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魔王の影
マルコイの価値
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「そ、それはすごくありがたいんですが、いいんですか?」
「ん?なぜじゃ?」
「いや、確かにドラゴンは倒しましたけど、他国での話ですし‥そこまでの褒美をいただく理由がないかと‥」
するとアキーエに脇腹を肘で突かれる。
「この前も言ったでしょ。自分の価値ってやつ。ここはありがたくもらっておきなさいよ。」
「はっはっは!その通りだマルコイよ!お主のそんな所も気に入っておるが、今回はお主の嫁が言う通り素直に受け取っておくがいい。」
アキーエ、オレのヨメ
「そ、そんなマルコイとはパーティメンバーです!嫁なんかじゃないです!ま、まだ‥」
「ほほう。まだ‥のう。」
アキーエ、オレのヨメ
「はっはっは。お互い思っておるが、まだ嫁にはなっとらんのか!そうかそうか!お主らが結婚する時は獣人国公認で結婚式をあげようではないか!」
「もう‥」
アキーエの顔が真っ赤になっている。
耳まで赤い。
うん、可愛い。
「それじゃあ、ありがたく受けさせてもらいます。」
「ん?結婚式のことか?」
「え?あ、それもお願いします!」
「はっはっは!承知した!スキルの件も結婚式の件も任せておけ。」
「よかったですな。マルコイに益を与える事ができて。」
「そうじゃな。しかし‥聞きはしたが、理解が追いつかんな。まさかスキルが成長する上に、新たなスキルを作成するとはの。」
「そうですな。新たなスキルを作る事ができる‥まさに神の所業です。今ならマルコイが神の御使と言われても信じますぞ。」
「そうだな。帝国と神聖国の戦いに首を突っ込んだと言っていたが、神聖国に現れた神の御使はマルコイじゃったんじゃないのか?」
「はっはっは。それでしたら私達も頭を下げねばなりませんな。神聖国に現れたのはドラゴンと言う話でしたから、マルコイが御使と言う事はありませんが、この国のためにもマルコイが獣人国に居てくれるようにしていきましょう。」
「そうじゃな‥でもマルコイのお陰で胃が痛いのも事実じゃがな‥いっそのこと獣人国をマルコイに譲るか?あいつなら誰も文句言わんと思うが‥」
「そうですな。しかしまずはマルコイ達には魔王退治をお願いせねばなりません。それが終わらない事にはなんとも。なのでしばらくは王がこの国の舵取りをお願いいたしますぞ?」
「わかっておる。それと‥」
獣王はマルコイが去った方を見つめる。
「あのゴーレム本当に売ってくれるのかの?なるべく早く乗ってみたいのだが‥」
「そうですね。もらった後にすぐに乗れるように、王と私がいない日に任せる者も確保しとかねばなりませんな。」
「そうだな。時間はたっぷりととるつもりたがら、そのつもりで頼むぞ。」
「御意に。」
「しかしあやつはどこまで行くのやら。胃も痛くなるが、楽しみではあるの。2人の魔王もマルコイがいればどうにかなるとも思えるわ。」
「その通りでございますな。」
「さて、しかしこれから忙しくなる。騎士団のスキルの件もそうだが、魔王の事も各国と話をせねばなるまい。」
獣王はそう言って、その場に置いてあるポーションに口をつけるのだった。
「しかしラッキーだったな。まさか獣人国に帰ってくるだけで、こんな事になるなんてさ。」
自宅に帰る途中に先程の獣王とのやりとりを思い出してアキーエと話す。
「だからわたしが言ってたじゃない。自分の価値をもう少し考えた方がいいって。それだけマルコイに価値があるって事よ。」
アキーエは誇らしげな顔をしている。
そうは言ってもな。
出来ることは増えた気がするけど、自分がそれほどの価値があるとは思えないんだよな。
ただやりたい事をやってきただけだし。
戻ったら、新しい魔道具を作ろうと思ってるとこだったりするわけで。
そんな事を考えていると、目の前に人だかりが見えた。
ん?
誰かを待ってるみたいだけど‥
「ん?なぜじゃ?」
「いや、確かにドラゴンは倒しましたけど、他国での話ですし‥そこまでの褒美をいただく理由がないかと‥」
するとアキーエに脇腹を肘で突かれる。
「この前も言ったでしょ。自分の価値ってやつ。ここはありがたくもらっておきなさいよ。」
「はっはっは!その通りだマルコイよ!お主のそんな所も気に入っておるが、今回はお主の嫁が言う通り素直に受け取っておくがいい。」
アキーエ、オレのヨメ
「そ、そんなマルコイとはパーティメンバーです!嫁なんかじゃないです!ま、まだ‥」
「ほほう。まだ‥のう。」
アキーエ、オレのヨメ
「はっはっは。お互い思っておるが、まだ嫁にはなっとらんのか!そうかそうか!お主らが結婚する時は獣人国公認で結婚式をあげようではないか!」
「もう‥」
アキーエの顔が真っ赤になっている。
耳まで赤い。
うん、可愛い。
「それじゃあ、ありがたく受けさせてもらいます。」
「ん?結婚式のことか?」
「え?あ、それもお願いします!」
「はっはっは!承知した!スキルの件も結婚式の件も任せておけ。」
「よかったですな。マルコイに益を与える事ができて。」
「そうじゃな。しかし‥聞きはしたが、理解が追いつかんな。まさかスキルが成長する上に、新たなスキルを作成するとはの。」
「そうですな。新たなスキルを作る事ができる‥まさに神の所業です。今ならマルコイが神の御使と言われても信じますぞ。」
「そうだな。帝国と神聖国の戦いに首を突っ込んだと言っていたが、神聖国に現れた神の御使はマルコイじゃったんじゃないのか?」
「はっはっは。それでしたら私達も頭を下げねばなりませんな。神聖国に現れたのはドラゴンと言う話でしたから、マルコイが御使と言う事はありませんが、この国のためにもマルコイが獣人国に居てくれるようにしていきましょう。」
「そうじゃな‥でもマルコイのお陰で胃が痛いのも事実じゃがな‥いっそのこと獣人国をマルコイに譲るか?あいつなら誰も文句言わんと思うが‥」
「そうですな。しかしまずはマルコイ達には魔王退治をお願いせねばなりません。それが終わらない事にはなんとも。なのでしばらくは王がこの国の舵取りをお願いいたしますぞ?」
「わかっておる。それと‥」
獣王はマルコイが去った方を見つめる。
「あのゴーレム本当に売ってくれるのかの?なるべく早く乗ってみたいのだが‥」
「そうですね。もらった後にすぐに乗れるように、王と私がいない日に任せる者も確保しとかねばなりませんな。」
「そうだな。時間はたっぷりととるつもりたがら、そのつもりで頼むぞ。」
「御意に。」
「しかしあやつはどこまで行くのやら。胃も痛くなるが、楽しみではあるの。2人の魔王もマルコイがいればどうにかなるとも思えるわ。」
「その通りでございますな。」
「さて、しかしこれから忙しくなる。騎士団のスキルの件もそうだが、魔王の事も各国と話をせねばなるまい。」
獣王はそう言って、その場に置いてあるポーションに口をつけるのだった。
「しかしラッキーだったな。まさか獣人国に帰ってくるだけで、こんな事になるなんてさ。」
自宅に帰る途中に先程の獣王とのやりとりを思い出してアキーエと話す。
「だからわたしが言ってたじゃない。自分の価値をもう少し考えた方がいいって。それだけマルコイに価値があるって事よ。」
アキーエは誇らしげな顔をしている。
そうは言ってもな。
出来ることは増えた気がするけど、自分がそれほどの価値があるとは思えないんだよな。
ただやりたい事をやってきただけだし。
戻ったら、新しい魔道具を作ろうと思ってるとこだったりするわけで。
そんな事を考えていると、目の前に人だかりが見えた。
ん?
誰かを待ってるみたいだけど‥
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