67 / 85
poison
8
しおりを挟む
華やかな集いの茶会が、悪夢に変わった日の夜。
宰相は、執務室で報告を受けていた。
先ず不幸中の幸いは、カローラ公爵家の令嬢が一命をとりとめた事だ。
王城の茶会で、公爵令嬢が死亡なんて目も当てられない。
ただ、テーブルの担当をしていたメイドは行方不明になっていた。
城を揺さぶった振動は、隠し通路が崩落した為らしい。
探索隊の隊長は、尋問中だ。
後宮の火災。実際、後宮で火災は起こっていなかった。
何者かが、意図的に煙を出したのだろう。
茶会での毒殺未遂は、まるで王妃を嵌めるように起こされている。
たが、後宮で毒草を所持していた事実は許されない。
それが、過去の話だとしてもだ。
宰相は、アルバニアの中指の爪に書かれた笑顔が、思い浮かぶ。
その度に、バカにされた気分になってしまうのだ。
「王妃を無罪放免はできない」
宰相は、明日のスケジュールを静かに考える。
宰相は、執務室で報告を受けていた。
先ず不幸中の幸いは、カローラ公爵家の令嬢が一命をとりとめた事だ。
王城の茶会で、公爵令嬢が死亡なんて目も当てられない。
ただ、テーブルの担当をしていたメイドは行方不明になっていた。
城を揺さぶった振動は、隠し通路が崩落した為らしい。
探索隊の隊長は、尋問中だ。
後宮の火災。実際、後宮で火災は起こっていなかった。
何者かが、意図的に煙を出したのだろう。
茶会での毒殺未遂は、まるで王妃を嵌めるように起こされている。
たが、後宮で毒草を所持していた事実は許されない。
それが、過去の話だとしてもだ。
宰相は、アルバニアの中指の爪に書かれた笑顔が、思い浮かぶ。
その度に、バカにされた気分になってしまうのだ。
「王妃を無罪放免はできない」
宰相は、明日のスケジュールを静かに考える。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2,400
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる