515 / 953
勇者の救出
神聖国へ
しおりを挟む
神聖国の騎士から荷物を預かり、持ち運ぶ。
結構な重さだけど、人形なので大丈夫。
あれ?
ミミウの料理作る時に『影法師』使ったら、俺の腕も死なないんじゃないだろうか‥?
今度やってみよう。
荷物を持ったまま、船に乗る。
今回の船は直接神聖国に向かう船だ。
前回神聖国に向かった時は、目立つのを避けるために王国から神聖国に向かったが、今回の神聖国の騎士と一緒だしな。
王国に行った時は海洋モンスターが何故か山盛り出たけど、今回の船旅は特に海洋モンスターが出る事なく、目的地に着いた。
やっぱりあのモンスターはミミウの食欲が呼び寄せたんじゃないだろうか‥
そういえば『スペース』の中にイカとかタコなんかが大量に入ってたな‥
今度ピザを作る時に、海の食べ物満載のピザを作ってみようかな。
そんな事を海を見ながらぼんやり考えていると、水平線に大陸が見えて来た。
あれが神聖国のようだな。
本当はあやめとかに神聖国の事を聞きたかったけど、あの2人は神聖の騎士と一緒にいるから話ができない。
荷物は部屋に運んだのだが、その部屋は勇者と神聖国の騎士が使うので、一般人の俺は外に追い出された。
そんなむさ苦しいのがいっぱいいる中に入りたくないやい。
だんだんと大陸が近づいて来た。
あれが神聖国の港町か。
建物は白を基調とした建物がほとんどで、建物の付近にいる人たちも白っぽく洋服を着ている。
白が宗教の色彩ってところかな。
まあそれを主張しているお偉いさんたちは真っ黒なんだろうけど。
そろそろ着きそうなので、俺は正人たちがいる部屋をノックする。
「すみません。そろそろ神聖国に着きそうですなんで荷物を運び出そうと思うんですが、よろしかったですかい?」
「おお!そうか!ようやく戻って来れたな。ささ勇者様もご準備をお願いします。」
扉から騎士と正人たちが出てきた。
俺は入れ違いに中に入り、魔道具を運び出す。
バカでかい袋に魔道具を詰め込み持ち上げる。
「お前は細いのに随分と力があるな。この量を持ち上げるとは大した物だ。お前、名前を何という?」
な、なまえ?
やばい考えてなかった‥
「イ、イコルです!俺はイコルって言います。よろしくお願いしますね!」
「そうかイコルか。俺の名前はイルケルだ。何か困った事があったら言ってくるといい。」
う~ん。
この騎士は頭お花畑だけどいいやつなのか‥?
「今回の遠征で不慮の事故があったからな。俺がこの部隊の隊長なるだろう。戻ったら忙しくなるだろうから少しでも使えそうな奴は側に置いてやる。数日たったら訪ねてくるがいい。ふっふっふ。」
おうおう。
凄い悪そうな顔してるな。
そんな顔、女神に仕える騎士がしたらいけないだろう。
やっぱり神聖国はこんなやつばっかりか。
無くなった方が世の中のためになりそうだけどな。
それでも女神を正しく信仰している人や、神聖国の中枢には国のためを思って動いている人もいるのだろう。
そんな人も想いも一緒にぶち壊してしまうのは間違っているだろう。
だからと言って、今までの勇者に対して行ってきた事は許される事ではない。
勝手に召喚して、用済みになったら廃棄など人を人と思っていない。
今まではその事実を知らなかった。
今はその事を知ってしまった。
それに巻き込まれているのは少なからず俺が関与した人たちだ。
悪いが傍観者になるわけにはいかないからな。
少なくとも、2度と勇者の召喚なんて物をさせるわけにはいかない。
今回の召喚がたまたまであればいいのだが、神聖国に召喚する術が残っているのであれば、それは始末させてもらおうと思っている。
まあその辺はどうなるかわからないから行ってからの事になりそうだけどな。
船が船着場に着いた。
勇者たちと騎士が神聖国に降り立つ。
俺も彼らに続いて神聖国の地に降り立った。
結構な重さだけど、人形なので大丈夫。
あれ?
ミミウの料理作る時に『影法師』使ったら、俺の腕も死なないんじゃないだろうか‥?
今度やってみよう。
荷物を持ったまま、船に乗る。
今回の船は直接神聖国に向かう船だ。
前回神聖国に向かった時は、目立つのを避けるために王国から神聖国に向かったが、今回の神聖国の騎士と一緒だしな。
王国に行った時は海洋モンスターが何故か山盛り出たけど、今回の船旅は特に海洋モンスターが出る事なく、目的地に着いた。
やっぱりあのモンスターはミミウの食欲が呼び寄せたんじゃないだろうか‥
そういえば『スペース』の中にイカとかタコなんかが大量に入ってたな‥
今度ピザを作る時に、海の食べ物満載のピザを作ってみようかな。
そんな事を海を見ながらぼんやり考えていると、水平線に大陸が見えて来た。
あれが神聖国のようだな。
本当はあやめとかに神聖国の事を聞きたかったけど、あの2人は神聖の騎士と一緒にいるから話ができない。
荷物は部屋に運んだのだが、その部屋は勇者と神聖国の騎士が使うので、一般人の俺は外に追い出された。
そんなむさ苦しいのがいっぱいいる中に入りたくないやい。
だんだんと大陸が近づいて来た。
あれが神聖国の港町か。
建物は白を基調とした建物がほとんどで、建物の付近にいる人たちも白っぽく洋服を着ている。
白が宗教の色彩ってところかな。
まあそれを主張しているお偉いさんたちは真っ黒なんだろうけど。
そろそろ着きそうなので、俺は正人たちがいる部屋をノックする。
「すみません。そろそろ神聖国に着きそうですなんで荷物を運び出そうと思うんですが、よろしかったですかい?」
「おお!そうか!ようやく戻って来れたな。ささ勇者様もご準備をお願いします。」
扉から騎士と正人たちが出てきた。
俺は入れ違いに中に入り、魔道具を運び出す。
バカでかい袋に魔道具を詰め込み持ち上げる。
「お前は細いのに随分と力があるな。この量を持ち上げるとは大した物だ。お前、名前を何という?」
な、なまえ?
やばい考えてなかった‥
「イ、イコルです!俺はイコルって言います。よろしくお願いしますね!」
「そうかイコルか。俺の名前はイルケルだ。何か困った事があったら言ってくるといい。」
う~ん。
この騎士は頭お花畑だけどいいやつなのか‥?
「今回の遠征で不慮の事故があったからな。俺がこの部隊の隊長なるだろう。戻ったら忙しくなるだろうから少しでも使えそうな奴は側に置いてやる。数日たったら訪ねてくるがいい。ふっふっふ。」
おうおう。
凄い悪そうな顔してるな。
そんな顔、女神に仕える騎士がしたらいけないだろう。
やっぱり神聖国はこんなやつばっかりか。
無くなった方が世の中のためになりそうだけどな。
それでも女神を正しく信仰している人や、神聖国の中枢には国のためを思って動いている人もいるのだろう。
そんな人も想いも一緒にぶち壊してしまうのは間違っているだろう。
だからと言って、今までの勇者に対して行ってきた事は許される事ではない。
勝手に召喚して、用済みになったら廃棄など人を人と思っていない。
今まではその事実を知らなかった。
今はその事を知ってしまった。
それに巻き込まれているのは少なからず俺が関与した人たちだ。
悪いが傍観者になるわけにはいかないからな。
少なくとも、2度と勇者の召喚なんて物をさせるわけにはいかない。
今回の召喚がたまたまであればいいのだが、神聖国に召喚する術が残っているのであれば、それは始末させてもらおうと思っている。
まあその辺はどうなるかわからないから行ってからの事になりそうだけどな。
船が船着場に着いた。
勇者たちと騎士が神聖国に降り立つ。
俺も彼らに続いて神聖国の地に降り立った。
10
お気に入りに追加
555
あなたにおすすめの小説
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
異世界で作ろう!夢の快適空間in亜空間ワールド
風と空
ファンタジー
並行して存在する異世界と地球が衝突した!創造神の計らいで一瞬の揺らぎで収まった筈なのに、運悪く巻き込まれた男が一人存在した。
「俺何でここに……?」「え?身体小さくなってるし、なんだコレ……?[亜空間ワールド]って……?」
身体が若返った男が異世界を冒険しつつ、亜空間ワールドを育てるほのぼのストーリー。時折戦闘描写あり。亜空間ホテルに続き、亜空間シリーズとして書かせて頂いています。採取や冒険、旅行に成長物がお好きな方は是非お寄りになってみてください。
毎日更新(予定)の為、感想欄の返信はかなり遅いか無いかもしれない事をご了承下さい。
また更新時間は不定期です。
カクヨム、小説家になろうにも同時更新中
辺境の最強魔導師 ~魔術大学を13歳で首席卒業した私が辺境に6年引きこもっていたら最強になってた~
日の丸
ファンタジー
ウィーラ大陸にある大国アクセリア帝国は大陸の約4割の国土を持つ大国である。
アクセリア帝国の帝都アクセリアにある魔術大学セルストーレ・・・・そこは魔術師を目指す誰もが憧れそして目指す大学・・・・その大学に13歳で首席をとるほどの天才がいた。
その天才がセレストーレを卒業する時から物語が始まる。
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる