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勇者との再会
氾濫の確認
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さて諦めていたラケッツさんに魔道具を渡す事ができたので、後はライリーだけだな。
周りを見ると、団員の人たちがそれぞれ渡した魔道具の確認をしたり設営や武器の手入れをしている。
これからモンスターの氾濫にこの人数で立ち向かうのに、悲観的な様子が全くないのは、さすが傭兵団ってところだな。
それだけ団長を信頼しているのかな。
それとも早く俺の渡した魔道具を使ってみたいと思っているとか‥?
だったらとても嬉しいんだけど。
俺はライリーを探しながら歩く。
ライリーはもちろんスキャンにもゴーレムを渡さないといけないからね。
「マルコイ!」
呼びかけられ、声の主を探すと空からアキーエが降りてくるところだった。
「マルコイ!帝国が神聖国に侵攻を始めたわ。それと‥」
うん。
なんとなくわかる。
でもそうなるとほぼ確定だろう。
「ここから南に5キロくらいの所にある遺跡からモンスターが溢れ出てきたわ。入り口も大きいからどの程度のモンスターがいるのかまでは確認出来なかったけど、かなりの数が出てきてるわ。」
さすがに何度も不自然なモンスターの氾濫に遭遇しているからな。
いい加減わかるぞ。
帝国の裏に魔族がいるってな。
いや、サントバルの事を考えると、帝国の中枢に『あのお方』とやらの息がかかってるやつがいると思っていいだろうな。
う~ん。
自分からかかわるつもりはなかったんだけど、今回は思いっきり自分から関わってしまったな。
まあ恵たちの話を聞いてたから、半分くらいはそうかなぁなんて思ってたりはしたんだけどね。
「クワイス。スネタさん。すまないが野営の準備はしなくていいみたいだ。アキーエがモンスターの氾濫を確認した。」
「そうか。場所は?」
クワイスもいつもの溜息顔じゃなくて、真剣な表情をしている。
同じくスネタさんもいつもの穏やかそうな感じではなく、凛々しい表情をしている。
さすが2人とも傭兵団の団長だな。
2人に相談してよかった。
「ここから南に約5キロ程度。まあおそらく聖都に行くだろうから、位置的に考えて俺たちは少し移動してモンスターを迎え撃つ形になる。」
「何故聖都に向かうとわかるんですか?モンスターは基本的に生きている者を狙います。近くに村や街があればそちらに向かうのでは?」
そうだな。
これが普通のモンスターの氾濫ならな。
「それはない。今回のモンスターの氾濫は、おそらく意図的なものだ。理由は言えないが、モンスターは間違いなく聖都を目指すと思う。まあもし別の場所に向かったら、俺たちのパーティで時間稼ぎするから、その間に駆けつけてくれたらいい。」
「わかった。マルコイさんがそう言うなら、そうなんだろう。」
クワイス君わかってるね。
「メンセン!すぐに移動するぞ。羽根人形を装着してる団員は木偶爆弾を持って移動しろ!まずは『ガスベスト』が先行する。そして俺が合図送ったら、爆弾を落とすよう手配しろ!」
「わかった!おめーら準備を始めろ!」
メンセンは大きな声で作戦を団員に伝えていく。
「エルエスさん。それじゃあ先程選別した団員に蜘蛛脚をつけさせて下さい。準備ができ次第、設置爆弾を持たせてモンスターの進路に設置を。」
「わかった。」
エルエス兄さんも各団員に指示を出す。
もう魔道具の名前が変わっている‥
みんな真剣な表情で魔道具を装着していく。
そんな様子を見ながら、俺もアキーエたちに変装用の魔道具と、口元を覆う布を渡す。
この布も魔力回路を使い、見た目を認識しづらくしている。
ポーションも『スペース』に山盛り入れている。
実験は楽しみであるが、誰かが怪我してしまえば後悔するからな。
クワイスは傭兵団が依頼を受けたら、怪我しようが死のうが依頼を受けた俺たちの責任だと言っていた。
それでも俺はできるなら皆が無事で楽しく終わりたい。
魔道具を装着した団員が先行して動き出した。
俺はそれを見送りながら、再度スキャンとライリーを探し始めた。
周りを見ると、団員の人たちがそれぞれ渡した魔道具の確認をしたり設営や武器の手入れをしている。
これからモンスターの氾濫にこの人数で立ち向かうのに、悲観的な様子が全くないのは、さすが傭兵団ってところだな。
それだけ団長を信頼しているのかな。
それとも早く俺の渡した魔道具を使ってみたいと思っているとか‥?
だったらとても嬉しいんだけど。
俺はライリーを探しながら歩く。
ライリーはもちろんスキャンにもゴーレムを渡さないといけないからね。
「マルコイ!」
呼びかけられ、声の主を探すと空からアキーエが降りてくるところだった。
「マルコイ!帝国が神聖国に侵攻を始めたわ。それと‥」
うん。
なんとなくわかる。
でもそうなるとほぼ確定だろう。
「ここから南に5キロくらいの所にある遺跡からモンスターが溢れ出てきたわ。入り口も大きいからどの程度のモンスターがいるのかまでは確認出来なかったけど、かなりの数が出てきてるわ。」
さすがに何度も不自然なモンスターの氾濫に遭遇しているからな。
いい加減わかるぞ。
帝国の裏に魔族がいるってな。
いや、サントバルの事を考えると、帝国の中枢に『あのお方』とやらの息がかかってるやつがいると思っていいだろうな。
う~ん。
自分からかかわるつもりはなかったんだけど、今回は思いっきり自分から関わってしまったな。
まあ恵たちの話を聞いてたから、半分くらいはそうかなぁなんて思ってたりはしたんだけどね。
「クワイス。スネタさん。すまないが野営の準備はしなくていいみたいだ。アキーエがモンスターの氾濫を確認した。」
「そうか。場所は?」
クワイスもいつもの溜息顔じゃなくて、真剣な表情をしている。
同じくスネタさんもいつもの穏やかそうな感じではなく、凛々しい表情をしている。
さすが2人とも傭兵団の団長だな。
2人に相談してよかった。
「ここから南に約5キロ程度。まあおそらく聖都に行くだろうから、位置的に考えて俺たちは少し移動してモンスターを迎え撃つ形になる。」
「何故聖都に向かうとわかるんですか?モンスターは基本的に生きている者を狙います。近くに村や街があればそちらに向かうのでは?」
そうだな。
これが普通のモンスターの氾濫ならな。
「それはない。今回のモンスターの氾濫は、おそらく意図的なものだ。理由は言えないが、モンスターは間違いなく聖都を目指すと思う。まあもし別の場所に向かったら、俺たちのパーティで時間稼ぎするから、その間に駆けつけてくれたらいい。」
「わかった。マルコイさんがそう言うなら、そうなんだろう。」
クワイス君わかってるね。
「メンセン!すぐに移動するぞ。羽根人形を装着してる団員は木偶爆弾を持って移動しろ!まずは『ガスベスト』が先行する。そして俺が合図送ったら、爆弾を落とすよう手配しろ!」
「わかった!おめーら準備を始めろ!」
メンセンは大きな声で作戦を団員に伝えていく。
「エルエスさん。それじゃあ先程選別した団員に蜘蛛脚をつけさせて下さい。準備ができ次第、設置爆弾を持たせてモンスターの進路に設置を。」
「わかった。」
エルエス兄さんも各団員に指示を出す。
もう魔道具の名前が変わっている‥
みんな真剣な表情で魔道具を装着していく。
そんな様子を見ながら、俺もアキーエたちに変装用の魔道具と、口元を覆う布を渡す。
この布も魔力回路を使い、見た目を認識しづらくしている。
ポーションも『スペース』に山盛り入れている。
実験は楽しみであるが、誰かが怪我してしまえば後悔するからな。
クワイスは傭兵団が依頼を受けたら、怪我しようが死のうが依頼を受けた俺たちの責任だと言っていた。
それでも俺はできるなら皆が無事で楽しく終わりたい。
魔道具を装着した団員が先行して動き出した。
俺はそれを見送りながら、再度スキャンとライリーを探し始めた。
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