919 / 953
戦いの準備
エルフとの戦い④
しおりを挟む
ガッツォさんの武器は果たして剣の形である必要があるのか検討が必要だな‥
まあ本人が上手い具合に使ってるからいいのかもしれないけど‥
「な、なんだ一体!?あ、あいつだ!あいつが何なやっているぞ!」
「きさま!人族の分際でふざけよっ‥ぐわっ!」
ガッツォさんの近くまで迫って来たエルフが、木製の拳に殴られて吹っ飛ばされた。
「おおっ!な、なんだこれ、勝手に動くぞ!うわっ!ちょ、ちょっと待って!」
身体に装着している魔道具に引き摺られるようにして進んで行くモブキャ。
一応ガッツオさん1人だと大変かもしれないから、モブキャたちにはアシュラ君を装着させている。
「俺たちがいる限り、ガッツォさんには指一本触れさせな‥うおぉぉぉぉ!ま、待て!待ってくれ!」
う~ん。
体幹がなってないな。
今までアシュラ君を使ってた人たちは傭兵だったり、ある程度経験を積んでた人たちだったしな。
あれ?
あいつらも冒険者じゃなかったっけ?
「くっ!そ、そんなふざけた道具に惑わされるな!全員で囲めばばばばばばば‥ぐわはっ!」
おお。
指揮官っぽい人がガッツォさんの雷受けた上にアシュラ君に殴られて飛んでいった‥
まあこっちも大丈夫そうだな。
アレカンドロたちもついてるから問題ないと思うけど、アレカンドロがガッツォさんに模擬戦申し込んだりしないか、ちょっとだけ不安だったりする‥
さて、あとは‥
「な、何なのだお前たちは!我らはエルフなのだぞ!人族如きが何故我らと戦えるのだ!ほ、本当に勇者が3人もいると言うのか!」
段ボールよ‥
いよいよ燃える時が来たようだな‥
「最初から言っているだろう。お前たちが誰に手を出したのかわからせてやるとな。さてお前の相手はこの『魔道具の勇者』ラケッツさんにしてもらおう。段ボールよ!思う存分燃えて灰となるがいい!」
「ふ、ふざけるな!この師団長である私が人族に負けるはずがない!思い知らせてくれる!『出よ、水の上位精霊よ!全てを破壊する奔流となれ』!」
段ボールの精霊術により、水で形取られた女性が現れる。
水の上位精霊は少し周りを見渡した後に、すぐにこちらに顔を向けて手を前にかざした。
その手のひらに魔力が集中していく。
水の精霊術か‥
かなり強そうだが、『魔道具の勇者』なら‥
あれ?
ラケッツさんの魔道具って魔法に対しての耐性ってそんなにつけてないような気がするんだけど‥?
「やばっ!ラケッツさん!俺の後ろに!」
俺はエンチャント:守護する者を発動させる。
「はっはーっ!無駄だ!その程度の魔法など俺には通じん!」
ラケッツさんは笑いながら精霊に向かって走り出す。
へ?
通じないってそんな事ないって!
通じる通じる!
くそっ、勇者モードになったラケッツさんに追いつけない。
このままだと、大きなダメージ受けて勇者作戦が失敗してしまう‥
水の上位精霊から圧縮された水が高速で放射される。
まずい!
すぐにポーションで回‥
「無駄だと言ってるだろ!『剣王疾走乱舞』!」
ラケッツさんが装着している『広範囲迎撃用決戦魔道具』の魔力で繋がれた剣がラケッツさんの前に集まる。
そして水の精霊が放った魔法に高速で剣を振るう。
水の精霊が放った魔法とラケッツさんの高速の剣がぶつかり合う。
わずかな時間、拮抗したように見えたが、それも一瞬の事で水の精霊が放った魔法はまるで初めからなかったかのように宙に霧散した。
「そ、そんな馬鹿な!水の上位精霊の魔法を剣で撃ち破るだとっ!?」
ほへぇ‥
本当にそんな馬鹿なだよ。
段ボールが叫んでなかったら、俺が叫んでるよ。
何それ?
確かにラケッツさんが装着している魔道具が持っている剣は、魔力回路を組み込んで強化はしているが、あんな強力な魔法を消し飛ばすような事はできないと思うのだが‥
剣を高速に振るって、魔法を斬って消し去った?
それとも無数に振った剣による風圧で魔法を押しやった?
どちらにしろそんな馬鹿な的な技である。
しかし俺が最も悔しいのは、少しだけラケッツさんが格好よく見えてしまった事だ。
ラケッツさんはそうじゃないだろう‥
「く、くそっ!何故か精霊の威力が弱くなっているように感じるが、それでも剣で斬る事なんてできるはずがない‥」
「不可能を可能にする‥それが勇者だ!」
「くっ‥本当に勇者だと言う事か‥?そんな馬鹿げた話があるか!全員で潰せ!我らエルフの力を見せるのだ!」
馬鹿め。
囲まれてからがラケッツさんの真骨頂だぞ。
ラケッツさんの周りを広範囲迎撃用決戦魔道具が浮遊しているが、特にエルフを攻撃するような様子は見えない。
あ、なるほど。
ラケッツさんの後ろに回ったエルフが、ラケッツさんの背中を斬りつける。
斬りつけられた部分の鎧が爆発し、その推進力でエルフたちが最も集まっている場所まで移動した。
そして少し離れた所から爆発音と、エルフの叫び声が聞こえてくる。
うんうん。
みんな大丈夫みたいだな。
さて検証も終わったし、そろそろ決着をつけるとしよう。
まあ本人が上手い具合に使ってるからいいのかもしれないけど‥
「な、なんだ一体!?あ、あいつだ!あいつが何なやっているぞ!」
「きさま!人族の分際でふざけよっ‥ぐわっ!」
ガッツォさんの近くまで迫って来たエルフが、木製の拳に殴られて吹っ飛ばされた。
「おおっ!な、なんだこれ、勝手に動くぞ!うわっ!ちょ、ちょっと待って!」
身体に装着している魔道具に引き摺られるようにして進んで行くモブキャ。
一応ガッツオさん1人だと大変かもしれないから、モブキャたちにはアシュラ君を装着させている。
「俺たちがいる限り、ガッツォさんには指一本触れさせな‥うおぉぉぉぉ!ま、待て!待ってくれ!」
う~ん。
体幹がなってないな。
今までアシュラ君を使ってた人たちは傭兵だったり、ある程度経験を積んでた人たちだったしな。
あれ?
あいつらも冒険者じゃなかったっけ?
「くっ!そ、そんなふざけた道具に惑わされるな!全員で囲めばばばばばばば‥ぐわはっ!」
おお。
指揮官っぽい人がガッツォさんの雷受けた上にアシュラ君に殴られて飛んでいった‥
まあこっちも大丈夫そうだな。
アレカンドロたちもついてるから問題ないと思うけど、アレカンドロがガッツォさんに模擬戦申し込んだりしないか、ちょっとだけ不安だったりする‥
さて、あとは‥
「な、何なのだお前たちは!我らはエルフなのだぞ!人族如きが何故我らと戦えるのだ!ほ、本当に勇者が3人もいると言うのか!」
段ボールよ‥
いよいよ燃える時が来たようだな‥
「最初から言っているだろう。お前たちが誰に手を出したのかわからせてやるとな。さてお前の相手はこの『魔道具の勇者』ラケッツさんにしてもらおう。段ボールよ!思う存分燃えて灰となるがいい!」
「ふ、ふざけるな!この師団長である私が人族に負けるはずがない!思い知らせてくれる!『出よ、水の上位精霊よ!全てを破壊する奔流となれ』!」
段ボールの精霊術により、水で形取られた女性が現れる。
水の上位精霊は少し周りを見渡した後に、すぐにこちらに顔を向けて手を前にかざした。
その手のひらに魔力が集中していく。
水の精霊術か‥
かなり強そうだが、『魔道具の勇者』なら‥
あれ?
ラケッツさんの魔道具って魔法に対しての耐性ってそんなにつけてないような気がするんだけど‥?
「やばっ!ラケッツさん!俺の後ろに!」
俺はエンチャント:守護する者を発動させる。
「はっはーっ!無駄だ!その程度の魔法など俺には通じん!」
ラケッツさんは笑いながら精霊に向かって走り出す。
へ?
通じないってそんな事ないって!
通じる通じる!
くそっ、勇者モードになったラケッツさんに追いつけない。
このままだと、大きなダメージ受けて勇者作戦が失敗してしまう‥
水の上位精霊から圧縮された水が高速で放射される。
まずい!
すぐにポーションで回‥
「無駄だと言ってるだろ!『剣王疾走乱舞』!」
ラケッツさんが装着している『広範囲迎撃用決戦魔道具』の魔力で繋がれた剣がラケッツさんの前に集まる。
そして水の精霊が放った魔法に高速で剣を振るう。
水の精霊が放った魔法とラケッツさんの高速の剣がぶつかり合う。
わずかな時間、拮抗したように見えたが、それも一瞬の事で水の精霊が放った魔法はまるで初めからなかったかのように宙に霧散した。
「そ、そんな馬鹿な!水の上位精霊の魔法を剣で撃ち破るだとっ!?」
ほへぇ‥
本当にそんな馬鹿なだよ。
段ボールが叫んでなかったら、俺が叫んでるよ。
何それ?
確かにラケッツさんが装着している魔道具が持っている剣は、魔力回路を組み込んで強化はしているが、あんな強力な魔法を消し飛ばすような事はできないと思うのだが‥
剣を高速に振るって、魔法を斬って消し去った?
それとも無数に振った剣による風圧で魔法を押しやった?
どちらにしろそんな馬鹿な的な技である。
しかし俺が最も悔しいのは、少しだけラケッツさんが格好よく見えてしまった事だ。
ラケッツさんはそうじゃないだろう‥
「く、くそっ!何故か精霊の威力が弱くなっているように感じるが、それでも剣で斬る事なんてできるはずがない‥」
「不可能を可能にする‥それが勇者だ!」
「くっ‥本当に勇者だと言う事か‥?そんな馬鹿げた話があるか!全員で潰せ!我らエルフの力を見せるのだ!」
馬鹿め。
囲まれてからがラケッツさんの真骨頂だぞ。
ラケッツさんの周りを広範囲迎撃用決戦魔道具が浮遊しているが、特にエルフを攻撃するような様子は見えない。
あ、なるほど。
ラケッツさんの後ろに回ったエルフが、ラケッツさんの背中を斬りつける。
斬りつけられた部分の鎧が爆発し、その推進力でエルフたちが最も集まっている場所まで移動した。
そして少し離れた所から爆発音と、エルフの叫び声が聞こえてくる。
うんうん。
みんな大丈夫みたいだな。
さて検証も終わったし、そろそろ決着をつけるとしよう。
10
お気に入りに追加
555
あなたにおすすめの小説
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
異世界で作ろう!夢の快適空間in亜空間ワールド
風と空
ファンタジー
並行して存在する異世界と地球が衝突した!創造神の計らいで一瞬の揺らぎで収まった筈なのに、運悪く巻き込まれた男が一人存在した。
「俺何でここに……?」「え?身体小さくなってるし、なんだコレ……?[亜空間ワールド]って……?」
身体が若返った男が異世界を冒険しつつ、亜空間ワールドを育てるほのぼのストーリー。時折戦闘描写あり。亜空間ホテルに続き、亜空間シリーズとして書かせて頂いています。採取や冒険、旅行に成長物がお好きな方は是非お寄りになってみてください。
毎日更新(予定)の為、感想欄の返信はかなり遅いか無いかもしれない事をご了承下さい。
また更新時間は不定期です。
カクヨム、小説家になろうにも同時更新中
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる