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女侯爵になります。
王女side『貴女は心の美しい人、私には解る』
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フローレンス・フォン・ルトビニア、彼女はルトビニア王国の第3子、第一王女だ。年齢は、第二王子と同じ17才。
彼女は新雪のような白髪と、深海のような青い瞳を持っている。
私の主眼になるが第二王子の婚約者者、オーロラよりも主人公に相応しい容姿を持つ。
その様な美姫でありながらも、彼女は白豚王女と卑下されていた。
白豚とは彼女の生母、第二側妃の出身国を侮蔑する名称に他ならない。
アルバニアがお宝にしているテアルユウゼンを抱き締めてる頃。
「ねぇ、オーロラに会いに行くわ」王女殿下が女官に告げる。
「殿下・・・・殿下もオーロラ様も謹慎中でございますが」
「どうして謹慎になったか、解らないかオーロラに会いに行くのよ」
「陛下の、国王陛下の許可をとって下さいませ」
女官は、繰り返される問答に苛立ちながら答える。
この王女様は有ろう事か、先日、毒殺騒ぎを起こしたのだ。
勿論、お付きの女官である彼女にも罰は有った。
『減俸』それは、彼女の心を深海に沈めたのだ。
「オーロラに教えて貰った通りに作ったわ」
「不思議ですね。オーロラ様の菓子を食べた方に泡を吹い方がいましたか?」
「いっ居ないわよ!だから、聞きたいの!」
やれやれ、今度は癇癪だと女官は唾を吐きたい気持ちを押さえる。
メイドと女官には仕事に天地の違いがある。女官になるため為には、ある程度の家柄か社会的に信用が有る人物に保証人になって貰わないとならない。
それだけで終わりでは無い。
難しいテスト、研修が待っているのだ。
それらをパスしてやっと見習い女官になれるのだ。
運が無いとしか言いようが無い。
女官はメイド逹に指示を出しながら自分の不運を呪う。
白豚王女の担当になるなんて予想外だったのだから。
「もう、いいわ!皆、部屋から出ていきなさい!!」
「解りました、ですが部屋からは出ないで下さいませ」
女官とメイドは礼をすると部屋から退室して行く。
彼女達の表情が明るいのはこの状態に慣れているのだろう。
フローレンス王女は頭を抱え蹲る。誰もいない部屋で一人の状態。
幼い頃から慣れていたはず。
態度の悪い使用人など目障りでしか無い。
幼い時は一人ぼっちだった。
母は、近隣の国の王女で美しい人であった。
「お母様に会いたいわ」側にいる女官やメイドによく御願いした。
しかし、その願いが果たされることは滅多に無い、孤独な幼少時代。
転記が訪れたのは5才位の時、庭園で散歩をしていたら同じ年の兄、第二王子のアルフォンスと、たまたま出くわしたの。
アルフォンスとは、直ぐに仲良くなったわ。
でも、アルフォンスの母君である第一側妃様からは明らかに見下されていた。
聞いてしまった。
「白豚の子は、白豚ね」悪意と侮蔑。
それでもアルフォンスが居なかったら、耐えきれなかった。
周りからの悪意に、気付いてしまう年になっていたから。
それなのに、私にはアルフォンスしか居ないのに。
あの子がやって来た。
アルフォンスに会いに第一側妃様の宮を訪ねた時に見掛けた少女は、第一側妃様に綺麗なカーテシーをしていた。
第一側妃様はその様子をご満悦で見ていたわ。
私には侮蔑の眼差しを向けるのにね。
私には解ったの。
これはダメだと。
フローレンス王女は、アルフォンスの婚約発表の時のアルバニアのセリフを思い出す。
女侯爵になったあの少女は「私の事は、お義母様と読んでいいですよ」
あの少女はコロコロ笑っていた。
ふざけるな!だれがお前なぞに。
計画は後少しで終わるはずだった。
王女は、目の前にあるテーブルを両手で何度も叩く。
《バーンバンバンッバーン》
帰ってくる音は空しく響く。
幼い時、アルフォンスの側近候補として、登城していたサイラスに出会った時を思い出す。
アルフォンスから、アルバニアの兄と聞いた時は険悪感が沸いた。
だがサイラスの優しさ、思い遣りの心を知った時、側に居たいと思った。
憧れが恋に変わる年頃になると、彼と結婚して侯爵婦人となり幸せになりたい。
そんな思いを抱いていた時、宰相家の三男ギルバートが教えてくれたのだ。
「アルバニアが王家に入るのに、サイラスと結婚なんてあり得ない」
宰相家のギルバートが幼い頃から自分をバカにしていた事は知っていた。
それ以上に、アルバニアを嫌っていたわ。
彼の手引きでアルフォンスに招かれたオーロラに会い彼女を好きになった。
悪意の無い眼差しは心地良かった。
オーロラとアルフォンスが逢瀬を重ねる事に、進んで協力すると『ありがとう貴方は心も美しいのね』
私の喜ぶ言葉をくれたの。
何だか、フヮッとした靄が掛かり気分がよくなったの。
仲良くなり、彼女と菓子を作ったわ。
アルフォンスとサイラスに、2人で作った菓子を食べて貰った時の事は忘れない。
『貴女の心が美しいから、菓子も美味しく作れる、私には解る』
オーロラは私に自信を持たせてくれた。
オーロラが言ったの。
「男の人の心は胃袋で掴むのよ」
城下では当たり前の事みたいね。
だからサイラスの父君に、手作りの菓子を持っていったの。
アルバニアを追い出すには、あの人の力が必要だから。
オーロラは、こんなテクニックを教えてくれたわ。
「男の人は、甘い菓子が苦手な人も多いの」
彼女は、持参した草を入れていたの。
リンゴの匂いがとても良かった。
だから、私も草をいれたわ。
城で一番高価な草よ。
これは、推測だがオーロラが菓子に入れたのはハーブの一種類であろう。
前侯爵が口から泡を吹いた時は、本当にびっくりしたわ。
「アルバニア、何を読んでいるの」
「ヴァジールお兄様、王女殿下の母君の調査報告書です」
王女殿下は、幼い頃から侮蔑の視線に曝されていたみたいだ。
母君は後宮の最奥にて軟禁。しかし、陛下からの寵愛は陰りを見せない。
白豚国と侮蔑される国の王族は、皆、美しい容姿を持って生まれるらしい。
国土は狭く養豚が主力産業で国力も弱い。
それなのに、領土を守り衰退を見せない。
別名、側室量産品国。
美しい容姿を武器に他国の、王室、名家に潜り込む。
陰ながらの支援をするのが役割なのだろう。
国王は帝国に留学していた若い頃に出会った王女を忘れる事が出来なかった。
白豚国の王女を側室に望んだのだ。
当時、国の重鎮は警戒したらしく幾つかの条件をだしたが、王は側妃をどうしても手放せなかった為に承諾した。
第二側妃を表舞台に出さない事。
子を作らない事。
フローレンス王女は本来、処分される子だったようだ。
調査書には王と側妃の嘆願により、処分対象から外されたとされている。
表だって愛せなかった子。
後宮は、後ろ楯が無い子が育つほど甘くない。
愛していたのだろう。
王女が望んだわがままに答たのは、愛情なのか。
それとも、只の政略なのかは解らない。
だからこそ、私は彼女の血が一族に混じる事は望まない。
彼らの血が紛れ込んだ家は、徐々に退廃していく。
まるでウイルスだ。
「アルバニア、白豚国から面会の打診が来ている」
もしも、白豚が眠る竜の寝床を荒らすようなら。
「仕方有りませんね、セッティングをお願いします」
竜は寝床を飛びだし、城下に火を放つだろう。
私は、当主として牙を立てる。
彼女は新雪のような白髪と、深海のような青い瞳を持っている。
私の主眼になるが第二王子の婚約者者、オーロラよりも主人公に相応しい容姿を持つ。
その様な美姫でありながらも、彼女は白豚王女と卑下されていた。
白豚とは彼女の生母、第二側妃の出身国を侮蔑する名称に他ならない。
アルバニアがお宝にしているテアルユウゼンを抱き締めてる頃。
「ねぇ、オーロラに会いに行くわ」王女殿下が女官に告げる。
「殿下・・・・殿下もオーロラ様も謹慎中でございますが」
「どうして謹慎になったか、解らないかオーロラに会いに行くのよ」
「陛下の、国王陛下の許可をとって下さいませ」
女官は、繰り返される問答に苛立ちながら答える。
この王女様は有ろう事か、先日、毒殺騒ぎを起こしたのだ。
勿論、お付きの女官である彼女にも罰は有った。
『減俸』それは、彼女の心を深海に沈めたのだ。
「オーロラに教えて貰った通りに作ったわ」
「不思議ですね。オーロラ様の菓子を食べた方に泡を吹い方がいましたか?」
「いっ居ないわよ!だから、聞きたいの!」
やれやれ、今度は癇癪だと女官は唾を吐きたい気持ちを押さえる。
メイドと女官には仕事に天地の違いがある。女官になるため為には、ある程度の家柄か社会的に信用が有る人物に保証人になって貰わないとならない。
それだけで終わりでは無い。
難しいテスト、研修が待っているのだ。
それらをパスしてやっと見習い女官になれるのだ。
運が無いとしか言いようが無い。
女官はメイド逹に指示を出しながら自分の不運を呪う。
白豚王女の担当になるなんて予想外だったのだから。
「もう、いいわ!皆、部屋から出ていきなさい!!」
「解りました、ですが部屋からは出ないで下さいませ」
女官とメイドは礼をすると部屋から退室して行く。
彼女達の表情が明るいのはこの状態に慣れているのだろう。
フローレンス王女は頭を抱え蹲る。誰もいない部屋で一人の状態。
幼い頃から慣れていたはず。
態度の悪い使用人など目障りでしか無い。
幼い時は一人ぼっちだった。
母は、近隣の国の王女で美しい人であった。
「お母様に会いたいわ」側にいる女官やメイドによく御願いした。
しかし、その願いが果たされることは滅多に無い、孤独な幼少時代。
転記が訪れたのは5才位の時、庭園で散歩をしていたら同じ年の兄、第二王子のアルフォンスと、たまたま出くわしたの。
アルフォンスとは、直ぐに仲良くなったわ。
でも、アルフォンスの母君である第一側妃様からは明らかに見下されていた。
聞いてしまった。
「白豚の子は、白豚ね」悪意と侮蔑。
それでもアルフォンスが居なかったら、耐えきれなかった。
周りからの悪意に、気付いてしまう年になっていたから。
それなのに、私にはアルフォンスしか居ないのに。
あの子がやって来た。
アルフォンスに会いに第一側妃様の宮を訪ねた時に見掛けた少女は、第一側妃様に綺麗なカーテシーをしていた。
第一側妃様はその様子をご満悦で見ていたわ。
私には侮蔑の眼差しを向けるのにね。
私には解ったの。
これはダメだと。
フローレンス王女は、アルフォンスの婚約発表の時のアルバニアのセリフを思い出す。
女侯爵になったあの少女は「私の事は、お義母様と読んでいいですよ」
あの少女はコロコロ笑っていた。
ふざけるな!だれがお前なぞに。
計画は後少しで終わるはずだった。
王女は、目の前にあるテーブルを両手で何度も叩く。
《バーンバンバンッバーン》
帰ってくる音は空しく響く。
幼い時、アルフォンスの側近候補として、登城していたサイラスに出会った時を思い出す。
アルフォンスから、アルバニアの兄と聞いた時は険悪感が沸いた。
だがサイラスの優しさ、思い遣りの心を知った時、側に居たいと思った。
憧れが恋に変わる年頃になると、彼と結婚して侯爵婦人となり幸せになりたい。
そんな思いを抱いていた時、宰相家の三男ギルバートが教えてくれたのだ。
「アルバニアが王家に入るのに、サイラスと結婚なんてあり得ない」
宰相家のギルバートが幼い頃から自分をバカにしていた事は知っていた。
それ以上に、アルバニアを嫌っていたわ。
彼の手引きでアルフォンスに招かれたオーロラに会い彼女を好きになった。
悪意の無い眼差しは心地良かった。
オーロラとアルフォンスが逢瀬を重ねる事に、進んで協力すると『ありがとう貴方は心も美しいのね』
私の喜ぶ言葉をくれたの。
何だか、フヮッとした靄が掛かり気分がよくなったの。
仲良くなり、彼女と菓子を作ったわ。
アルフォンスとサイラスに、2人で作った菓子を食べて貰った時の事は忘れない。
『貴女の心が美しいから、菓子も美味しく作れる、私には解る』
オーロラは私に自信を持たせてくれた。
オーロラが言ったの。
「男の人の心は胃袋で掴むのよ」
城下では当たり前の事みたいね。
だからサイラスの父君に、手作りの菓子を持っていったの。
アルバニアを追い出すには、あの人の力が必要だから。
オーロラは、こんなテクニックを教えてくれたわ。
「男の人は、甘い菓子が苦手な人も多いの」
彼女は、持参した草を入れていたの。
リンゴの匂いがとても良かった。
だから、私も草をいれたわ。
城で一番高価な草よ。
これは、推測だがオーロラが菓子に入れたのはハーブの一種類であろう。
前侯爵が口から泡を吹いた時は、本当にびっくりしたわ。
「アルバニア、何を読んでいるの」
「ヴァジールお兄様、王女殿下の母君の調査報告書です」
王女殿下は、幼い頃から侮蔑の視線に曝されていたみたいだ。
母君は後宮の最奥にて軟禁。しかし、陛下からの寵愛は陰りを見せない。
白豚国と侮蔑される国の王族は、皆、美しい容姿を持って生まれるらしい。
国土は狭く養豚が主力産業で国力も弱い。
それなのに、領土を守り衰退を見せない。
別名、側室量産品国。
美しい容姿を武器に他国の、王室、名家に潜り込む。
陰ながらの支援をするのが役割なのだろう。
国王は帝国に留学していた若い頃に出会った王女を忘れる事が出来なかった。
白豚国の王女を側室に望んだのだ。
当時、国の重鎮は警戒したらしく幾つかの条件をだしたが、王は側妃をどうしても手放せなかった為に承諾した。
第二側妃を表舞台に出さない事。
子を作らない事。
フローレンス王女は本来、処分される子だったようだ。
調査書には王と側妃の嘆願により、処分対象から外されたとされている。
表だって愛せなかった子。
後宮は、後ろ楯が無い子が育つほど甘くない。
愛していたのだろう。
王女が望んだわがままに答たのは、愛情なのか。
それとも、只の政略なのかは解らない。
だからこそ、私は彼女の血が一族に混じる事は望まない。
彼らの血が紛れ込んだ家は、徐々に退廃していく。
まるでウイルスだ。
「アルバニア、白豚国から面会の打診が来ている」
もしも、白豚が眠る竜の寝床を荒らすようなら。
「仕方有りませんね、セッティングをお願いします」
竜は寝床を飛びだし、城下に火を放つだろう。
私は、当主として牙を立てる。
0
「令嬢の願い」新連載を初めました。
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