侯爵家の当主になります～王族に仕返しするよ～

女侯爵になります。

囚われた少女

　「どうしてここから出ていはいけない」
ミルクティー色の短髪の少女が女官にに詰め寄る。
「国王陛下から謹慎の命が出ております」
赤髪の女官は事実を少女に告げる。
「オーロラ様は、学園に性別を偽り在学しておりました。学園は国立の為、国家詐称の訴えが出ております」
「そんな・・・・」


　「テアルスティア家の小娘でございます」
「女官長！あの方は既に女侯爵でございます！」

「アルバニアだね。アルフォンスは好きなように生きて良いといった！」
少女は短髪を無造作にかきあげる。
「アルバニアを呼んでよ！彼女が僕の代わりに面倒を引き受けると、アルフォンスは、第二王子殿下は言ったんだ」
「正当な理由が無い限り、侯爵家当主を呼び出すことはできません」
第二王子の婚約者、オーロラは側に有る水差しを女官に投げ捨てる。
「あなたは、どちらの味方なのですか！」
「女官長、私は本当の事を・・・・」
「出ていきなさい！」


　赤髪の女官は数日後、退職に追い込まれる。
その後アルバニアとの会合を得、侯爵家当主の秘書の座を得る。