スキルを模倣して最強無敵!異世界勇者?魔王?どっからでもかかってこいやぁ!

オギコン

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愛別離苦

信用たるもの

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「ま、まさか『爆殺女神』がホット商会と組んでいるとは思わなかった。なるほど、キリーエさんの自信の源は『爆殺女神』だったわけですね。」

「違いますわ。アキーエちゃんが『爆殺女神』になってから組んだんと違うて、最初からパーティやったアキーエちゃんが実力で『爆殺女神』になったんですわ。」

あ、あのう‥

さっきから『爆殺女神』が役職や職業みたいに聞こえるんですけど‥

わたし納得してないんだからね、その二つ名!

「お待ちください!何の証拠もない戯言。もしやアザウア伯爵を陥れようとしているのやもしれません!」

「バクスターさん?それはうちらを連れてきたイェルン宰相を疑ってるっちゅう事ですか?」

「い、いや、そういう事ではない!も、もしかしたらイェルン宰相すらも騙されているかもしれん!」

その言いがかりってすでに不敬罪じゃないのかしら?

「何を言ってるのかねバクスター君!この2人は先のモンスターの氾濫でプリカを救ってくれた英雄だぞ!その実力は宰相である私がしっかりこの目で見ている!」

「し、しかし‥」

「なるほど。バクスターさんはどうしても前王派につくんは納得いかないってわけやね。」

「そうではない!長年お仕えしてきたお方が、君達のような若い冒険者に命を預けるのを素直に認められるはずがないだろう!」

「そうやね。うちもバクスターさんの気持ちわかるわ。そやから信頼するに値するかどうか試してみたらええよ。」

「試す‥?」

「そや。資金は今はこれしかないけど、他も責任持って用意するわ。」

そう言ってキリーエは【ボックス】から箱に入ったミスリルを取り出す。

「なっ!」

人が座って入れるくらいの箱いっぱいにミスリルのインゴットが入っている。
これを金貨に換えると凄いことになるんでしょうね‥

ただどの程度になるのか、わたしじゃわからないんだけどね。

「これと同じ量のミスリルが10以上あって、オリハルコンのインゴットもたくさんありますわ。」

「オリハルコンもっ!?」

キリーエがオリハルコンのインゴットを一本取り出す。

「それだけの量となるとヨエク王が持っている鉱山よりも多いのではないだろうか‥」

はい。
多分ヨエクの鉱山から奪った鉱石にキリーエが持っていた物を足してるから、ヨエクが持っている分より多いと思います。

「これはうちらパーティが持っている資金になるさかい、ホット商会の資産とは別になるわ。ホット商会の方は少しだけ時間もらうけど、これの数十倍は用意できると思っといてもらってええから。」

「こ、これほどとは‥さすがホット商会といったところか‥」

「ほな資金面については心配いらへんのがわかってもろたみたいやね。あとは‥」

うっ‥
キリーエがこっちを見て満面の笑みを浮かべている。

あのねキリーエ‥

わたしはアレカンドロやリルと違って闘いが大好きなわけじゃないのよ?

必要に駆られて闘ってるだけなんだから‥

だから偉いでしょみたいな顔されても困るんだけど。

「なんやアキーエちゃん、さっきからバクスターさんにイライラしとったやろ?ちゃんと場を作ったさかい、遠慮なくぶっ飛ばしてもろてええよ。」

キリーエが近寄ってきて耳元で呟く。

話し合いが必要なのはマルコイだけかと思ってたけど、どうやらキリーエとも一度ちゃんと話し合いをする必要がありそうね。

「だからキリーエ‥アレカンドロなら喜ぶと思うけど、わたしはそんなに‥」

「そうだな。資金については信用に足る物を見せてもらった。後はそのお嬢ちゃんがヨエク王の兵と戦えるかどうか見せてもらおう。」

ほら。
バクスターさんその気になってるじゃない‥

「ほんなら、表に出よか?そやけどアキーエちゃんが本気出したら、この辺一帯焼け野原になるけどええんかな?」

また人を危険物みたいに‥

「心配はいらん。配下にスキル【結界士】を持つ者がいる。その者に結界を張らせよう。」

もう‥
伯爵までその気になってるじゃない‥






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