583 / 953
魔王の影
王様とのお話④
しおりを挟む
「も、もう1つじゃと?」
えっと‥
リルの件と‥
あっ、あと俺のスキルの件があったな。
「すみません、あと2つかもです。」
「なっ!ふ、ふたつもあるのか‥エッケンよ。やはりポーションは持ってくるのだ。」
「承知いたしました。」
1個じゃ足らなかったか‥
「よしこいマルコイ。ちなみに内容はどんな物だ?」
「そうですね‥1つは俺の仲間の件です。もう1つは俺自身の事、スキルの事です。」
「なるほどの‥マルコイのスキルの件については疑問が多々あったからの。しかし何故かマルコイのスキルの件の方が胃が痛いような気がする‥」
失礼だなおい。
「よし、仲間の件から話すがよい。」
「はい。まあ仲間の件と言っても、そんなに大した事じゃないのかもしれません。」
「おお、そうか。ならば少し安心‥」
「実は俺の仲間に魔族がいるんですよ。」
「はぁ‥?‥‥‥‥はあっ!?」
うーむ、やっぱりそうなるよね。
「なぜそうなる?お主大した事じゃないと言ったではないか!勇者と魔族が一緒にいるなんて一体どういう事じゃ!?」
「魔王が出現した時に、魔族が好戦的になり魔王に従うようになるんですけど、その中には思考誘導のような物があまり効かない魔族もいるようなんです。」
「魔王が出現した時に魔族がおかしくなるのは思考誘導されているせいか‥確かに魔王が出現したとたんに魔族が好戦的になり、魔族以外の種族に攻撃を始めるのは言い伝えにも残っておる。種族の呪いと言われておるがな。それではお主の仲間にいるのはその呪いに侵されなかったのか?」
「はい。それは大丈夫だったのですが‥なにぶん腕が立つ者だったので魔族側が彼女を取り込むために洗脳のスキルまで使っていました。たまたま俺が洗脳を解く術を持っていたので事なきを得ましたが、このまま放っておけばまた魔族側に取り込むために洗脳をされるだろうと、それと次はおそらく心も壊されるだろうと思い連れてきました。」
「なるほどの‥」
獣王様はそのまま沈黙した。
やはり種族差別をしない獣人国でも魔族を匿うのは無理があるのか‥?
そして獣王様が重く口を開く。
「流れはわかったが、お主はどこで魔族と会ったのだ?」
「彼女とはロンギルと‥神聖国の領土内で会いました。」
「その‥領土内とは?何故お主が神聖国の領土内にいたのだ?勇者を連れ出す時に会うにしても理由がないと思うが?」
うん。
そうだよねー。
リルが神聖国でふらふらしてたって事にするか?
でもそんな事あるわけないしな‥
「えっとですね‥神聖国と帝国の戦いにちょっとだけ参加しまして‥」
「は?」
「いや、ほんのちょこっとだけですよ。勇者たちが逃げる時間を作るためにほんの少しちょっかい出しただけです。」
「なあエッケン‥戦争にちょっとだけ手を出して、魔族を仕向けられるってどういう事だ?」
「さあ?おそらくマルコイのちょっとが異常だったとしか‥」
そんな!
人をおかしい人みたいに言うなんてひどい!
ちょっとだけ嫌がらせをしただけなのに‥
「そうじゃの‥はぁ胃が痛い‥しかしマルコイがいくら強いとはいえ、戦争を動かすほどの力を持っておったとはな‥」
動かしたのは恐怖の木偶人形たちです。
「しかし何故神聖国と帝国の戦争に魔族が関与してるのだ?」
「それは‥」
俺は帝国の後ろに魔王がいる可能性を伝えた。
そういえばこの事も獣王様に伝える必要があったな。
大事な事だけど、優先度が低いから忘れてた。
「なんと‥帝国が魔族と手を結んでいるとは‥マルコイよ、この件も各国に伝えておく。あとエッケンよ、マルコイの話はまだ続きそうだから、ポーションを1ケース用意してくれ。」
1ケースは多い気がするけどなぁ‥
しかし獣人国を離れた後の事を報告してるだけだけど、ものすごく濃ゆいな‥
あれ?
リルの件って了承されたと思っていいのかな?
えっと‥
リルの件と‥
あっ、あと俺のスキルの件があったな。
「すみません、あと2つかもです。」
「なっ!ふ、ふたつもあるのか‥エッケンよ。やはりポーションは持ってくるのだ。」
「承知いたしました。」
1個じゃ足らなかったか‥
「よしこいマルコイ。ちなみに内容はどんな物だ?」
「そうですね‥1つは俺の仲間の件です。もう1つは俺自身の事、スキルの事です。」
「なるほどの‥マルコイのスキルの件については疑問が多々あったからの。しかし何故かマルコイのスキルの件の方が胃が痛いような気がする‥」
失礼だなおい。
「よし、仲間の件から話すがよい。」
「はい。まあ仲間の件と言っても、そんなに大した事じゃないのかもしれません。」
「おお、そうか。ならば少し安心‥」
「実は俺の仲間に魔族がいるんですよ。」
「はぁ‥?‥‥‥‥はあっ!?」
うーむ、やっぱりそうなるよね。
「なぜそうなる?お主大した事じゃないと言ったではないか!勇者と魔族が一緒にいるなんて一体どういう事じゃ!?」
「魔王が出現した時に、魔族が好戦的になり魔王に従うようになるんですけど、その中には思考誘導のような物があまり効かない魔族もいるようなんです。」
「魔王が出現した時に魔族がおかしくなるのは思考誘導されているせいか‥確かに魔王が出現したとたんに魔族が好戦的になり、魔族以外の種族に攻撃を始めるのは言い伝えにも残っておる。種族の呪いと言われておるがな。それではお主の仲間にいるのはその呪いに侵されなかったのか?」
「はい。それは大丈夫だったのですが‥なにぶん腕が立つ者だったので魔族側が彼女を取り込むために洗脳のスキルまで使っていました。たまたま俺が洗脳を解く術を持っていたので事なきを得ましたが、このまま放っておけばまた魔族側に取り込むために洗脳をされるだろうと、それと次はおそらく心も壊されるだろうと思い連れてきました。」
「なるほどの‥」
獣王様はそのまま沈黙した。
やはり種族差別をしない獣人国でも魔族を匿うのは無理があるのか‥?
そして獣王様が重く口を開く。
「流れはわかったが、お主はどこで魔族と会ったのだ?」
「彼女とはロンギルと‥神聖国の領土内で会いました。」
「その‥領土内とは?何故お主が神聖国の領土内にいたのだ?勇者を連れ出す時に会うにしても理由がないと思うが?」
うん。
そうだよねー。
リルが神聖国でふらふらしてたって事にするか?
でもそんな事あるわけないしな‥
「えっとですね‥神聖国と帝国の戦いにちょっとだけ参加しまして‥」
「は?」
「いや、ほんのちょこっとだけですよ。勇者たちが逃げる時間を作るためにほんの少しちょっかい出しただけです。」
「なあエッケン‥戦争にちょっとだけ手を出して、魔族を仕向けられるってどういう事だ?」
「さあ?おそらくマルコイのちょっとが異常だったとしか‥」
そんな!
人をおかしい人みたいに言うなんてひどい!
ちょっとだけ嫌がらせをしただけなのに‥
「そうじゃの‥はぁ胃が痛い‥しかしマルコイがいくら強いとはいえ、戦争を動かすほどの力を持っておったとはな‥」
動かしたのは恐怖の木偶人形たちです。
「しかし何故神聖国と帝国の戦争に魔族が関与してるのだ?」
「それは‥」
俺は帝国の後ろに魔王がいる可能性を伝えた。
そういえばこの事も獣王様に伝える必要があったな。
大事な事だけど、優先度が低いから忘れてた。
「なんと‥帝国が魔族と手を結んでいるとは‥マルコイよ、この件も各国に伝えておく。あとエッケンよ、マルコイの話はまだ続きそうだから、ポーションを1ケース用意してくれ。」
1ケースは多い気がするけどなぁ‥
しかし獣人国を離れた後の事を報告してるだけだけど、ものすごく濃ゆいな‥
あれ?
リルの件って了承されたと思っていいのかな?
10
お気に入りに追加
555
あなたにおすすめの小説
アレク・プランタン
かえるまる
ファンタジー
長く辛い闘病が終わった
と‥‥転生となった
剣と魔法が織りなす世界へ
チートも特典も何もないまま
ただ前世の記憶だけを頼りに
俺は精一杯やってみる
毎日更新中!
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
異世界でも男装標準装備~性別迷子とか普通だけど~
結城 朱煉
ファンタジー
日常から男装している木原祐樹(25歳)は
気が付くと真っ白い空間にいた
自称神という男性によると
部下によるミスが原因だった
元の世界に戻れないので
異世界に行って生きる事を決めました!
異世界に行って、自由気ままに、生きていきます
~☆~☆~☆~☆~☆
誤字脱字など、気を付けていますが、ありましたら教えて頂けると助かります!
また、感想を頂けると大喜びします
気が向いたら書き込んでやって下さい
~☆~☆~☆~☆~☆
カクヨム・小説家になろうでも公開しています
もしもシリーズ作りました<異世界でも男装標準装備~もしもシリーズ~>
もし、よろしければ読んであげて下さい
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
異世界でチート能力貰えるそうなので、のんびり牧場生活(+α)でも楽しみます
ユーリ
ファンタジー
仕事帰り。毎日のように続く多忙ぶりにフラフラしていたら突然訪れる衝撃。
何が起こったのか分からないうちに意識を失くし、聞き覚えのない声に起こされた。
生命を司るという女神に、自分が死んだことを聞かされ、別の世界での過ごし方を聞かれ、それに答える
そして気がつけば、広大な牧場を経営していた
※不定期更新。1話ずつ完成したら更新して行きます。
7/5誤字脱字確認中。気づいた箇所あればお知らせください。
5/11 お気に入り登録100人!ありがとうございます!
8/1 お気に入り登録200人!ありがとうございます!
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
みんなからバカにされたユニークスキル『宝箱作製』 ~極めたらとんでもない事になりました~
黒色の猫
ファンタジー
両親に先立たれた、ノーリは、冒険者になった。
冒険者ギルドで、スキルの中でも特に珍しいユニークスキル持ちでがあることが判明された。
最初は、ユニークスキル『宝箱作製』に期待していた周りの人たちも、使い方のわからない、その能力をみて次第に、ノーリを空箱とバカにするようになっていた。
それでも、ノーリは諦めず冒険者を続けるのだった…
そんなノーリにひょんな事から宝箱作製の真の能力が判明して、ノーリの冒険者生活が変わっていくのだった。
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる