スキルを模倣して最強無敵!異世界勇者?魔王?どっからでもかかってこいやぁ!

オギコン

文字の大きさ
上 下
654 / 953
力戦奮闘

十魔

しおりを挟む
十魔アフアーブか。

魔王の手下で強い奴10人の中の1人って事かな?

自分からデッカイに戦いを挑みにきた奴だから、多分十魔とやらでも強い方なのだろう。

「いくぞゴーレム!」

アフアーブはデッカイに向かって走り出した。

俺はデッカイとアフアーブの間に滑り込み、剣をアフアーブに向ける。

「おっと、いきなり本命と戦わすわけにはいかないな。先に俺と戦ってもらおうか?」

「おお!お前はさっき一騎打ちをしていた男かっ!面白い!今日は素晴らしい日になりそうだ!神聖国など弱者しか居らぬと思っていたが、まさか俺が戦いたいと思うのが2人もおるとはな!それではまずはお前から喰わせてもらうとするかっ!」

おうおう。
魔族の脳筋ですか。

ちなみに1人とゴーレムだけどな。

アフアーブその場から動かない。
スキルでも使ってるのか?

なら今のうちに鑑定でもするかな‥

俺は動かないアフアーブに魔力を練り上げ、鑑定をかける。

アフアーブ
スキル【身体狂化Lv.3】【格闘鬼Lv.9】【鉄壁Lv.5】

う~ん‥
脳筋だったわ。

強さだけでいうと十魔とやらでもかなり上位なんじゃないかな?

しかし魔族はトリプルスキルが基本なのか?
他の種族はダブルスキルでもそんなにいないのに反則だよな‥

特に人族なんかシングルスキルが基本だしな‥

まあ俺が言う事じゃないんだけど。


「ふん。なにかスキルを使ったようだが、準備は終わったか?何を使ってもいいぞ。お前も他の奴が使ってるように魔道具を使うといい。そして俺を楽しませろっ!」

いやだよ。

アシュラ君なんて使ったら危ないし、爆弾とかも巻き込まれたらやだし。

「大丈夫だ。心配しなくても。まあただ楽しめるかどうかはわからないけどな。」

スキル【カルマカンカァ】は多量の魔力を使う。
正直言って、本気で魔族と戦ったら1~2人と戦えば魔力が切れるだろう。

その時は『魔力供給』できる籠手を使えばいいと思うが、爆発すると怖いのであれは最終手段だ。

今回の魔族は10名程度いる。
俺が全てと戦うとなると魔力が切れて負けてしまうだろう。

だけど今回は光属性の武器を持った味方がいる。
だからコイツを俺が今倒しても魔力は温存できるはずだ。

もしもう1人同じくらい強い奴が現れたとしても、時間を稼いでもらって魔力を回復させれば充分相手できるだろう。

「一騎打ちの時に、あれほどの膂力を見せたのだ。近接戦闘が得意なのだろう?大いに殴り合おうではないかっ!」

近接戦闘が得意?
残念だけど、近接戦闘が得意なのは俺じゃないぞ。
リルさんとかアレカンドロさんとか‥
あとは殴ったら爆発したり、デッカイ拳で殴ったり‥

あれ?
うちのパーティって近接脳筋ばっかりじゃないかな‥?


でも残念ながら俺は遠距離もできるようになったんだよ。


「『エンチャント:穿つ者』」

スキル【カルマカンカァ】のエンチャントである『穿つ者』を発動させる。

スキル【賢者】を見に纏う。

「『雄大なる風の精霊よ。我の求めに応じ穿て!風刃烈波!』」

風の刃がアフアーブを襲う。

「なっ!魔法だと!」

そうなんだよ。

勇者たちのスキルを模倣した事で、それぞれのスキルを特化したエンチャントを使うことができるようになったのだ。

勇者を纏う事で、光属性と力を。

そして賢者を纏う事で魔法と知を。

残念な事に賢者である卓に知性を感じることはないのだが‥

エンチャント:氷とは違い、攻撃魔法を発動する事ができる。

ただ、エンチャント:穿つ者を使っている最中に光属性を使う事はできないし、逆も然りだ。

光属性を使いたい時はエンチャント:勇敢なる者を発動させる必要がある。

しかしそれでも強過ぎるスキルだ。

多分リルにも勝てそうな気がする。

遠距離からだけど。



だが気になる事もある‥
これだけのスキルを俺が得る必要があったと言う事だ。

もしかしたら思っている以上に『あのお方』とやらが強いのかもしれない‥

まあ女神が駄女神で、間違いだった!とかだったらいいんだけどな。
しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

没落貴族の異世界領地経営!~生産スキルでガンガン成り上がります!

武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生した元日本人ノエルは、父の急死によりエトワール伯爵家を継承することになった。 亡くなった父はギャンブルに熱中し莫大な借金をしていた。 さらに借金を国王に咎められ、『王国貴族の恥!』と南方の辺境へ追放されてしまう。 南方は魔物も多く、非常に住みにくい土地だった。 ある日、猫獣人の騎士現れる。ノエルが女神様から与えられた生産スキル『マルチクラフト』が覚醒し、ノエルは次々と異世界にない商品を生産し、領地経営が軌道に乗る。

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

処理中です...