スキルを模倣して最強無敵!異世界勇者?魔王?どっからでもかかってこいやぁ!

オギコン

文字の大きさ
上 下
696 / 953
力戦奮闘

三角関係?

しおりを挟む
表情は真剣そのものだが、その攻撃は先程までとあまり変わりがない。

ただ今度は足を使い、間合いを調整しながら攻撃してきている。

今の魔王の攻撃であれば動作一つ一つが見えている。

躱すのは問題ないし、それほど脅威ではない。

さっさと倒さないとまた変な事言い出しそうだから、次は魔気を放った後に魔法を使って攻撃してみよう。

魔王がこちらの顔めがけて拳を放ってくる。

つ、番いになれとか言っておきながら、顔を殴ろうなんてとんでもない奴ね。

強い人って言ってたから、顔なんてどうでもいいのかしら?

それはそれで何かムカつくわね‥

魔王の拳を避けて反撃しようとするが、突然嫌な感じがした。

首の後ろあたりがざわざわする。

いつもより大きく攻撃を避けるべき?
反撃する事ができなくなるけど、今は勘を信じたほうがよさそうだ。

迫ってきた魔王の攻撃を少し大袈裟なくらい大きく動いて避けた。

しかしそれだけ大きく避けたにもかかわらず、首の辺りに痛みを感じた。

そして何かを引きちぎられるような鈍い音がする。

「ほう!これも避けるか!さすがだ!」

魔王を見ると攻撃してきた腕の後ろからもう1本腕が生えており、2本になっていた。

なるほど。
その腕で攻撃してきたわけね。
確かにそれだと間合いを読み違えるわ‥

「ふむ。これはなんだ?」

魔王がそう言いながら、指先に引っかかっているものを外す。

見覚えがある‥

あれはマルコイにもらったペンダントだ‥

慌てて首元を触るが、いつもあった感触がない。

「返しなさいよ!」

「ふむ。大事な物のようだな‥もしかして今の番いから貰ったものか?」

魔王はペンダントを見ながら言う。

「そ、そんなんじゃないわよ!いいから返しなさいよ!」

「そうはいかん。前の番いに貰ったものなど破棄しようではないか。」

魔王はペンダントを握りしめて力を入れる。

「むっ。何だこれは魔道具か?恐ろしく固いな。仕方ない。」

魔王は手のひらに魔力を集め始める。

「や、やめなさい!」

わたしは魔王に向かって飛びかかろうとするが、その前に魔王が魔力を放つのが早かった。

魔王の魔力を受けてペンダントにヒビが入る。

せ、せっかくマルコイに貰ったアクセサリーなのに‥
絶対に許さない!

魔気を練り、魔王に駆け出そうとすると魔王とわたしの間の空間が歪む。

そしてそれは人影になり、わたしが会いたかった人に変わる。

「マルコイ!」

凄く会いたかったけど、とりあえず魔王をぶっ飛ばして喋れなくしてから来てほしかったわ‥










アキーエが攻撃されていると思って来たが、どうやら様子がおかしいな。

魔族の男がアキーエに渡したペンダントを持っている。

どうやらアイツにペンダントを奪われて、直接ペンダントを攻撃されたようだな。

しかしアキーエが無事でよかった。
それを確認出来ただけでも、此処に来た甲斐はあったというものだ。

「ほう‥転移か。面白いスキルを持っているようだな。そしてペンダントを壊したと同時に現れたということは、このペンダントを渡したのはお前か‥ならばお前をここで倒せば、その女が俺と番いになる事ができるということか。」

「だから何を言ってるのよあんたは!気にしないでねマルコイ!こいつが勝手に言ってるだけだからね。」

ふ~ん。

何かよくわからないけど、こいつがアキーエと敵対していた魔族か‥‥‥‥

は?
今何ていったコイツ?

アキーエがなぜここにいるのか、魔族と敵対している事や他の仲間の事など気になることはたくさんある。
たくさんあるが‥俺と番い‥‥だと?

「何を言ってるんだお前?」

俺は魔族の男に問いかける。

「ふん。聞こえなかったのか?この女と番いになるのにお前は邪魔だと言ったんだ。」

なるほど。
いろいろとわからない事があるが1つだけはっきりとわかった事がある。

お前は死にたいようだな!

「とりあえずぶっ殺す!」
しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。 準備し過ぎて第二の人生はイージーモードです!

小川悟
ファンタジー
いじめやパワハラなどの理不尽な人生から、現実逃避するように寝る間を惜しんでゲーム三昧に明け暮れた33歳の男がある日死んでしまう。 しかし異世界転生の候補に選ばれたが、チートはくれないと転生の案内女性に言われる。 チートの代わりに異世界転生の為の研修施設で3ヶ月の研修が受けられるという。 研修施設はスキルの取得が比較的簡単に取得できると言われるが、3ヶ月という短期間で何が出来るのか……。 ボーナススキルで鑑定とアイテムボックスを貰い、適性の設定を始めると時間がないと、研修施設に放り込まれてしまう。 新たな人生を生き残るため、3ヶ月必死に研修施設で訓練に明け暮れる。 しかし3ヶ月を過ぎても、1年が過ぎても、10年過ぎても転生されない。 もしかしてゲームやりすぎで死んだ為の無間地獄かもと不安になりながらも、必死に訓練に励んでいた。 実は案内女性の手違いで、転生手続きがされていないとは思いもしなかった。 結局、研修が15年過ぎた頃、不意に転生の案内が来る。 すでにエンシェントドラゴンを倒すほどのチート野郎になっていた男は、異世界を普通に楽しむことに全力を尽くす。 主人公は優柔不断で出て来るキャラは問題児が多いです。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~

緋色優希
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】  最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。  戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。  目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。  ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!  彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!! ※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる

農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」 そんな言葉から始まった異世界召喚。 呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!? そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう! このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。 勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定 私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。 ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。 他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。 なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

加護とスキルでチートな異世界生活

どど
ファンタジー
高校1年生の新崎 玲緒(にいざき れお)が学校からの帰宅中にトラックに跳ねられる!? 目を覚ますと真っ白い世界にいた! そこにやってきた神様に転生か消滅するかの2択に迫られ転生する! そんな玲緒のチートな異世界生活が始まる 初めての作品なので誤字脱字、ストーリーぐだぐだが多々あると思いますが気に入って頂けると幸いです ノベルバ様にも公開しております。 ※キャラの名前や街の名前は基本的に私が思いついたやつなので特に意味はありません

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

おもちゃで遊ぶだけでスキル習得~世界最強の商人目指します~

暇人太一
ファンタジー
 大学生の星野陽一は高校生三人組に事故を起こされ重傷を負うも、その事故直後に異世界転移する。気づけばそこはテンプレ通りの白い空間で、説明された内容もありきたりな魔王軍討伐のための勇者召喚だった。  白い空間に一人残された陽一に別の女神様が近づき、モフモフを捜して完全復活させることを使命とし、勇者たちより十年早く転生させると言う。  勇者たちとは違い魔王軍は無視して好きにして良いという好待遇に、陽一は了承して異世界に転生することを決める。  転生後に授けられた職業は【トイストア】という万能チート職業だった。しかし世界の常識では『欠陥職業』と蔑まされて呼ばれる職業だったのだ。  それでも陽一が生み出すおもちゃは魔王の心をも鷲掴みにし、多くのモフモフに囲まれながら最強の商人になっていく。  魔術とスキルで無双し、モフモフと一緒におもちゃで遊んだり売ったりする話である。  小説家になろう様でも投稿始めました。

処理中です...