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魔王の影
村の散策
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今日1日キリエル村に滞在して、次の日に出立する事にした。
すると村の人が泊まる家に案内してくれたのだが、獣人国の家もびっくりくらい馬鹿でかい家だった。
何でもいつキリーエが来てもいいように、村の中心にキリーエの家を作っていたとの事だったが、誰も住んでいないはずなのに家の中は隅々まで掃除されている。
この村でどれだけキリーエが敬愛されてるのかわかる。
これってキリーエも米神とかで敬われたりしないかな?
各自の部屋に案内されて一息つく。
部屋も1人部屋にしては物凄く広い。
それにベッドも3人くらいは寝れそうなサイズになっている。
米どれだけ儲かってるのだろう‥
俺も米作ったら、有金増えるかな‥
動きやすい服装に着替えてお茶でも飲もうかとしていると扉をノックされた。
「マルコイ。入ってもいい?」
「アキーエか?いいよ。」
扉を開けると、アキーエとミミウが入ってきた。
「何してたの?」
「いや、一息ついてお茶でも飲もうかとしてたとこだよ。」
「だったらさ、今から村を見て回らない?キリーエが言ってたように、色々と面白い物があるみたいだし。それに変わった食べ物もあるかもしれないしね。」
「食べ物見に行くですぅ!」
ミミウさんは見るだけ済まないでしょ。
「そうだな。別にこれといって予定もなかったし、せっかくだから探検に行くとするか!」
自分がキリーエに話した事とはいえ、ほとんど内容は覚えていない。
だからこの村がどんな発展をしているのか全くわからないのだ。
少し楽しみとは言えるかな。
「わたしは銭湯って言うのに行ってみたいんだけど、何か持っていくものとかあるのかな?」
アキーエと銭湯かぁ‥
誰の記憶かわからないけど、異世界では恋人で銭湯に行って、どちらかが銭湯の入り口で相手を待つみたいなものがあったな。
「銭湯は風呂に入る所だから、着替えと身体を拭いたりする物を持っていけばいいんじゃないか?今から取って来ればいい。荷物になるだろうから、俺の『スペース』に入れていけばいいしな。」
「わかったわ。ミミウ、準備して来ましょう。」
「わかったですぅ!」
しばらく待つと2人が戻ってきた。
手には布袋を持っている。
「とりあえず服と‥下着を入れて来たわ。それじゃあマルコイ持っててくれる?」
「あ、ああ‥わかった。」
アキーエの下着か‥
絶対落とさないようにしなければ。
何故か?
もしそれを見るとしたら俺でなければいけないからだ!
ん?
アキーエさんや、何故にそんな冷ややかな目で見ているのかね?
「はぁ‥マルコイの変態。」
ふっ‥
そんな言葉で俺が肩を落とすと思っているのかね?
男はみんな変態なんだから、褒め言葉として受け取っておこう。
「まあいいわ。それじゃミミウ行きましょ。変態さんも何かあったら守ってくれるだろうし。」
おう、任せとけ!
しかしこの村にアキーエに勝てる人がいるとは思えませんけどねっ!
3人で村を見て回る。
田畑に魔法で水を足している魔法使いがいる。
土魔法と思わしき魔法で畑を耕している魔法使いがいる。
確かに普通では見る事のない風景だな。
魔法使いのスキルを持つ人は冒険者になったり、戦闘が苦手な人はスキルを活かした職に就いたり、全くスキルが関係のない職についたりと様々だ。
しかし農作業を魔法使いがするというのは聞いた事がない。
だがここでは属性魔法のスキルを持つ人が、当たり前のように農作業をしている。
もちろん魔法を使わない手作業もあるのだろうが、それもちゃんと行っているのだろう。
本当に変わった風景だ。
あと視界の端にアレカンドロと思わしき人と、リルと思わしき人が剣を振り回しているのが見えたけど、見なかった事にしよう。
村の中を歩いていると、いくつかの店が集まっている場所があった。
ミミウ待望のご飯屋さんもあるようだ。
武具を置いている店もあるが、店先に立っているのはドワーフの男性だった。
「お?お兄さん旅の人かい?よかったら覗くだけ覗いてみないかい?」
ドワーフがやっている店か‥
少し気になるから寄ってみるとするかな。
すると村の人が泊まる家に案内してくれたのだが、獣人国の家もびっくりくらい馬鹿でかい家だった。
何でもいつキリーエが来てもいいように、村の中心にキリーエの家を作っていたとの事だったが、誰も住んでいないはずなのに家の中は隅々まで掃除されている。
この村でどれだけキリーエが敬愛されてるのかわかる。
これってキリーエも米神とかで敬われたりしないかな?
各自の部屋に案内されて一息つく。
部屋も1人部屋にしては物凄く広い。
それにベッドも3人くらいは寝れそうなサイズになっている。
米どれだけ儲かってるのだろう‥
俺も米作ったら、有金増えるかな‥
動きやすい服装に着替えてお茶でも飲もうかとしていると扉をノックされた。
「マルコイ。入ってもいい?」
「アキーエか?いいよ。」
扉を開けると、アキーエとミミウが入ってきた。
「何してたの?」
「いや、一息ついてお茶でも飲もうかとしてたとこだよ。」
「だったらさ、今から村を見て回らない?キリーエが言ってたように、色々と面白い物があるみたいだし。それに変わった食べ物もあるかもしれないしね。」
「食べ物見に行くですぅ!」
ミミウさんは見るだけ済まないでしょ。
「そうだな。別にこれといって予定もなかったし、せっかくだから探検に行くとするか!」
自分がキリーエに話した事とはいえ、ほとんど内容は覚えていない。
だからこの村がどんな発展をしているのか全くわからないのだ。
少し楽しみとは言えるかな。
「わたしは銭湯って言うのに行ってみたいんだけど、何か持っていくものとかあるのかな?」
アキーエと銭湯かぁ‥
誰の記憶かわからないけど、異世界では恋人で銭湯に行って、どちらかが銭湯の入り口で相手を待つみたいなものがあったな。
「銭湯は風呂に入る所だから、着替えと身体を拭いたりする物を持っていけばいいんじゃないか?今から取って来ればいい。荷物になるだろうから、俺の『スペース』に入れていけばいいしな。」
「わかったわ。ミミウ、準備して来ましょう。」
「わかったですぅ!」
しばらく待つと2人が戻ってきた。
手には布袋を持っている。
「とりあえず服と‥下着を入れて来たわ。それじゃあマルコイ持っててくれる?」
「あ、ああ‥わかった。」
アキーエの下着か‥
絶対落とさないようにしなければ。
何故か?
もしそれを見るとしたら俺でなければいけないからだ!
ん?
アキーエさんや、何故にそんな冷ややかな目で見ているのかね?
「はぁ‥マルコイの変態。」
ふっ‥
そんな言葉で俺が肩を落とすと思っているのかね?
男はみんな変態なんだから、褒め言葉として受け取っておこう。
「まあいいわ。それじゃミミウ行きましょ。変態さんも何かあったら守ってくれるだろうし。」
おう、任せとけ!
しかしこの村にアキーエに勝てる人がいるとは思えませんけどねっ!
3人で村を見て回る。
田畑に魔法で水を足している魔法使いがいる。
土魔法と思わしき魔法で畑を耕している魔法使いがいる。
確かに普通では見る事のない風景だな。
魔法使いのスキルを持つ人は冒険者になったり、戦闘が苦手な人はスキルを活かした職に就いたり、全くスキルが関係のない職についたりと様々だ。
しかし農作業を魔法使いがするというのは聞いた事がない。
だがここでは属性魔法のスキルを持つ人が、当たり前のように農作業をしている。
もちろん魔法を使わない手作業もあるのだろうが、それもちゃんと行っているのだろう。
本当に変わった風景だ。
あと視界の端にアレカンドロと思わしき人と、リルと思わしき人が剣を振り回しているのが見えたけど、見なかった事にしよう。
村の中を歩いていると、いくつかの店が集まっている場所があった。
ミミウ待望のご飯屋さんもあるようだ。
武具を置いている店もあるが、店先に立っているのはドワーフの男性だった。
「お?お兄さん旅の人かい?よかったら覗くだけ覗いてみないかい?」
ドワーフがやっている店か‥
少し気になるから寄ってみるとするかな。
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