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力戦奮闘
マルコイ対魔王⑤
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死んだか‥?
あ、動いた。
残念ながら死んではいないようだな。
「けほっ‥」
魔王が口から煙を出している。
口にタルタルソースを入れてから、出す時は煙にするなんて器用な奴だな。
「な、なんだ今のは‥」
おお!
まだ喋れたのか。
さすが魔王だ。
「今のか?それっぽい技名をつけて頭に光属性を直接ぶち込んでみた。」
「お、お前は勇者じゃないんじゃなかったのか?な、なぜ光属性を使える?」
「なんとなく使えるようになったんだよ。」
わざわざ敵にスキルの事を説明する必要はあるまい。
しかしこれだけダメージを受けながら、タルタルの壺を手放さないって凄いな。
それ悪くなってるんだけどな‥
「やはりお前は危険だ‥光属性もだが、タルタルソースとやらは人を惹きつけすぎる!」
いや、タルタルソースは関係ないだろ‥
「しかしスキル【魔王】が反応していないと言う事はお前が勇者ではないという事か‥」
魔王は少し考える素振りを見せる。
「このままでは危険だな‥デュワインには悪いが、このまま戻らせてもらう。」
魔王は借り物の身体を諦めて元の身体に戻る事を選択したようだ。
くそっ‥
もう少し魔力が残っていたら精神をぶっ壊せるくらいの魔力を流し込んでやったのに‥
悔しいのでまた手近にあったものを魔王に投げつける。
「な、なんだと!?戻れない?」
お?
なんだなんだ?
「そ、そんな馬鹿な。さっきの攻撃のせいか!?くっ!本体のダメージが回復するまでは無理‥ぐわっ!」
あ、また当たった。
やっぱりタルタルは凄いのか?
今度はタルタル箱が魔王に直撃した。
さっき魔王に食べさせるために蓋を開けていたやつなので、もちろん魔王はタルタルまみれになりました。
本格的に武器化するかな‥
スキャンのゴーレムにでっかい大砲積んで、タルタル入りの爆弾を撃たせるとか。
長距離タルタル砲みたいな感じで‥
「く、くそ‥またしても魔王に対してこんなまねを‥しかし美味しいな‥」
おお。
顔についたタルタルをまた舐めてやがる。
よっぽどハマったようだな‥
このままタルタルを食べ続けさせたら多分戦いなんて辞めたってなりそうな気がするんだけど。
それとも戦いを続けたらタルタルソース食べれなくなるぞの方がいいのかな?
「おい魔王。お前戦いをやめるつもりはないのか?お前が望む多種族の排除をしてしまったら、その大好きなタルタルも食べれなくなってしまうかもしれないぞ?」
魔王はタルタルをペロペロしながら考えている。
「そうだな。俺も本当はお前らと戦いたいとは思っていないのだ。」
そうなのか?
だったら‥
「おーい!あれ?マルコイさんじゃね?なんでマルコイさんがここにいんだ?」
遠くから正人たちがこちらに向かって来ていた。
そうか、あいつらもここに来てたんだな。
「あれが勇者か‥」
魔王から声がした。
先程までの何かを楽しむような声ではなく、薄暗いイメージがする声だ。
「すまんな‥俺もこのような美味い食べ物を作ったり、その女がいるような種族を滅ぼしたいとは思っていないのだ‥しかしな‥俺が持つスキル【魔王】がそれを許してはくれんのだ。」
さっきまでぼろぼろだった魔王がその場で立ち上がる。
さっきまでの魔王とは違い、全身から殺気が溢れ出ている。
「ある程度は抑えられるがな。やはり【勇者】のスキルを持つものが近くに来ると、そうもいかんようだ。残念だが、やはりお前たちとは殺し合う必要があるみたいだ。今回は俺が抑え込んで元の身体に戻ろう。身体も回復したようだからな。しかしお前が勇者の味方をするのであれば、次に会う時は敵同士だ。」
魔王はそう言うとその場で崩れ落ちた。
精神を元の身体に戻したのだろう。
さっきまで放っていた殺気がなくなり、魔王とは違いとても同じ魔族とは思えないアホな顔をした魔族が気絶していた‥
あ、動いた。
残念ながら死んではいないようだな。
「けほっ‥」
魔王が口から煙を出している。
口にタルタルソースを入れてから、出す時は煙にするなんて器用な奴だな。
「な、なんだ今のは‥」
おお!
まだ喋れたのか。
さすが魔王だ。
「今のか?それっぽい技名をつけて頭に光属性を直接ぶち込んでみた。」
「お、お前は勇者じゃないんじゃなかったのか?な、なぜ光属性を使える?」
「なんとなく使えるようになったんだよ。」
わざわざ敵にスキルの事を説明する必要はあるまい。
しかしこれだけダメージを受けながら、タルタルの壺を手放さないって凄いな。
それ悪くなってるんだけどな‥
「やはりお前は危険だ‥光属性もだが、タルタルソースとやらは人を惹きつけすぎる!」
いや、タルタルソースは関係ないだろ‥
「しかしスキル【魔王】が反応していないと言う事はお前が勇者ではないという事か‥」
魔王は少し考える素振りを見せる。
「このままでは危険だな‥デュワインには悪いが、このまま戻らせてもらう。」
魔王は借り物の身体を諦めて元の身体に戻る事を選択したようだ。
くそっ‥
もう少し魔力が残っていたら精神をぶっ壊せるくらいの魔力を流し込んでやったのに‥
悔しいのでまた手近にあったものを魔王に投げつける。
「な、なんだと!?戻れない?」
お?
なんだなんだ?
「そ、そんな馬鹿な。さっきの攻撃のせいか!?くっ!本体のダメージが回復するまでは無理‥ぐわっ!」
あ、また当たった。
やっぱりタルタルは凄いのか?
今度はタルタル箱が魔王に直撃した。
さっき魔王に食べさせるために蓋を開けていたやつなので、もちろん魔王はタルタルまみれになりました。
本格的に武器化するかな‥
スキャンのゴーレムにでっかい大砲積んで、タルタル入りの爆弾を撃たせるとか。
長距離タルタル砲みたいな感じで‥
「く、くそ‥またしても魔王に対してこんなまねを‥しかし美味しいな‥」
おお。
顔についたタルタルをまた舐めてやがる。
よっぽどハマったようだな‥
このままタルタルを食べ続けさせたら多分戦いなんて辞めたってなりそうな気がするんだけど。
それとも戦いを続けたらタルタルソース食べれなくなるぞの方がいいのかな?
「おい魔王。お前戦いをやめるつもりはないのか?お前が望む多種族の排除をしてしまったら、その大好きなタルタルも食べれなくなってしまうかもしれないぞ?」
魔王はタルタルをペロペロしながら考えている。
「そうだな。俺も本当はお前らと戦いたいとは思っていないのだ。」
そうなのか?
だったら‥
「おーい!あれ?マルコイさんじゃね?なんでマルコイさんがここにいんだ?」
遠くから正人たちがこちらに向かって来ていた。
そうか、あいつらもここに来てたんだな。
「あれが勇者か‥」
魔王から声がした。
先程までの何かを楽しむような声ではなく、薄暗いイメージがする声だ。
「すまんな‥俺もこのような美味い食べ物を作ったり、その女がいるような種族を滅ぼしたいとは思っていないのだ‥しかしな‥俺が持つスキル【魔王】がそれを許してはくれんのだ。」
さっきまでぼろぼろだった魔王がその場で立ち上がる。
さっきまでの魔王とは違い、全身から殺気が溢れ出ている。
「ある程度は抑えられるがな。やはり【勇者】のスキルを持つものが近くに来ると、そうもいかんようだ。残念だが、やはりお前たちとは殺し合う必要があるみたいだ。今回は俺が抑え込んで元の身体に戻ろう。身体も回復したようだからな。しかしお前が勇者の味方をするのであれば、次に会う時は敵同士だ。」
魔王はそう言うとその場で崩れ落ちた。
精神を元の身体に戻したのだろう。
さっきまで放っていた殺気がなくなり、魔王とは違いとても同じ魔族とは思えないアホな顔をした魔族が気絶していた‥
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