スキルを模倣して最強無敵!異世界勇者?魔王?どっからでもかかってこいやぁ!

オギコン

文字の大きさ
上 下
825 / 953
愛別離苦

タルタル軍艦

しおりを挟む
クラーケンとオクトパスもかなり無くなった。

それ以上に俺の腕の感覚もなくなったけど‥

普通の魚も出したんだけど、ミミウさんのお気に入りは海洋モンスターでした。

普通のイカとタコより美味しいからな。

それはいいんだよ。
モンスター寿司が美味しかったのはいいんだ。

出したのは俺だし。

それよりも問題なのは‥

「マルコイさん!タルタル軍艦おかわりですぅ!」

そう。

これだよ、このタルタル軍艦さんですよ。

実はクラーケンとオクトパスより多く出たのが、このタルタル軍艦なるものでした。

おじさんが、握った米の上にボア肉を香草で炒めた物を乗せようとしていたので、海苔で巻くと乗せやすいですよとか言ったのが間違えだった‥

「あっ、そういった乗せ難い物は周りを海苔で囲ってやると乗せやすいですよ。」

「お?本当だ。こりゃ凄い、海苔で囲うことで海苔の味も楽しめるわけか。だったら海苔の風味を生かすような物を考えた方がいいだろうな。」

「ふぁー、凄いですぅ!これなら何でも乗せれるです!ミミウはタルタルが乗ったのが食べたいですぅ!」

「え?」

「タルタル乗せれないですか?」

「の、乗せれるに決まってるじゃないか!」

むぅ。
ミミウの悲しそうな顔は反則だ。

た、たかだかタルタルを乗せるだけだ。
そんな大事になるわけじゃないしな。

「ほう、兄さんこりゃないんだい?」

「これはタルタルソースと言って調味料になります。本来こうやってご飯に直接乗せて食べる物じゃないんですよ。あくまでも調味料ですから。だからもし寿司を出すことになっても、これは出さなくていいですから。」

「ふーん。新しい調味料か。俺も一つもらっていいかい?」

くっ‥
駄目とは言えない‥

俺はタルタル軍艦を差し出す。

おじさんがタルタルソースを受け入れない人でありますように‥

「な、なんだこりゃ!!」

あ、これ駄目なやつだ。

「こ、これが調味料?そんな馬鹿な。これはすでに完成している一つの料理じゃないか!卵も刻まれている野菜もそうだが、どれもお互いを邪魔せずに相乗効果で旨みを底上げしている!それに使う者の発想でいくらでも新しい物を作り出す事が出来るじゃないか!」

なんで皆んなそうかな‥

調味料ですよそれ。

美味しいけど、どれだけの人に感動を与える気ですか‥

「こ、これは凄い‥兄さん!もしよかったらこのタルタル軍艦だけでもいいから、店で出す事を許してくれないか?これはうちの‥いや、プリカの看板メニューになる!」

ならんならん。
なんでそうなるの‥

「わーい!いつでもここに来たらタルタル軍艦食べれるですか?」

「ああ!もちろんだ!ヨエク王が治める国で料理をするのは受け入れる事が出来ないと思っていた。だから国を出ようとしていた。だが間違っていた!俺が、俺たちが国を変えるべきなんだと。俺はこのタルタル軍艦でプリカを変えてみせる!」

タルタルソースで国を変えるって‥
何をどうしたらそんな発想になるのか教えて欲しいんだけど‥

「おっちゃん!安心しといてええよ。この国は元の住みやすい国に戻るさかい。このマルコイさんが‥タルタルの伝道師たるマルコイさんがプリカを救ってくれるよって。」

えぇ‥
キリーエさん何でそんな事言うの。
タルタルの伝道師って俺認めてないよ?

「そやから安心してタルタル軍艦だしたらええよ。それに米やタルタルなんかはうちが責任持って対応したる。おじさんはこの世界で1番美味しいタルタル軍艦を作ってくれたらええ!」



こうしてタルタル軍艦なるものが、プリカを代表するメニューとなった‥

多分イェルンさんとかもの凄く喜びそうだから、俺からは絶対言わないでおこうと思う‥

ここでもタルタル神殿とか出来たら嫌だなぁ‥

今のところタルタルソースと俺の関係性はバレていないけど、フーラさんが気づくのも時間の問題だよな‥

一刻も早く、ヨエクを倒して身を隠す事を考えなければいけなくなったようだな‥








----------------------------------------------------------------------
近況にも書いてますが、ブログ始めました。
遊びに来ていただけたら嬉しいです!修正している本編や、書いている時に考えてた事などを載せてます!
https://ogicon3777.com
しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~

春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。 冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。 しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。 パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。 そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!

七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」 その天使の言葉は善意からなのか? 異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか? そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。 ただし、その扱いが難しいものだった。 転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。 基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。 ○○○「これは私とのラブストーリーなの!」 主人公「いや、それは違うな」

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。 準備し過ぎて第二の人生はイージーモードです!

小川悟
ファンタジー
いじめやパワハラなどの理不尽な人生から、現実逃避するように寝る間を惜しんでゲーム三昧に明け暮れた33歳の男がある日死んでしまう。 しかし異世界転生の候補に選ばれたが、チートはくれないと転生の案内女性に言われる。 チートの代わりに異世界転生の為の研修施設で3ヶ月の研修が受けられるという。 研修施設はスキルの取得が比較的簡単に取得できると言われるが、3ヶ月という短期間で何が出来るのか……。 ボーナススキルで鑑定とアイテムボックスを貰い、適性の設定を始めると時間がないと、研修施設に放り込まれてしまう。 新たな人生を生き残るため、3ヶ月必死に研修施設で訓練に明け暮れる。 しかし3ヶ月を過ぎても、1年が過ぎても、10年過ぎても転生されない。 もしかしてゲームやりすぎで死んだ為の無間地獄かもと不安になりながらも、必死に訓練に励んでいた。 実は案内女性の手違いで、転生手続きがされていないとは思いもしなかった。 結局、研修が15年過ぎた頃、不意に転生の案内が来る。 すでにエンシェントドラゴンを倒すほどのチート野郎になっていた男は、異世界を普通に楽しむことに全力を尽くす。 主人公は優柔不断で出て来るキャラは問題児が多いです。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~

緋色優希
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

スキル盗んで何が悪い!

大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物 "スキル"それは人が持つには限られた能力 "スキル"それは一人の青年の運命を変えた力  いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。  本人はこれからも続く生活だと思っていた。  そう、あのゲームを起動させるまでは……  大人気商品ワールドランド、略してWL。  ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。  しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……  女の子の正体は!? このゲームの目的は!?  これからどうするの主人公!  【スキル盗んで何が悪い!】始まります!

大国に囲まれた小国の「魔素無し第四王子」戦記(最強部隊を率いて新王国樹立へ)

たぬころまんじゅう
ファンタジー
 小国の第四王子アルス。魔素による身体強化が当たり前の時代に、王族で唯一魔素が無い王子として生まれた彼は、蔑まれる毎日だった。  しかしある日、ひょんなことから無限に湧き出る魔素を身体に取り込んでしまった。その日を境に彼の人生は劇的に変わっていく。  士官学校に入り「戦略」「戦術」「武術」を学び、仲間を集めたアルスは隊を結成。アルス隊が功績を挙げ、軍の中で大きな存在になっていくと様々なことに巻き込まれていく。  領地経営、隣国との戦争、反乱、策略、ガーネット教や3大ギルドによる陰謀にちらつく大国の影。様々な経験を経て「最強部隊」と呼ばれたアルス隊は遂に新王国樹立へ。 異能バトル×神算鬼謀の戦略・戦術バトル! ☆史実に基づいた戦史、宗教史、過去から現代の政治や思想、経済を取り入れて書いた大河ドラマをお楽しみください☆

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

処理中です...