687 / 953
力戦奮闘
魔族との戦い⑦
しおりを挟む
「は?」
うん、そうなると思ってた。
「だから、この戦場には勇者は来てないぞ。」
「そ、そ、そんなウソつくんじゃないわよ!あんたか、さっきの男が勇者に決まってるわ!そうじゃなければ私達と戦えるはずがないじゃない!」
「ウソと言われてもな‥さっきロメント‥そのエルフを連れてきた男が言っていたろ?勇者は4人組だって。本物の勇者はもっと間抜けヅラだぞ。」
本当の事だ。
俺の方がいい男である。
「そんな馬鹿な話あるはずがないじゃない!アフアーブとまともに戦える奴が勇者以外にいるはずかないでしょ!」
ないでしょって言われてもな。
「まあ他種族にも強い奴はいるって事だ。お前ら魔族は自分たちが最強で敵は勇者だけだって思ってたみたいだけどな。」
「そんな奴らがいる事はわかっている!だからお前達が言う冒険者ランクで高ランクの奴は十魔が警戒していた。最高ランクの奴らは十魔の三指が監視していた!だからこの場に我らと戦える者などいないはずよ!あとは獣神国の闘技会にいた戦鎧のリュウトゥングくらいのものだけど、あいつは何故か辺境に旅立ったから放っておいたけど‥」
そんな事してたのか‥
だとしたらロメントが捕まった理由もわかる。
あとリュウトゥングは多分嫁探しだと思うぞ。
でも辺境まで嫁探しか‥
相変わらずなおっさんだな‥
「後は冒険者ランクは低かったけど、闘技会の決勝までいったやつがいたわね‥あんたがそのモリモリなのね!」
「いや、マルコイな!1文字も合っとらんわ!」
「マルコイね!」
一回間違えたくせに、何故そこまでドヤ顔できるんだ‥?
しかしおかしいな、魔族のガルヘアが大会には参加してたはずだ。
『あのお方』とやらにはすぐ報告がいったようだが、魔王は知らなかった?
『あのお方』と魔王には繋がりがあるんじゃないのか?
獣神国の闘技会に魔族が出た事は噂になっているはずだ。
もともと魔族は他種族と交流する事はないから、その事実が伝わってなくてもおかしくはないが‥
魔王は『あのお方』と共闘しているとばかり思っていたが違うのかな?
「まさか偶然低ランクが決勝まで進んだとばかり思っていたのに‥まあいいわ、勇者がいないのなら光属性もこの道具くらいと言う事。ラーシュを倒した物が数多くあれば使っているはず。それがないという事はラーシュを倒した高威力の魔道具はもうないと思っていい。だとしたら私達に負ける理由はないわ。エルフ!」
ハーフェルがロメントに声をかける。
すると表情なくハーフェルに付き従っていたエルフが、こちらに向かって走ってくる。
むう。
こいつもいい加減元に戻れってんだ。
全く気合が足りないんだ、気合が。
何度か強い衝撃与えたけど、元に戻らなかったからなぁ。
よっぽど強く、それこそリルと同じくらいの強力な洗脳をされているみたいだな。
「勇者じゃないならいくらでもやりようがあるわ。エルフ、あいつの動きを封じなさい。そしたら私のスキルでとどめを刺すわ。」
あいつ‥
ロメントが俺の動きを止めたら、ロメントごと俺を攻撃するつもりだな‥
仕方ない‥
ロメントを亡き者にする計画は諦めるか‥
俺はエンチャント:勇敢なる者を発動する。
ロメントは俺に向かって駆けながら精霊魔法の準備をしている。
「『荒ぶる水の精霊よ。僕の矛となり敵を穿‥』がっ!」
俺は高速でロメントに近寄り、その顔面を掴む。
「すまんなロメント。ちょっと我慢しろよ。」
俺はロメントの頭に光属性の魔力を流す。
「あがががばばばばぼぼぼぼっ!」
しばらく流して様子を見る。
「がっ‥うっ、お、俺は‥」
まだみたいだな!
「あぶぶぶぶぶべべべべべっ!」
何か喋ったような気がしたけど気のせいだろ。
しばらく流して手を離す。
ロメントの頭から煙が出ている。
よし。
これくらいかな。
呆然とこちらを見ていたハーフェルと目が合う。
「な、な、な、なんなのよそれーっ!」
うん、そうなると思ってた。
「だから、この戦場には勇者は来てないぞ。」
「そ、そ、そんなウソつくんじゃないわよ!あんたか、さっきの男が勇者に決まってるわ!そうじゃなければ私達と戦えるはずがないじゃない!」
「ウソと言われてもな‥さっきロメント‥そのエルフを連れてきた男が言っていたろ?勇者は4人組だって。本物の勇者はもっと間抜けヅラだぞ。」
本当の事だ。
俺の方がいい男である。
「そんな馬鹿な話あるはずがないじゃない!アフアーブとまともに戦える奴が勇者以外にいるはずかないでしょ!」
ないでしょって言われてもな。
「まあ他種族にも強い奴はいるって事だ。お前ら魔族は自分たちが最強で敵は勇者だけだって思ってたみたいだけどな。」
「そんな奴らがいる事はわかっている!だからお前達が言う冒険者ランクで高ランクの奴は十魔が警戒していた。最高ランクの奴らは十魔の三指が監視していた!だからこの場に我らと戦える者などいないはずよ!あとは獣神国の闘技会にいた戦鎧のリュウトゥングくらいのものだけど、あいつは何故か辺境に旅立ったから放っておいたけど‥」
そんな事してたのか‥
だとしたらロメントが捕まった理由もわかる。
あとリュウトゥングは多分嫁探しだと思うぞ。
でも辺境まで嫁探しか‥
相変わらずなおっさんだな‥
「後は冒険者ランクは低かったけど、闘技会の決勝までいったやつがいたわね‥あんたがそのモリモリなのね!」
「いや、マルコイな!1文字も合っとらんわ!」
「マルコイね!」
一回間違えたくせに、何故そこまでドヤ顔できるんだ‥?
しかしおかしいな、魔族のガルヘアが大会には参加してたはずだ。
『あのお方』とやらにはすぐ報告がいったようだが、魔王は知らなかった?
『あのお方』と魔王には繋がりがあるんじゃないのか?
獣神国の闘技会に魔族が出た事は噂になっているはずだ。
もともと魔族は他種族と交流する事はないから、その事実が伝わってなくてもおかしくはないが‥
魔王は『あのお方』と共闘しているとばかり思っていたが違うのかな?
「まさか偶然低ランクが決勝まで進んだとばかり思っていたのに‥まあいいわ、勇者がいないのなら光属性もこの道具くらいと言う事。ラーシュを倒した物が数多くあれば使っているはず。それがないという事はラーシュを倒した高威力の魔道具はもうないと思っていい。だとしたら私達に負ける理由はないわ。エルフ!」
ハーフェルがロメントに声をかける。
すると表情なくハーフェルに付き従っていたエルフが、こちらに向かって走ってくる。
むう。
こいつもいい加減元に戻れってんだ。
全く気合が足りないんだ、気合が。
何度か強い衝撃与えたけど、元に戻らなかったからなぁ。
よっぽど強く、それこそリルと同じくらいの強力な洗脳をされているみたいだな。
「勇者じゃないならいくらでもやりようがあるわ。エルフ、あいつの動きを封じなさい。そしたら私のスキルでとどめを刺すわ。」
あいつ‥
ロメントが俺の動きを止めたら、ロメントごと俺を攻撃するつもりだな‥
仕方ない‥
ロメントを亡き者にする計画は諦めるか‥
俺はエンチャント:勇敢なる者を発動する。
ロメントは俺に向かって駆けながら精霊魔法の準備をしている。
「『荒ぶる水の精霊よ。僕の矛となり敵を穿‥』がっ!」
俺は高速でロメントに近寄り、その顔面を掴む。
「すまんなロメント。ちょっと我慢しろよ。」
俺はロメントの頭に光属性の魔力を流す。
「あがががばばばばぼぼぼぼっ!」
しばらく流して様子を見る。
「がっ‥うっ、お、俺は‥」
まだみたいだな!
「あぶぶぶぶぶべべべべべっ!」
何か喋ったような気がしたけど気のせいだろ。
しばらく流して手を離す。
ロメントの頭から煙が出ている。
よし。
これくらいかな。
呆然とこちらを見ていたハーフェルと目が合う。
「な、な、な、なんなのよそれーっ!」
10
お気に入りに追加
557
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます
ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう
どんどん更新していきます。
ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。
了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。
テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。
それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。
やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには?
100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。
200話で完結しました。
今回はあとがきは無しです。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる