スキルを模倣して最強無敵!異世界勇者?魔王?どっからでもかかってこいやぁ!

オギコン

文字の大きさ
上 下
635 / 953
力戦奮闘

間近に迫る戦い

しおりを挟む
手を挙げた人数は8名か‥

『アウローラ』から5人、『ガルベスト』から3人。

まあ人数的にはいいんだけど‥

みんな顔は知っているんだけど、名前はわからないような関係だ。

できればとりまとめてくれる人がいるといいけどな。

「メンセン。できればお前がこの部隊の隊長をやってくれないか?」

俺がとりまとめてくれる人が欲しいとわかったのか、クワイスがメンセンを指名して隊長になるよう取り計ってくれた。

「ありがとうクワイス。メンセンがまとめてくれると助かる。よし、これで10人か。最初に考えていた人数になったな。」

「ん?マルコイさん‥9人しかいないみたいだけど‥?」

「え?10人いるじゃん。」

俺は数を数える。
えっと‥
最初に挙手してくれた人が8人で、メンセンとラケッツさんだろ‥

ほら10人いるじゃないか。

「10人いるぞ。最初の8人とメンセンとラケッツさんだろ?」

「マルコイさんっ!俺は手挙げてないです!挙げてないのに何で数に入ってるんすか!」

「え?ラケッツは最初から入ってるよ。それにラケッツは自分は入ってるって思ってたから手を挙げなかったんだろ?」

「何ですか、その前向き発想は!確かに実験に参加しましたが、それだけですよ!別に扱いに優れてるとか何もないっすよ!」

ラケッツさんは何を言ってるんだか‥
スイッチが入ったラケッツさんは強いぞ。

魔道具を装着すればメンセンにも負けてないし、何よりアシュラ君にもう一つの魔道具の爆発鎧君があるじゃないか。

「はぁ‥ラケッツ準備をしろ。」

「そ、そんなぁ‥」

「ラケッツさん大丈夫だ!俺の魔道具を信用してくれ!」

「マルコイさん‥魔道具は信用してます‥でもまた酷い目にあいそうで‥」

「‥‥‥‥‥‥。」

「そこも大丈夫って言ってくださいっ!」

大丈夫と思うけど、ラケッツさんは何かと引き寄せるからなぁ‥

「よし!他の者も準備をしろ!偵察隊が戻ったらすぐに動けるようにしておけ!」

そろそろ戦いが始まる。

俺たちがいる場所は少し高台になっていて、そこから平野が広がっている。
ここなら小細工も出来ず力と力のぶつかり合いになるだろう。

帝国軍と神聖国軍の進軍スピードからここが戦いの場になるだろうと思われる。

魔王と多種族の前哨戦となる一戦が‥






『アウローラ』の偵察隊が戻ってきた。

俺たちが待機している場所から少し離れた場所に帝国の軍が待機している。

帝国軍もここが戦いの場になると思っているようだ。

神聖国の騎士団が来ると思われる方向に砂塵が上がっている。

いよいよ両軍の対面か‥



両軍共に平野で向かい合う形で待機している。

俺は神聖国の元に向かい、神聖国の騎士団長に話をしに行く。

このまま行くと、俺の顔がバレるのでちょっと小細工。

「『装着』」

腕輪に声をかけると、魔道具が発動する。

俺の身体を黒い布が覆う。

この間は全身タイツのようになったので、今度はゆったりとした布にしている。
それによって黒い服を着ているように見える。

一応アキーエに承認してもらうまで、何度か作り直したので大丈夫だろ。

そして頭部については少しデザインしていて作り的にはバシネットに近い。

顔の部分は目を開けた布で覆っているような形だが。

これなら多少目立ったとしても俺とわかることはないだろう。

ちなみに共同製作者の卓に見せたところ、「ふぉー!か、カッコいいです!闇からの使者感が半端ないですっ!さ、さすが師匠!」と言っていた。

後ろの方であやめが「中二病どもめ‥」とか言っていた。
何の事かわからないが、褒め言葉なんだろう‥


変装が済んだので、神聖国軍に近寄る。

「な、何奴だ!怪しい出で立ちの奴め!」

怪しいとは失礼だな。

「俺はイコルから神聖国に助力するように言われてきた者だ。騎士団長に話がある。」
しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~

春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。 冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。 しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。 パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。 そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。 準備し過ぎて第二の人生はイージーモードです!

小川悟
ファンタジー
いじめやパワハラなどの理不尽な人生から、現実逃避するように寝る間を惜しんでゲーム三昧に明け暮れた33歳の男がある日死んでしまう。 しかし異世界転生の候補に選ばれたが、チートはくれないと転生の案内女性に言われる。 チートの代わりに異世界転生の為の研修施設で3ヶ月の研修が受けられるという。 研修施設はスキルの取得が比較的簡単に取得できると言われるが、3ヶ月という短期間で何が出来るのか……。 ボーナススキルで鑑定とアイテムボックスを貰い、適性の設定を始めると時間がないと、研修施設に放り込まれてしまう。 新たな人生を生き残るため、3ヶ月必死に研修施設で訓練に明け暮れる。 しかし3ヶ月を過ぎても、1年が過ぎても、10年過ぎても転生されない。 もしかしてゲームやりすぎで死んだ為の無間地獄かもと不安になりながらも、必死に訓練に励んでいた。 実は案内女性の手違いで、転生手続きがされていないとは思いもしなかった。 結局、研修が15年過ぎた頃、不意に転生の案内が来る。 すでにエンシェントドラゴンを倒すほどのチート野郎になっていた男は、異世界を普通に楽しむことに全力を尽くす。 主人公は優柔不断で出て来るキャラは問題児が多いです。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~

緋色優希
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

スキル盗んで何が悪い!

大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物 "スキル"それは人が持つには限られた能力 "スキル"それは一人の青年の運命を変えた力  いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。  本人はこれからも続く生活だと思っていた。  そう、あのゲームを起動させるまでは……  大人気商品ワールドランド、略してWL。  ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。  しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……  女の子の正体は!? このゲームの目的は!?  これからどうするの主人公!  【スキル盗んで何が悪い!】始まります!

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

処理中です...