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勇者との再会

秘密基地を作ろう②

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アキーエが一緒についてきた件。

なぜ!?

「アキーエさん。なぜ一緒に来られたのでしょうか?」

「え?人手がいるのかなってのと、マルコイがあんまり暴走して他人に迷惑をかけないように‥かな。」

他人に迷惑は‥‥‥そんなにかけてないと思います。

「でもそんなに手伝う事もないけどいいのか?暇になるかもしれないぞ。」

「いいの。マルコイがどんな事してるのか興味あったし。」

世界平和のために頑張ってます。

「それに‥好きな人の趣味とか一緒に共有したいし‥」

「ん?なんだ?」

「な、なんでもないわっ!」

アキーエが何か小声で言っているが、よく聞こえなかった。

まあいい。
この燃える男のロマン。
アキーエにでさえ止められんぞ。

あ、後でマロンケーキ作らなくっちゃ。



「今は俺のゴーレム作りとかが出来る実験室を作ってる所なんだ。しばらくそっちにかかりっきりになるから、スキャンに渡したゴーレムでも見てきたら?」

「そうね。しばらくマルコイの作業を見たら、見に行ってみるわね。」

むう。
まあいい。
今は秘密基地作成を重視すべし。

まずは【スードウクリエイター】で縦穴に階段を作る。

この登り降りも大変だな。
簡単に昇降できる乗り物なんかつくったはいいのかもしれない。
箱型のゴーレムとかかな?



最下層まで降りるとかなり広い空間が確保されていた。

いい仕事されますねノームさん。

ところでここにあった大量の土はどこにいったんだろう?

俺の【スードウクリエイター】は土を操作する事は出来るけど、質量は変わらない。
圧縮して固めたりは出来るけど、この空間を作るためには『スペース』に土を入れたらいいんだろうけど、この量を入れると無駄に容量を食いそうだしな。

それにしても土は食べたのかな?
大食いのミミウの召喚した精霊も大食いとは‥

恐ろしい娘っ!

それはさておき、ただ開けた空間だから耐久性に問題がある。
そこで【スードウクリエイター】で土を圧縮して土壁を硬くする。

これでとりあえずは崩れたりする事はないだろう。

後はノームにもらった鉄鉱石から鉄材を取り出して【ディバイズメイキング】で鉄板を作り、周りを補強していく。
俺がいない時に崩れたりしたら目も当てられないからな。
まあ土を圧縮した事で、多少の地震があったところで壊れるとは思わないけど。

細かい部分については【スードウクリエイター】のレベルが上がって、金属の操作ができるようになったらやるとしよう。

『スペース』から木材を取り出し、看板を作る。

『保管分』と看板に書いて、隅の方に立てる。

そこにレベル上げのために作った、木偶爆弾を置いていく。

クワイスには200個くらいって言っていたけど、多分300個近くあるな。

まあいいか。
多分役に立つだろうから、多いに越した事はないよね。

後は俺の子供たちである木偶人形を並べていく。

こいつらもいざと言う時に活躍するはず。

多分オーガあたりだったら無双出来そうな気がするしな。

俺も必要になるかもしれないので、半分の50体くらいを置いておく。

あとは楽しい楽しいゴーレム作りをするとしよう。

今度のゴーレムは武器を使えるのを前提として考える。

膝や可動域部位に使った機材を小さくして、指を一つ一つ動くようにしていく。

とりあえず握る、開くの動作ができればいいだろう。
もっと細かい動きをさせるには、金属の操作ができるようにならないと難しいだろうな。

でも土でゴーレムを作っていたら、きっとその先には金属のゴーレムが待っているはず。

そのためにも今は無心でゴーレムを作るのだ。

決して楽しいからではないよ。

ミスリルのゴーレムなんか作れば、打倒魔王の勇者たちの力になるはずだ。

そうすれば俺が望んでいる、世界平和に近づくはず。

あれ?
目的って世界平和でよかったよね?

まあいいや。
さーて、次は何を作ろうか!
人の目を気にしなくて作れるなんて、楽しくてしょうがないぞ!
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