スキルを模倣して最強無敵!異世界勇者?魔王?どっからでもかかってこいやぁ!

オギコン

文字の大きさ
上 下
872 / 953
戦いの準備

SSランク

しおりを挟む
「まあそう言う事だから、冒険者ギルドと獣王様の話し合いにはマルコイちゃんも出てもらうと思うわよ。」

「え?それは嫌だよ。」

「なんでよ!その後の各国との話し合いにも出てもらわないと!どの国の王様もSSランクの言葉なら無視しないわ。新しいSSランクなら尚の事。逆に参加しない国の方が疑われるから殆どの国の王かそれに近い人が参加するはずよ。」

新しいSSランクがどんな奴か見に来るってことか。
でもそんなに偉い人がいっぱい来る所に行きたくないんだけど‥

「おそらく場所は神聖国になるわ。距離がある国は王の代行者として王子か王女が来る事になるとは思うけど、世界の脅威に対しての話し合いになるから、さっきも言ったけど来ない国は魔族との繋がりを疑われると思うわよ。」

そりゃそうだな。
でも魔族との繋がりを自覚していない国があるかもしれないし、繋がってても堂々と来る国もあるんじゃないのか?

「もし魔族との繋がりがある国だったらマルコイちゃんに何かしら動きがあると思うわよ。魔族のやってる事を散々邪魔したんだから。」

なるほど‥
マルコイホイホイって事か‥

ちょっと酷くない‥?

「こっちの都合でランクを上げて悪いと思ってるわ。でもマルコイちゃんはそれだけの力を持っている。力には責任がついてくるわ。ただ力を振るうだけならモンスターと同じよ。できればマルコイちゃんの力を世界のために使って欲しいの。こちらのワガママだけどね‥」

俺が好き勝手できるのは、まだ世界が平和だからだ。

だからこそ、その世界を壊そうとしている奴は見過ごせない。

確かに俺には力がある。

最初は仲間を守れるだけの力を求めたつもりだったんだけどな。

「わかったよ。でも条件がある。」

「条件?」

「ああ。俺はSSランクで構わない。ただ、魔王を倒すのは勇者がメインになるだろう。だから話し合いの場には行くが、あくまで勇者の協力者にしてもらえないだろうか?」

そう。
わかっている‥
もう後戻りできないところまで来ている。
今更正人を矢面に出したところで焼け石に水だ。

だけど崇め奉られるような事は、タルタル神だけで十分なんだ‥

「ふ~ん。いいんじゃない。正人ちゃん達の事も異世界から魔王を倒すために召喚された勇者だって大々的に世界に発信するみたいだしね。その方が今までよりも他国からの支援が得られるみたいだしね。」

「そんなものなのか?」

「ええ。神聖国で産まれた勇者って肩書よりも、世界を救うために異世界から来た勇者の方が、宗教を超えて伝わるみたいよ。それを利用して各国で協力して魔王と戦う準備をするみたいね。」

なるほど。
神聖国は国名も聖王も変わったけど、それまでの印象が悪過ぎて他の国が協力的ではなかったからな。

「それならいいよ。それじゃあ俺たちは獣王様のところに行ってくる。さっきの勇者の件も同じ話を獣王様にもするから。」

「それでいいわ。エッケンさんなら上手に組み込んでいくでしょうから。」

そうだな。
その辺の事は政治が上手な人に任せとけばいいだろ。

「それじゃあ。」

俺はイザベラさんに手を振り別れを告げる。

よし、油断したな‥

俺はイザベラさんに対してスキル【技能眼】を発動させる。

さて‥
どんなスキルを‥
なっ!
イザベラさんがいない‥?

「マルコイちゃん‥乙女に対して何かしようとしたわね。ゾクゾクして気持ちよかったけど、もっとお互い仲良くなってからがいいと思うわ。肌と肌をくっつけるくらいにはね。」

その声は俺の真横から聞こえてきた。

な、なんだと‥

俺が見失うほどのスピードで移動したのか‥?

「マルコイちゃんが何かしようと眼を瞑ったでしょ?そしたら魔力が絡みついてきたからその隙に愛するマルコイちゃんの側に来たの。」

説明ありがとう。

しかし耳元で喋らないでほしい。
悪寒がものすごいから‥

俺は顔に笑顔を貼り付けたまま、ギルドの扉を開けて外に出る。

「マルコイちゃん!私はいつでもいいわ。待ってるから!」

やはりこのギルドにはあまり近づかない方がいいだろう。

俺はそう心に決めて逃げるようにギルドを後にした‥



あー、怖かった。
しかし相変わらず得体の知れない人だな。

「ちょっと気分転換にご飯でも食べていくか?」

俺は隣で歩くアキーエに声をかける。

「そうね。マルコイの顔が真っ青で心配だけど、ご飯食べる元気があるなら大丈夫ね。」

そんなに顔色悪かったですか‥?

昼から登城する予定だけど、少し時間もあるし飲食街に寄る事にした。

何度か来た事のある場所なのだが、いつもと様子が違う‥

ちょうど昼時なのにあまりにも閉まっている店が多いのだ。

辺りを見渡しながら原因を探していると、理由は簡単に発見した。

まだ開いている店があったので、その店に近寄ると中から聞き覚えのある声が聞こえたからだ。

「このお店のメニューに書いている料理を全部10人前くださいですぅ!」
しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス

於田縫紀
ファンタジー
 雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。  場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。

念動力ON!〜スキル授与の列に並び直したらスキル2個貰えた〜

ばふぉりん
ファンタジー
 こんなスキルあったらなぁ〜?  あれ?このスキルって・・・えい〜できた  スキル授与の列で一つのスキルをもらったけど、列はまだ長いのでさいしょのすきるで後方の列に並び直したらそのまま・・・もう一個もらっちゃったよ。  いいの?

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 ***************************** ***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。*** ***************************** マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~

緋色優希
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅

聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。

異世界転生漫遊記

しょう
ファンタジー
ブラック企業で働いていた主人公は 体を壊し亡くなってしまった。 それを哀れんだ神の手によって 主人公は異世界に転生することに 前世の失敗を繰り返さないように 今度は自由に楽しく生きていこうと 決める 主人公が転生した世界は 魔物が闊歩する世界! それを知った主人公は幼い頃から 努力し続け、剣と魔法を習得する! 初めての作品です! よろしくお願いします! 感想よろしくお願いします!

処理中です...