スキルを模倣して最強無敵!異世界勇者?魔王?どっからでもかかってこいやぁ!

オギコン

文字の大きさ
上 下
545 / 953
勇者の救出

料理対決②

しおりを挟む
俺は確保してある場所に海老の一部を『スペース』から取り出す。

「おおー!すげー!」
「どんな料理がでるんだ?」
「なんてデカさだよ。あのサイズから全体を予想するとかなりのサイズのモンスターだな。さすがマルコイさんだ。」

なんてみんな口々に言っている。

ちなみに大きさはこれの3倍はあるからね。

「さてこの海老の切り身を使って料理してもらいます!ちゃんと海老と同じように使えるように、スタッフの方で切り分けていくから心配ありません!」

なるほど。
確かにあのサイズだと調理する方も困るな。

ミミウがかぶりつきそうな顔で見てる‥

あれは待てるんだろうか‥
いや、両手にミミウ焼きを持っているから、しばらくは持つだろう。
いや持つと思いたい。

「それでは一回戦は‥フーラ対メンセン!」

おお!
初戦から濃ゆい対戦だな!

メンセンはフーラさんに料理を教えてもらってたと言ったけど、師匠対弟子みたいな感じになるのか?

邪な気持ちで始めたと思われるメンセンの邪パワーがどこまで、神を崇める聖職者に通じるのか‥?

ただのハゲじゃない!
邪なハゲだ!
横縞なハゲ?

メンセンに睨まれた‥


「2人は師弟関係との事ですが、弟子が師匠を越えることができるのか?それでは2人とも準備はいいですか?」

「はい。私の料理はタルタル神様に捧げる奉納品のつもりで作ります。師弟対決になる事はないでしょう‥あくまでもどちらの信仰心が高いのか‥そんな勝負になると思います。」

いや、なりませんよ。
信仰心高くても料理は美味しくなりませんよ?

何で、そうなのか!みたいな顔してるんだよメンセン!

周りを見るとかなりの数の人が頷いている。

え?この人たち全員タルタル教に入ってるの?





「それでは!第一回戦の対決‥はじめっ!」

2人が同時に動く。

まずはボールに海老を取り、その他の材料も取っていく。

しかしとっている材料がほとんど同じように見える。

もしかして作るメニューが被っているのか?

お互い玉ねぎをみじん切りにして、ボールに入れている。

もうこの時点でわかるよ‥
それはタルタルソースだろう‥?

ま、まあタルタルソース専門店の店長と、その弟子が作るメニューだからな。

タルタルソースは使いますよね‥

中に入れているのが少し違うくらいでほぼ一緒だな。

まあタルタルソースってそんなに変化する物でもないだろう。

そして2人とも油を用意している。

並んでいる物にパン粉が見える。

おそらくエビフライってとこか?

奇しくも2人とも同じメニューって事か。

確かにアジフライだったり、様々フライ料理をしてきたフーラさんと、それを学んだメンセンだしな。

同じ料理にもなるってとこか。

しかし2人とも少し工程に違いがあるようだな。

それがどう違ってくるのかが楽しみだ‥‥ってあれ?

みんなそんなに真面目に作るの‥?

宴会芸みたいなものじゃないのかよ‥

俺、ウケそうなのしか考えてないんだけど‥

やばい‥もう少し真面目に考えておこう。





2人とも油で揚げる工程に進んでいる。

あ、油が跳ねてメンセンの頭に飛んだ。

おお。
熱さでのたうち回っている。
さすが横縞なハゲだ。
涙目で睨まれた‥
ふむ。
悪口って思ってても伝わるんだな‥

そんなアクシデントを乗り越えて、2人の料理が完成したようだ。

「おおっと!2人の料理が完成したようです!こちらの料理の審査ですが、今回は5人の審査員の人に食べてもらいます!『仕事はどうしたスキャンさん!』、『夢は玉の輿スネタさん!』『こんなところに来ていいんですか?領主の残念紳士ポッサムさん!』『最近白髪が増えてきたクワイスさん!』『我らがアイドル!ミミウちゃん!』以上の5名の方です!」

なんて事言うんだキリーエ!
ミミウ以外死んだ魚の目になってるぞ。

てかスネタさんもそうだけど、ポッサムさん仕事ほったらかして何してるんだよ‥
しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~

春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。 冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。 しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。 パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。 そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!

七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」 その天使の言葉は善意からなのか? 異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか? そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。 ただし、その扱いが難しいものだった。 転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。 基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。 ○○○「これは私とのラブストーリーなの!」 主人公「いや、それは違うな」

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。 準備し過ぎて第二の人生はイージーモードです!

小川悟
ファンタジー
いじめやパワハラなどの理不尽な人生から、現実逃避するように寝る間を惜しんでゲーム三昧に明け暮れた33歳の男がある日死んでしまう。 しかし異世界転生の候補に選ばれたが、チートはくれないと転生の案内女性に言われる。 チートの代わりに異世界転生の為の研修施設で3ヶ月の研修が受けられるという。 研修施設はスキルの取得が比較的簡単に取得できると言われるが、3ヶ月という短期間で何が出来るのか……。 ボーナススキルで鑑定とアイテムボックスを貰い、適性の設定を始めると時間がないと、研修施設に放り込まれてしまう。 新たな人生を生き残るため、3ヶ月必死に研修施設で訓練に明け暮れる。 しかし3ヶ月を過ぎても、1年が過ぎても、10年過ぎても転生されない。 もしかしてゲームやりすぎで死んだ為の無間地獄かもと不安になりながらも、必死に訓練に励んでいた。 実は案内女性の手違いで、転生手続きがされていないとは思いもしなかった。 結局、研修が15年過ぎた頃、不意に転生の案内が来る。 すでにエンシェントドラゴンを倒すほどのチート野郎になっていた男は、異世界を普通に楽しむことに全力を尽くす。 主人公は優柔不断で出て来るキャラは問題児が多いです。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~

緋色優希
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

スキル盗んで何が悪い!

大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物 "スキル"それは人が持つには限られた能力 "スキル"それは一人の青年の運命を変えた力  いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。  本人はこれからも続く生活だと思っていた。  そう、あのゲームを起動させるまでは……  大人気商品ワールドランド、略してWL。  ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。  しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……  女の子の正体は!? このゲームの目的は!?  これからどうするの主人公!  【スキル盗んで何が悪い!】始まります!

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

処理中です...