆らえませんでした』

　行方不明になったメイドの机の上には、此のよう文面の手紙が置かれていた。

　ちなみに、アンナは幸せな花嫁にり子宝に恵まれた人生を送る。