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魔王の影
新しい魔道具
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スキルの模倣については、もうしばらく時間がかかる。
魔王軍との戦いは人員に大まかな目処が立った。
ならば俺が今から行うべきは楽し‥勝利に必要な魔道具を作成する必要がある。
魔道具をいくつか考えていた中で帝国と戦うという事を想定して思いついたものがある。
モンスター相手と違い今度は人が相手になる可能性がある。
傭兵の彼らは人との戦いに慣れている人もいるかもしれない。
しかしモンスターとは違い、人は考えて攻撃してくる。
それは隙があればそこを突いてくるし、多人数で1人を攻撃してくる事もあるだろう。
出来るだけ味方には被害を出したくない。
相手も人だし、事情を知らないで戦争に来るのかもしれない。
しかし戦争に参加するという事は、向こうはこっちを殺すつもりだと言う事だ。
ならば此方も最大限に相手する必要があるよな。
だから地上戦をする人たちに装備してもらう魔道具を作る事にした。
【スードウクリエイター】で木偶人形の腕を作る。
通常の一対の腕ではなく、遺跡もどきで作ったピエロと同じ6本腕だ。
しかし今回作るのは腕だけで、その腕1本1本に魔力回路をつけていく。
いや~魔力回路が大量にあるといいよね。
この回路は無駄とか考えなくていいもん。
つけたいの全部つけちゃうよ~。
ふはははは。
3対の腕を背中に背負うバックパックのようにする。
これでとりあえずは完成だ。
これを背負うと自分の腕以外に3対の腕を持つ事になる。
それぞれを自分で動かそうとすると、かなりの修練がいるだろう。
それはそれで作ってもいいと思うが、今回は時間がないからな。
これは自動で迎撃する魔道具として作ってみた。
背中の背負う部分に、空間察知の魔力回路を取り付けた。
これにより腕の一本一本に取り付けている魔力回路が反応して自動で迎撃をおこなってくれる。
つまり射程範囲に入った奴を勝手にぶん殴ってくれる魔道具って事だ。
もちろん本番には盾や剣も装備させるけどね。
とりあえずこれで2台目が完成したけど、そろそろ使い勝手を調べる必要があるよね。
さてと誰にやってもらおうかな‥
俺はある拠点の前で大きな声をあげる。
「たのもー!」
やっぱり魔道具の実験といったらラケッツさんだよな。
スキルもそこまで戦闘向きではなく、かつ自身の戦闘力もそこまで高くない。
ラケッツさんを基準として考えたら、殆どの人はその魔道具を使えるって事になると思うし。
「ようこそ『アウローラ』へ!今日は‥」
ニコニコと笑う俺を見て固まるラケッツさん。
「やあラケッツさん!」
ラケッツさんは何故かがっくりと肩を落とす。
そして絞り出すように声を出した。
「マルコイさん‥俺ですね、最近ちょっといいなって思う娘がいるんです。近くの定食屋の娘なんですけど、疲れててもその娘の顔を見ると元気になるんですよ。その娘も俺と話す時は、他のやつと話す時よりも楽しそうなんです。きっと両思いなんだと思うんですよ。それでこの前団長が大きな仕事があるって言ってたんですけど、それが終わったらその娘に告白しようと思ってるんです。」
「ふんふん。それでそれで?」
「だから俺‥‥‥‥まだ死にたくないんです!」
「死にませんよっ!俺まだ何も言ってないでしょうが!」
「そ、それじゃあ実験じゃないんですか?」
「いえ実験です。」
「うわぁーーーっ!やっぱりだぁ!俺は今日死ぬんだぁ!」
なんで実験したら死ぬ事になってるんだよ。
「ラケッツさん‥大丈夫です。今日の魔道具には爆弾はついていません。だから爆発しませんし、死にません。」
てか爆発してもみんな無事だったでしょうが。
マルコイ印の魔道具を信用しなさいよ。
「ちなみにまだ俺の実験で死傷者は出てませんよ。だから安心して使ってみてください。」
「そうですか‥‥‥わかりました。」
「ありがとうございます。」
「一応遺書だけかかさせてもらっていいですか?」
なんでだよ!
魔王軍との戦いは人員に大まかな目処が立った。
ならば俺が今から行うべきは楽し‥勝利に必要な魔道具を作成する必要がある。
魔道具をいくつか考えていた中で帝国と戦うという事を想定して思いついたものがある。
モンスター相手と違い今度は人が相手になる可能性がある。
傭兵の彼らは人との戦いに慣れている人もいるかもしれない。
しかしモンスターとは違い、人は考えて攻撃してくる。
それは隙があればそこを突いてくるし、多人数で1人を攻撃してくる事もあるだろう。
出来るだけ味方には被害を出したくない。
相手も人だし、事情を知らないで戦争に来るのかもしれない。
しかし戦争に参加するという事は、向こうはこっちを殺すつもりだと言う事だ。
ならば此方も最大限に相手する必要があるよな。
だから地上戦をする人たちに装備してもらう魔道具を作る事にした。
【スードウクリエイター】で木偶人形の腕を作る。
通常の一対の腕ではなく、遺跡もどきで作ったピエロと同じ6本腕だ。
しかし今回作るのは腕だけで、その腕1本1本に魔力回路をつけていく。
いや~魔力回路が大量にあるといいよね。
この回路は無駄とか考えなくていいもん。
つけたいの全部つけちゃうよ~。
ふはははは。
3対の腕を背中に背負うバックパックのようにする。
これでとりあえずは完成だ。
これを背負うと自分の腕以外に3対の腕を持つ事になる。
それぞれを自分で動かそうとすると、かなりの修練がいるだろう。
それはそれで作ってもいいと思うが、今回は時間がないからな。
これは自動で迎撃する魔道具として作ってみた。
背中の背負う部分に、空間察知の魔力回路を取り付けた。
これにより腕の一本一本に取り付けている魔力回路が反応して自動で迎撃をおこなってくれる。
つまり射程範囲に入った奴を勝手にぶん殴ってくれる魔道具って事だ。
もちろん本番には盾や剣も装備させるけどね。
とりあえずこれで2台目が完成したけど、そろそろ使い勝手を調べる必要があるよね。
さてと誰にやってもらおうかな‥
俺はある拠点の前で大きな声をあげる。
「たのもー!」
やっぱり魔道具の実験といったらラケッツさんだよな。
スキルもそこまで戦闘向きではなく、かつ自身の戦闘力もそこまで高くない。
ラケッツさんを基準として考えたら、殆どの人はその魔道具を使えるって事になると思うし。
「ようこそ『アウローラ』へ!今日は‥」
ニコニコと笑う俺を見て固まるラケッツさん。
「やあラケッツさん!」
ラケッツさんは何故かがっくりと肩を落とす。
そして絞り出すように声を出した。
「マルコイさん‥俺ですね、最近ちょっといいなって思う娘がいるんです。近くの定食屋の娘なんですけど、疲れててもその娘の顔を見ると元気になるんですよ。その娘も俺と話す時は、他のやつと話す時よりも楽しそうなんです。きっと両思いなんだと思うんですよ。それでこの前団長が大きな仕事があるって言ってたんですけど、それが終わったらその娘に告白しようと思ってるんです。」
「ふんふん。それでそれで?」
「だから俺‥‥‥‥まだ死にたくないんです!」
「死にませんよっ!俺まだ何も言ってないでしょうが!」
「そ、それじゃあ実験じゃないんですか?」
「いえ実験です。」
「うわぁーーーっ!やっぱりだぁ!俺は今日死ぬんだぁ!」
なんで実験したら死ぬ事になってるんだよ。
「ラケッツさん‥大丈夫です。今日の魔道具には爆弾はついていません。だから爆発しませんし、死にません。」
てか爆発してもみんな無事だったでしょうが。
マルコイ印の魔道具を信用しなさいよ。
「ちなみにまだ俺の実験で死傷者は出てませんよ。だから安心して使ってみてください。」
「そうですか‥‥‥わかりました。」
「ありがとうございます。」
「一応遺書だけかかさせてもらっていいですか?」
なんでだよ!
応援ありがとうございます!
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