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女侯爵になります。

アルバニア父side

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 アルバニアの父、財務部の室内に音楽が流れる。
これは、最近始めたタイムカード制の副産物だ。

音楽を流す事でトップを始めに部下達に時間を徹底する。

朝、昼、夕の一定の時間帯に音楽が流れて、時間帯を告げるシステムになっている。

始めた当初は戸惑いも有ったが仕事の効率が上がった。

まず、一定の時間以外に書類、請求書を持ってこないと職員が誰もいない為か、決まった時間に書類、請求書を持ってくるようになった。
その為か書類の伝達も早くなり、執務の流れが非常に良いのだ。

部下達も休息、食事時間を確実に取れるので評判が非常に良い。

財務部は、今、城で一番ホワイトな職場になっている。

 新しい制度のおかげでゆったりと城の食堂で、只の一人の人間として食事をする。

考えるのは娘の事。

落ち着いて考えると、おかしくなったのは第二王子の婚約者候補に決まってから。

娘を、愛していたはずなのに・・・・。
何かに囚われるように盲目になってしまった。
まるで、頭の中を靄に覆われた感じだった。



食事をしていると、ちらほらと噂話を耳にする。

「お前、見た?」「見た見た」「可愛よな」

彼は気になり、若者の集団に声を掛けてみる。


 相手は驚いただろう、現役の大臣が食堂にいるのだから。
アルバニアの父の言い分は、無爵だから当たり前なんだそうだ。


 若者の集団は、只のオッサンに擬態していた財務大臣に驚いたが最近の噂を教えてくれた。


 出るらしいと。

幽霊が城の中を徘徊しているらしい・・・。


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