スターダスト・ジョーカーズ

劇団バスターズ

文字の大きさ
上 下
14 / 15

8月12日 スターダストと反転世界

しおりを挟む
今日は夜中の0時に集まることになった。
俺が『スターダスト・ジョーカーズ』に入ってまだ1日しかたってない。
だが、現実は待ってくれない。早くも出番のようだった。

それまでに、昨日康平さんにもらったデータに目を通す。スターダストについてや、反転世界について。詳しく載っていた。
俺が一番気になっていたのは、スターダストが、どのように現実世界に干渉してくるかだった。
答えは、反転世界に迷い込んでしまった人間を『乗っ取ってしまう』ことによって、こちらに攻撃してくるらしい。しかし、ほとんどのスターダストは、そんなことはせずに、食い殺してしまう。スターダストも個体差があり、どのように現実世界に干渉してくるかは、正確には分からないという。

なぜ俺が気になっていたかは、『愛未の例』があるからだ。この件について、徹底的に調べたいと思った。

その他の資料にも目を通す。

(反転世界の崩壊…)

反転世界は、スターダストが存在することによって、反転世界が生まれる。スターダストが消滅すれば、その反転世界も消滅するということが書かれていた。
反転世界の範囲は、この風北町の土地分。それより先には行けない。

(つまりは、スターダストが全て消滅すれば、一旦その世界は消滅。そして、新たなスターダストが誕生すれば、再び反転世界は型取られる…という事か)

そして、その反転世界に入るには、ゲートの能力者、つまり未鈴さんがいないと、こちらは何もできない。

ここ数年で急増しつつある失踪事件は、スターダストによるもるものと考えざるを得なかった。ただ、康平さん曰く、「失踪者が多すぎる」とのことだった。

最後に、「スターダストに知能を思わせるものは無い」とのこと。
基本的には本能で動くそうだ。ただ、これも全てがそうなのかというと、分からないそうだ。少なくとも、康平さん達が戦った相手はそうだった、ということだ。

(もし、愛未を狙ったとしたら、それはたまたまだった、という事なのかな…)

時間までまだ結構ある。俺は再び資料に目を落とした。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

あの人って…

RINA
ミステリー
探偵助手兼恋人の私、花宮咲良。探偵兼恋人七瀬和泉とある事件を追っていた。 しかし、事態を把握するにつれ疑問が次々と上がってくる。 花宮と七瀬によるホラー&ミステリー小説! ※ エントリー作品です。普段の小説とは系統が違うものになります。   ご注意下さい。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

尖閣~防人の末裔たち

篠塚飛樹
ミステリー
 元大手新聞社の防衛担当記者だった古川は、ある団体から同行取材の依頼を受ける。行き先は尖閣諸島沖。。。  緊迫の海で彼は何を見るのか。。。 ※この作品は、フィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。 ※無断転載を禁じます。

ミステリH

hamiru
ミステリー
ハミルは一通のLOVE LETTERを拾った アパートのドア前のジベタ "好きです" 礼を言わねば 恋の犯人探しが始まる *重複投稿 小説家になろう・カクヨム・NOVEL DAYS Instagram・TikTok・Youtube ・ブログ Ameba・note・はてな・goo・Jetapck・livedoor

聖女の如く、永遠に囚われて

white love it
ミステリー
旧貴族、秦野家の令嬢だった幸子は、すでに百歳という年齢だったが、その外見は若き日に絶世の美女と謳われた頃と、少しも変わっていなかった。 彼女はその不老の美しさから、地元の人間達から今も魔女として恐れられながら、同時に敬われてもいた。 ある日、彼女の世話をする少年、遠山和人のもとに、同級生の島津良子が来る。 良子の実家で、不可解な事件が起こり、その真相を幸子に探ってほしいとのことだった。 実は幸子はその不老の美しさのみならず、もう一つの点で地元の人々から恐れられ、敬われていた。 ━━彼女はまぎれもなく、名探偵だった。 登場人物 遠山和人…中学三年生。ミステリー小説が好き。 遠山ゆき…中学一年生。和人の妹。 島津良子…中学三年生。和人の同級生。痩せぎみの美少女。 工藤健… 中学三年生。和人の友人にして、作家志望。 伊藤一正…フリーのプログラマー。ある事件の犯人と疑われている。 島津守… 良子の父親。 島津佐奈…良子の母親。 島津孝之…良子の祖父。守の父親。 島津香菜…良子の祖母。守の母親。 進藤凛… 家を改装した喫茶店の女店主。 桂恵…  整形外科医。伊藤一正の同級生だった。 秦野幸子…絶世の美女にして名探偵。百歳だが、ほとんど老化しておらず、今も若い頃の美しさを保っている。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

この目の前にあるぺちゃんこになった死体はどこからやってきた?

原口源太郎
ミステリー
しこたま酒を飲んだ帰り道、僕たちの目の前に何かが落ちてきた。それはぺちゃんこになった人間だった。僕たちは空を見上げた。この人はどこから落ちてきたんだ?

処理中です...