1 / 2
侍との出会い
侍って何?
しおりを挟む
僕の名前はアンバート。今僕の目の前にはこの辺では見た事のないような服を着て独特な髪型をしている男がいる。
1枚の黒っぽい布のような物を肩から羽織り、お腹の所を大きな布で幾重にも巻いて止めている。肩から腕を出すようにだろうか?穴が空いていて、そこから手を出している。
そして頭だ。頭頂部に髪の毛を纏めていてその周りは剃っている。側頭部と後頭部には髪の毛が残っており、何をイメージしてそんな髪型になっているのか意味がわからない。
その男が僕に向かって話しかけてくる。
「ここは何処で御座るか?拙者は江戸の町に向かっていたはずであるが‥そこの奇妙な出立ちの童よ。ここはどの辺りになるのか?駿河辺りまでは来ていたと思っておったが‥」
何を言っているのか意味がわからない。第一に奇妙な格好をしているのはそっちだと思うんだけど‥
「この先を行くとザングリード王国のムスカーナって言う街になります。そのするが?って街はこの辺りでは聞かない街です。」
すると男は目を見開く。
「なんとっ!むすかーなとな?此処は異国なのか!いつの間に?まさか神隠しにでもあったのでごさるか?」
まあそんな格好している人はこの辺にはいないから、異国からきた人だろうとは思っていた。
よく見ると、腰に剣を下げている。冒険者なのだろうか?ダンジョンの近くではあるが、そんな格好でダンジョンに潜る人なんていないからな。
「あの~、この辺にはダンジョンがあって魔獣もでるから気をつけた方がいいですよ。」
「だんじょん?まじゅう?なんの事かわからぬが拙者は自分の身は自分で守れるゆえ。それに今は身体の調子がよい。今なら盗賊の20や30程度ならなんとでもなる。」
盗賊の20や30現れたら普通すぐに逃げるでしょ!
「わ、わかりました。でもとにかく道を逸れると危険なので気をつけてくださいね。」
忠告して立ち去ろうとすると、横の林から何かが草をかき分けるような音がする。
音の鳴る方に視線を向けると、そこから2メートルは超すであろう巨体が現れる。
「キラーベアだっ!」
ランクCのモンスターだ。もちろん僕なんかが敵う相手じゃない。
すぐに逃げようとするとさっきの人が視界に入る。
「すぐに逃げてくださいっ!僕が時間を稼ぎます!貴方が逃げるくらいの時間は稼ぎますから、街に行ってギルドに報告してくださいっ!」
キラーベアに敵わない事は僕が1番わかっている。
それにこうやって向き合っているだけで腰が砕けそうになる‥
誰もいなかったらみっともなくていいから死に物狂いで逃げている。
でも僕は冒険者だ。
冒険者になる時に決めたんだ。
人を助ける事ができる人になるって。
そんな冒険者になるって立派な冒険者だった両親に誓ったんだ。
だから逃げない。
それで死んだとしても‥
両親だって、きっとよくやったと褒めてくれるはずだ。
「ほほ~う。これがさっき言っておった、だんじょんか?それともまじゅうだったか?熊に似ておるが、熊よりも大きくて立派よの。」
「な、何してるんですか!?言葉は通じていますよね?すぐに逃げてくださいっ!」
すると男は笑いながら僕の前に立った。
男は少し前屈みになったと思うと腰に手を添える。
すると突然何かが太陽に反射して光った。
一瞬の事だったけど、眩い程の光が走ったように思えた。
「ふむ。やはり思う以上に身体の調子がよい。刀は極めれば身体の一部になると言うが、まさにその境地のようだ。」
その人がこちらを振り向く。
「な、魔獣に背中を見せたらダメです。すぐに襲い掛かってきます!」
「なに心配いらぬ。まじゅうとやらはもう方がついておる。」
男がそう告げるとキラーベアの身体が上下に分かれる‥
キラーベアの上半身は大きな音を立てて、そのまま地面の上に落ちた。
「え?いったい何が起きたんですか?」
あまりに突然の出来事で頭の整理が追いつかない。
わかっている事は、この人が何かをしたって事だ。
「何もしておらぬぞ。ただまじゅうとやらを切っただけでござる。」
魔獣を切った?
Cランクの魔獣を真っ二つに?
そんな事Aランクの冒険者でもできるわけがない。
Aランク冒険者ならキラーベアなら苦戦もせずに倒す事はできるだろう。
それでも…一瞬で絶命させる事なんてできっこない。
「あ、あなた何者なんですか?」
「拙者か?ふむ…拙者の名前は越智弥十郎(えちやじゅうろう)。侍でござる。」
侍?侍ってなんだろう?
ジョブの事だろうか?
でも侍なんてジョブは聞いた事がない…
「ところでお主名を何と言う?」
「僕ですか?僕の名前はアンバートです。」
「ほう。あんばーととな。ではあんばーと殿はここで何をしておったのだ?」
弥十郎さんはこちらを真っ直ぐに見つめながら聞いてくる。
「僕は冒険者をやっているんです。といっても下から2番目のEランク冒険者なんですけどね。今日はFランク魔獣のホーンラビットの討伐依頼を受けてここに来ました。でもそれが何か?」
「そうであったか。もう一つだけ聞いてもいいでござるか?先程のきらーべあであったか?あれが出た時になぜ逃げなかったのだ?」
確かにあれ程の実力があると知っていたら…
いやそれでも僕はキラーベアの前に立っただろうな。
強さは関係ない。
そうするべきだと僕の信念が言ったから。
「そうするべきだと思ったからです。貴方ほど強い人から見たら滑稽だったかもしれませんが、僕は人を助けれる人になろうと思って冒険者になりましたから。」
すると弥十郎さんはこちらに笑いかけながら思いがけない事を言ってきた。
「あんばーと殿。拙者は今まで主君を持った事がござらぬ。それは自分が忠義を尽くすと思える者がいなかったらでござる。あんばーと殿はまだ幼く理想を述べているだけかもしれませぬ。しかしその思いが変わらぬのであれば…いつか拙者の主君となってはいただけないでごさるか?」
え?忠義を尽くす?主君?
主君って雇い主って事?
「そ、そんなお金持ってないですよ。弥十郎さんはそれだけ強いんだったら、もっと地位のある人に仕えた方がいいんじゃないですか?」
「拙者は主君に地位は求めておらぬ。本当の強さを持った人に仕えたいのでござる。それに拙者は日の本一の侍ぞ。地位など勝手についてくる。」
日の本って何かわからないけど、凄い自信だな。
本当に弥十郎さんが雇われてくれるなら、それに見合った冒険者になれたらいいな。
「わかりました。よろしくお願いします。」
「うむ。拙者こそよろしくお頼み申す。」
僕達はお互いに笑い合った。
「ところで拙者はここがどこかわからぬ。よかったらあんばーと殿とご一緒してもよろしいか?」
「はい。もちろんです。とりあえず街まで行きましょう。」
僕はこの答えを後々後悔する事になる…
少しだけだけどね。
1枚の黒っぽい布のような物を肩から羽織り、お腹の所を大きな布で幾重にも巻いて止めている。肩から腕を出すようにだろうか?穴が空いていて、そこから手を出している。
そして頭だ。頭頂部に髪の毛を纏めていてその周りは剃っている。側頭部と後頭部には髪の毛が残っており、何をイメージしてそんな髪型になっているのか意味がわからない。
その男が僕に向かって話しかけてくる。
「ここは何処で御座るか?拙者は江戸の町に向かっていたはずであるが‥そこの奇妙な出立ちの童よ。ここはどの辺りになるのか?駿河辺りまでは来ていたと思っておったが‥」
何を言っているのか意味がわからない。第一に奇妙な格好をしているのはそっちだと思うんだけど‥
「この先を行くとザングリード王国のムスカーナって言う街になります。そのするが?って街はこの辺りでは聞かない街です。」
すると男は目を見開く。
「なんとっ!むすかーなとな?此処は異国なのか!いつの間に?まさか神隠しにでもあったのでごさるか?」
まあそんな格好している人はこの辺にはいないから、異国からきた人だろうとは思っていた。
よく見ると、腰に剣を下げている。冒険者なのだろうか?ダンジョンの近くではあるが、そんな格好でダンジョンに潜る人なんていないからな。
「あの~、この辺にはダンジョンがあって魔獣もでるから気をつけた方がいいですよ。」
「だんじょん?まじゅう?なんの事かわからぬが拙者は自分の身は自分で守れるゆえ。それに今は身体の調子がよい。今なら盗賊の20や30程度ならなんとでもなる。」
盗賊の20や30現れたら普通すぐに逃げるでしょ!
「わ、わかりました。でもとにかく道を逸れると危険なので気をつけてくださいね。」
忠告して立ち去ろうとすると、横の林から何かが草をかき分けるような音がする。
音の鳴る方に視線を向けると、そこから2メートルは超すであろう巨体が現れる。
「キラーベアだっ!」
ランクCのモンスターだ。もちろん僕なんかが敵う相手じゃない。
すぐに逃げようとするとさっきの人が視界に入る。
「すぐに逃げてくださいっ!僕が時間を稼ぎます!貴方が逃げるくらいの時間は稼ぎますから、街に行ってギルドに報告してくださいっ!」
キラーベアに敵わない事は僕が1番わかっている。
それにこうやって向き合っているだけで腰が砕けそうになる‥
誰もいなかったらみっともなくていいから死に物狂いで逃げている。
でも僕は冒険者だ。
冒険者になる時に決めたんだ。
人を助ける事ができる人になるって。
そんな冒険者になるって立派な冒険者だった両親に誓ったんだ。
だから逃げない。
それで死んだとしても‥
両親だって、きっとよくやったと褒めてくれるはずだ。
「ほほ~う。これがさっき言っておった、だんじょんか?それともまじゅうだったか?熊に似ておるが、熊よりも大きくて立派よの。」
「な、何してるんですか!?言葉は通じていますよね?すぐに逃げてくださいっ!」
すると男は笑いながら僕の前に立った。
男は少し前屈みになったと思うと腰に手を添える。
すると突然何かが太陽に反射して光った。
一瞬の事だったけど、眩い程の光が走ったように思えた。
「ふむ。やはり思う以上に身体の調子がよい。刀は極めれば身体の一部になると言うが、まさにその境地のようだ。」
その人がこちらを振り向く。
「な、魔獣に背中を見せたらダメです。すぐに襲い掛かってきます!」
「なに心配いらぬ。まじゅうとやらはもう方がついておる。」
男がそう告げるとキラーベアの身体が上下に分かれる‥
キラーベアの上半身は大きな音を立てて、そのまま地面の上に落ちた。
「え?いったい何が起きたんですか?」
あまりに突然の出来事で頭の整理が追いつかない。
わかっている事は、この人が何かをしたって事だ。
「何もしておらぬぞ。ただまじゅうとやらを切っただけでござる。」
魔獣を切った?
Cランクの魔獣を真っ二つに?
そんな事Aランクの冒険者でもできるわけがない。
Aランク冒険者ならキラーベアなら苦戦もせずに倒す事はできるだろう。
それでも…一瞬で絶命させる事なんてできっこない。
「あ、あなた何者なんですか?」
「拙者か?ふむ…拙者の名前は越智弥十郎(えちやじゅうろう)。侍でござる。」
侍?侍ってなんだろう?
ジョブの事だろうか?
でも侍なんてジョブは聞いた事がない…
「ところでお主名を何と言う?」
「僕ですか?僕の名前はアンバートです。」
「ほう。あんばーととな。ではあんばーと殿はここで何をしておったのだ?」
弥十郎さんはこちらを真っ直ぐに見つめながら聞いてくる。
「僕は冒険者をやっているんです。といっても下から2番目のEランク冒険者なんですけどね。今日はFランク魔獣のホーンラビットの討伐依頼を受けてここに来ました。でもそれが何か?」
「そうであったか。もう一つだけ聞いてもいいでござるか?先程のきらーべあであったか?あれが出た時になぜ逃げなかったのだ?」
確かにあれ程の実力があると知っていたら…
いやそれでも僕はキラーベアの前に立っただろうな。
強さは関係ない。
そうするべきだと僕の信念が言ったから。
「そうするべきだと思ったからです。貴方ほど強い人から見たら滑稽だったかもしれませんが、僕は人を助けれる人になろうと思って冒険者になりましたから。」
すると弥十郎さんはこちらに笑いかけながら思いがけない事を言ってきた。
「あんばーと殿。拙者は今まで主君を持った事がござらぬ。それは自分が忠義を尽くすと思える者がいなかったらでござる。あんばーと殿はまだ幼く理想を述べているだけかもしれませぬ。しかしその思いが変わらぬのであれば…いつか拙者の主君となってはいただけないでごさるか?」
え?忠義を尽くす?主君?
主君って雇い主って事?
「そ、そんなお金持ってないですよ。弥十郎さんはそれだけ強いんだったら、もっと地位のある人に仕えた方がいいんじゃないですか?」
「拙者は主君に地位は求めておらぬ。本当の強さを持った人に仕えたいのでござる。それに拙者は日の本一の侍ぞ。地位など勝手についてくる。」
日の本って何かわからないけど、凄い自信だな。
本当に弥十郎さんが雇われてくれるなら、それに見合った冒険者になれたらいいな。
「わかりました。よろしくお願いします。」
「うむ。拙者こそよろしくお頼み申す。」
僕達はお互いに笑い合った。
「ところで拙者はここがどこかわからぬ。よかったらあんばーと殿とご一緒してもよろしいか?」
「はい。もちろんです。とりあえず街まで行きましょう。」
僕はこの答えを後々後悔する事になる…
少しだけだけどね。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1巻重版)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【商業企画進行中・取り下げ予定】さようなら、私の初恋。
ごろごろみかん。
ファンタジー
結婚式の夜、私はあなたに殺された。
彼に嫌悪されているのは知っていたけど、でも、殺されるほどだとは思っていなかった。
「誰も、お前なんか必要としていない」
最期の時に言われた言葉。彼に嫌われていても、彼にほかに愛するひとがいても、私は彼の婚約者であることをやめなかった。やめられなかった。私には責務があるから。
だけどそれも、意味のないことだったのだ。
彼に殺されて、気がつけば彼と結婚する半年前に戻っていた。
なぜ時が戻ったのかは分からない。
それでも、ひとつだけ確かなことがある。
あなたは私をいらないと言ったけど──私も、私の人生にあなたはいらない。
私は、私の生きたいように生きます。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。
了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。
テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。
それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。
やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには?
100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。
200話で完結しました。
今回はあとがきは無しです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる