501 / 953
勇者の救出
勇者と神聖国
しおりを挟む
多分、もう正人とあやめを神聖国の錯乱した騎士に会わせてもいいような気もする‥
でもせっかく時間かけて準備したからな‥
もう少しだけ‥
あやめをもう少し脅かすために『影法師:正人』を投入してみる。
あやめが振り返った所で正人が2人になっている。
鏡かと思いきや、2人とも別々に動いている。
これもやってみたかったんだよ。
どちらかわからない仲間‥
側に近寄ればわかるけど、恐怖で近寄れない‥
さあどうだ?
どっちが本物の正人かわからな‥
あーーー!
なっ!!
なんてことだ!
あ、あやめのやつ‥
正人ごと『影法師』をぶっ壊しやがった‥
とりあえず『影法師:正人』を撤退させる。
あやめのやつめ‥
俺に恨みでもあるのか全く。
しかも『影法師』の後をつけて出口に近づいてやがる!
卑怯だぞっ!
すぐにあやめたちと『影法師』の間に壁を作り、分断させる。
危ない危ない。
全く油断も隙もあったもんじゃない。
この後『影法師』をあやめに向けて出したら、全部壊されそうだな‥
もう少し遊びたかったけど、下準備は出来たし、そろそろ切り上げるか。
あやめたちは『影法師』を追いかけた事で、ゴール付近まで来ている。
俺は【スードウクリエイター】を使い、壁の位置を少し変更させる。
すると、あやめたちは先程の偉そうな騎士と、鏡越しに再会する。
「はあ!小娘!どこに行っていた、探したぞ!ほらこっちに来るがいい。そのか細い首をネジ切ってやるから。心配するな、ちゃんと埋める時には身体も入れてやるぞ。」
安定の狂いっぷりだな。
「どうしたんですか、正気に戻ってください。もしあたしや正人に会ったのであれば、それは偽物です!」
「偽物?人族にそっくりな、それもお前にそっくりな偽物がいるというのか?そんな戯言誰が信じるのだ?もういいから、そこを動くな。どうせお前たちは魔王を倒して死ぬ事になっているのだ。なら多少死ぬのが早くても問題あるまい。」
「だからあたし達じゃないって‥‥‥なにそれ?あたし達が死ぬってどういう事?」
すると騎士は顔を歪ませる。
笑っているのか‥?
「ははっ!お前達の利用価値は魔王を倒すというだけだ。それが終わるまでに、各国の国宝をもらえば神聖国は魔王を倒した後に各国に対して優位に立てる。そしたらお前達の利用価値はなくなるからな。下手に国に残しておくよりも死んだ方が神聖国のためだ。私は魔王を倒した後のお前達の始末を任されていた。それが多少早まっただけだ。あれだけの国宝があれば私でも魔王を倒せるはずだ。後は任せておけ。」
あ~あ。
俺は神聖国があやめたちを元の世界に戻す事が出来ないと思っていたから、それを騎士の口から言わせたかったんだけど、それよりも遥かに爆弾発言しやがったな。
元々腐った国とは思っていたけど、ここまでだったとは思わなかった。
スキルを与えてくれる女神ウルスエートを祀っているから、腐っているとしても手を出したり関わり合うつもりもなかったんだけど‥
これはほっとく方が女神ウルスエートに悪いんじゃないだろうか‥
もしかして俺が神聖国の人に対して、必要以上にイライラしたりするのは、女神ウルスエートが神聖国をどうにかしろって事なんじゃないのか‥?
まあ女神様が俺個人に期待してるとは思えないから、ただアイツらが気に食わないだけなんだろうけどね。
「そ、そんな‥それじゃあ、あたし達はこの世界にいい様に使われて殺されるために勝手に呼ばれたってわけっ!?」
「馬鹿を言え。偉大なるウルスート神聖国の役に立って死ねるのだ。これ以上名誉な事はあるまい。」
ダメだ。
これ以上こいつと話をさせるのは、あやめにとって負荷でしかないな。
騎士はこのままにするわけにはいかないから、最後にもう少し登場してもらうけど、一旦退場だ。
俺は壁を動かして、鏡にお互いが映らないようにする。
「そ、そんな‥あたし達は何のために‥」
あやめは地面に膝をつき、項垂れた‥
でもせっかく時間かけて準備したからな‥
もう少しだけ‥
あやめをもう少し脅かすために『影法師:正人』を投入してみる。
あやめが振り返った所で正人が2人になっている。
鏡かと思いきや、2人とも別々に動いている。
これもやってみたかったんだよ。
どちらかわからない仲間‥
側に近寄ればわかるけど、恐怖で近寄れない‥
さあどうだ?
どっちが本物の正人かわからな‥
あーーー!
なっ!!
なんてことだ!
あ、あやめのやつ‥
正人ごと『影法師』をぶっ壊しやがった‥
とりあえず『影法師:正人』を撤退させる。
あやめのやつめ‥
俺に恨みでもあるのか全く。
しかも『影法師』の後をつけて出口に近づいてやがる!
卑怯だぞっ!
すぐにあやめたちと『影法師』の間に壁を作り、分断させる。
危ない危ない。
全く油断も隙もあったもんじゃない。
この後『影法師』をあやめに向けて出したら、全部壊されそうだな‥
もう少し遊びたかったけど、下準備は出来たし、そろそろ切り上げるか。
あやめたちは『影法師』を追いかけた事で、ゴール付近まで来ている。
俺は【スードウクリエイター】を使い、壁の位置を少し変更させる。
すると、あやめたちは先程の偉そうな騎士と、鏡越しに再会する。
「はあ!小娘!どこに行っていた、探したぞ!ほらこっちに来るがいい。そのか細い首をネジ切ってやるから。心配するな、ちゃんと埋める時には身体も入れてやるぞ。」
安定の狂いっぷりだな。
「どうしたんですか、正気に戻ってください。もしあたしや正人に会ったのであれば、それは偽物です!」
「偽物?人族にそっくりな、それもお前にそっくりな偽物がいるというのか?そんな戯言誰が信じるのだ?もういいから、そこを動くな。どうせお前たちは魔王を倒して死ぬ事になっているのだ。なら多少死ぬのが早くても問題あるまい。」
「だからあたし達じゃないって‥‥‥なにそれ?あたし達が死ぬってどういう事?」
すると騎士は顔を歪ませる。
笑っているのか‥?
「ははっ!お前達の利用価値は魔王を倒すというだけだ。それが終わるまでに、各国の国宝をもらえば神聖国は魔王を倒した後に各国に対して優位に立てる。そしたらお前達の利用価値はなくなるからな。下手に国に残しておくよりも死んだ方が神聖国のためだ。私は魔王を倒した後のお前達の始末を任されていた。それが多少早まっただけだ。あれだけの国宝があれば私でも魔王を倒せるはずだ。後は任せておけ。」
あ~あ。
俺は神聖国があやめたちを元の世界に戻す事が出来ないと思っていたから、それを騎士の口から言わせたかったんだけど、それよりも遥かに爆弾発言しやがったな。
元々腐った国とは思っていたけど、ここまでだったとは思わなかった。
スキルを与えてくれる女神ウルスエートを祀っているから、腐っているとしても手を出したり関わり合うつもりもなかったんだけど‥
これはほっとく方が女神ウルスエートに悪いんじゃないだろうか‥
もしかして俺が神聖国の人に対して、必要以上にイライラしたりするのは、女神ウルスエートが神聖国をどうにかしろって事なんじゃないのか‥?
まあ女神様が俺個人に期待してるとは思えないから、ただアイツらが気に食わないだけなんだろうけどね。
「そ、そんな‥それじゃあ、あたし達はこの世界にいい様に使われて殺されるために勝手に呼ばれたってわけっ!?」
「馬鹿を言え。偉大なるウルスート神聖国の役に立って死ねるのだ。これ以上名誉な事はあるまい。」
ダメだ。
これ以上こいつと話をさせるのは、あやめにとって負荷でしかないな。
騎士はこのままにするわけにはいかないから、最後にもう少し登場してもらうけど、一旦退場だ。
俺は壁を動かして、鏡にお互いが映らないようにする。
「そ、そんな‥あたし達は何のために‥」
あやめは地面に膝をつき、項垂れた‥
10
お気に入りに追加
554
あなたにおすすめの小説

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
ギフト争奪戦に乗り遅れたら、ラストワン賞で最強スキルを手に入れた
みももも
ファンタジー
異世界召喚に巻き込まれたイツキは異空間でギフトの争奪戦に巻き込まれてしまう。
争奪戦に積極的に参加できなかったイツキは最後に残された余り物の最弱ギフトを選ぶことになってしまうが、イツキがギフトを手にしたその瞬間、イツキ一人が残された異空間に謎のファンファーレが鳴り響く。
イツキが手にしたのは誰にも選ばれることのなかった最弱ギフト。
そしてそれと、もう一つ……。

Age43の異世界生活…おじさんなのでほのぼの暮します
夏田スイカ
ファンタジー
異世界に転生した一方で、何故かおじさんのままだった主人公・沢村英司が、薬師となって様々な人助けをする物語です。
この説明をご覧になった読者の方は、是非一読お願いします。
※更新スパンは週1~2話程度を予定しております。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。

ユニークスキルで異世界マイホーム ~俺と共に育つ家~
楠富 つかさ
ファンタジー
地震で倒壊した我が家にて絶命した俺、家入竜也は自分の死因だとしても家が好きで……。
そんな俺に転生を司る女神が提案してくれたのは、俺の成長に応じて育つ異空間を創造する力。この力で俺は生まれ育った家を再び取り戻す。
できれば引きこもりたい俺と異世界の冒険者たちが織りなすソード&ソーサリー、開幕!!
第17回ファンタジー小説大賞にエントリーしました!

王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!

生活魔法しか使えない少年、浄化(クリーン)を極めて無双します(仮)(習作3)
田中寿郎
ファンタジー
壁しか見えない街(城郭都市)の中は嫌いだ。孤児院でイジメに遭い、無実の罪を着せられた幼い少年は、街を抜け出し、一人森の中で生きる事を選んだ。武器は生活魔法の浄化(クリーン)と乾燥(ドライ)。浄化と乾燥だけでも極めれば結構役に立ちますよ?
コメントはたまに気まぐれに返す事がありますが、全レスは致しません。悪しからずご了承願います。
(あと、敬語が使えない呪いに掛かっているので言葉遣いに粗いところがあってもご容赦をw)
台本風(セリフの前に名前が入る)です、これに関しては助言は無用です、そういうスタイルだと思ってあきらめてください。
読みにくい、面白くないという方は、フォローを外してそっ閉じをお願いします。
(カクヨムにも投稿しております)

スキル【アイテムコピー】を駆使して金貨のお風呂に入りたい
兎屋亀吉
ファンタジー
異世界転生にあたって、神様から提示されたスキルは4つ。1.【剣術】2.【火魔法】3.【アイテムボックス】4.【アイテムコピー】。これらのスキルの中から、選ぶことのできるスキルは一つだけ。さて、僕は何を選ぶべきか。タイトルで答え出てた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる