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愛別離苦

ヨエク兵の殲滅

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俺はヨエク兵たちの元に行く。

アキーエたちはもちろん、ルパートさんたちもついてきている。

「止まれ。」

俺の命令で鉄人形たちの動きが止まる。

「ひ、ひぃ!」「痛え、痛えよぉ‥」「た、助けてくれぇ!」

おうおう。

さっきまでの笑い声はどこにいったのやら。
今では悲鳴と嗚咽でいっぱいだな。

「う、うあ‥き、きさまは!お、お前たちの仕業か‥」

「ん?どうした?さっきまで楽しそうにしていたのに、ずいぶんと苦しそうだな。」

「ひ、卑怯だぞ!こんなモンスターを嗾けて!」

先程ギルドで偉そうな事を言って、気味の悪い笑い方をして去っていった衛兵が腕をおさえながら何か叫んでいる。

あら痛そう。
ありゃ完全に折れてるな。

「卑怯もなにも、お前たちが先に仕掛けてきたんじゃないか。お前たちは俺たちを殺そうとしていた。なら殺されそうになっても仕方のない事だろう?」

「うるさいうるさい!この卑怯者めっ!」

おいおい。
筋が通ってないぞ。

まあこんな奴の相手をする必要もないか。

「鉄人形たち。殲滅しろ。」

鉄人形たちが動き出す。

「ひぃぃぃぃ!すみませんすみません!助けてください!も、もう貴方様に手出しいたしません!お願いだから助けてくださいぃィィ!」

「止まれ。」

鉄人形たちが再度動きを止める。

「お前みたいな奴でも命乞いしている奴を殺すと寝覚が悪い。ヨエク軍の動きや人数を教えろ。そして牢獄にでも入れてやるから、そこで一生反省しながら生きろ。」

「はい!もちろんです!なんでも喋りますし、あなた様の靴も舐めます!寛大なあなた様の靴を舐めさせてもらいます!」

そう言いながら男は這いずりながら俺の方に近寄ってくる。

あと数歩の所で男が顔を上げる。
その顔には醜悪な笑み、そして手には銃が握られていた。

「この距離なら外さん!お前さえ死ねば俺たちの勝ちだ!死ねぇェェェ!」

俺が死んでも鉄人形は動くよ?
まあ死なないけど。

たとえこの距離でも意味がないって。

俺はこちらに来る前にエンチャント:守護する者を発動していた。

どんな攻撃も一度は弾く事が出来る。

俺は悠然と構えていると、目の前を何かが横切った。

そして地面に何かが落ちる音がする。
地面を確認すると2つに斬れた銃弾が落ちていた。

横を見るとリルが抜刀している。

「ふっ‥つまらぬのもをきった‥マルコイゆだんするな‥」

いや、油断してないし、どっちかと言うと君の斬撃に肝を冷やしたんですけど!

「あ、あ、ありがとうリル。」

とりあえず礼を言う。

「ふっ‥りーだーをまもるのも、せっしゃのつとめ‥」

また被れてやがる‥

誰だ?
余計な事を吹き込みやがって。

「ひぃ!そ、そんな馬鹿な!銃弾を斬るなんてバケモノだ!」

お?
またしてもうちからバケモノ認定が出ました。

「残念だったな。どうせそんな事だろうと思ったよ。」

「ひ‥ひひひ‥い、いやだな旦那‥ちょ、ちょっとした冗談ですよ!お、俺だけでも助けてもらえませんか?役に立つヨエクの情報をたくさん持ってますよ!」

「もういらないよ。あんたみたいなのが生き永らえるのが一番の害だ。それじゃあな。」

「た、たすけてくださいぃぃ!」

「鉄人形‥やれ。」

「ぎゃあぁぁ!」

鉄人形たちが無慈悲に動き出し、ヨエク兵の殲滅を始めた‥






「とりあえず一旦ギルドに戻ろう。ここにいても胸くそ悪くなる。」

俺はギルドに向かい歩き出した。

出来る事なら人を殺したくはない。
だが、アイツらはここで生き延びたら、多分他でも同じ事をする。

ここで逃した事を後で後悔したくない。

「マルコイ大丈夫?」

「ああ。すまないな心配かけて。」

「ううん。いいのよ。わたしたちはいつでもマルコイの味方なんだから。」

はは。
アキーエの言葉で、胸の中にあったドス黒いものが消えていく。

やっぱり持つべきものは心から信頼できる仲間だな。


「ウ‥ウギィィィィィィィィ!」

なんだ!?

突然膨大な魔力が膨れ上がった!

後ろを振り向く。

すると先程までヨエク兵たちを攻撃していた鉄人形たちが吹っ飛ばされている。

先程までヨエク兵たちがいたところを確認する。

するとそこには紫がかった肉塊が蠢いていた。









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近況にも書いてますが、ブログ始めました。
遊びに来ていただけたら嬉しいです!修正している本編や、書いている時に考えてた事などを載せてます!
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