407 / 953
勇者との再会
海辺の街アースン
しおりを挟む
その後の船旅はオマールさんへの口止めが上手くいったおかげで、順調な航海だった。
船は無事にエルフェノス王国に着くことができた。
まあオクトパスが出たりしたので平穏無事ってわけでもなかったけどな。
エルフェノス王国の最北端の街アースン。
ロンギルに行く時は急ぎだった事もあり、一泊して次の日には船に乗りセイルズに渡った。
今回は帰りなので、多少ゆっくりできるので観光がてら数日滞在する事にした。
まあキリーエさんがこの街でイカとかタコとか買う手配をしてたので、それをどう調理して売り出すのか等の時間を少し欲しいってのが1番の理由だが。
あと港町と言う事もあり、海鮮丼にも力を入れるようで、海鮮丼の上に散らす海苔もセイルズから持ってきている。
セイルズでの海苔の養殖は上手くいってるようで、帰る時には試作品ができていた。
味も今まで食べた海藻ではなく、パリッとした食感で磯の香りが口の中に広がる、とても良質な物に仕上がっていた。
セイルズの海苔を散らしたアースンの海鮮丼。
めちゃくちゃ美味しかったです。
あとタコはもちろんタコ焼きにするそうだ。
イカは一夜干しとイカ焼きだそうで、キリーエは「今まで見た目が気持ち悪いって理由で食べんかった食材がこんなに美味しいとは思わんやろな。買う人の驚く顔が今から浮かぶわ!」とか悪そうな顔で言っていました‥
とりあえずキリーエはアースンの街でホット商会の新たな店舗を出すそうで、構想を練っている。
「ミミウは新しく出す料理を一度に食べれたら嬉しいですぅ‥」
なるほど。
異世界の複合施設?
それともフードパークみたいな感じかな?
武具屋や道具屋とかも出店してショッピングモールみたいにしても面白そうだな。
「なるほど!それじゃあ、そのショッピングモールとやらを作ってみたら面白そうやね。ホット商会で取り扱っているお店の仮店舗を作って、そこに来れば全てが揃うみたいなイメージなんやね!」
あ、あれ?
俺口に出してたっけ‥
一人で考えてた気がするんだけど‥
ま、まさかね。
俺が考えている事に気づくだけじゃなくて、俺の思考を読んだりとかしてないよね‥
うん。
俺が気づかないうちに口から言葉として出てたんだよな‥
出してたんだと思いたい‥
でも口に出してたにしても、ものすごく小声だったと思うんだけどな‥
お、お金のかかった事に対するキリーエの能力は本当に神がかっているなぁ‥
「そ、そうだよ。大きな空間に様々な店を出す。食品を扱う店だったら、何店舗あってもいいと思う。だってミミウが言ったように、そこで色々な料理を食べれるなら皆んな此処に来るだろ?そしたらついでに他の店も見て回るかもしれない。そしたら相乗効果で他の店の売り上げも上がると思うぞ。いつも武器屋は武器屋、道具屋は道具屋で集まってるから、それぞれの店に行くのも大変だからな。」
「そうね!それなら思い切って、ホット商会だけやなくて、いろいろな商会に声をかけたら面白そうや!お互いが刺激になるし、他所の店を見る事で店の接遇やサービスまで見直すことになる!さすがマルコイさんや。着眼点がすごいね。それじゃあしばらくここに滞在してもええかな?」
そうだな‥
特に急いで獣人国に戻る必要もないしな。
「別に構わないぞ。どれくらい滞在する事になりそうだ?」
「そうやね‥ホット商会は場所と幾つかの店の提供だけでええけど、他の商会にも声をかけるなら2週間くらいはかかるかな。あらかたの出店する店舗の確保したら、後は任せても構わんと思うから。」
2週間か‥
まあ俺は魔道具作製とか、色々とする事があるから別に構わないけど‥
「ミミウは食べ物屋さん巡りするですぅ!」
「わたしは本屋巡りしたり、キリーエの手伝いするわ。」
「自分は‥討伐依頼を受けてきます!」
みんな特に問題はないみたいだな。
それじゃあしばらくアースンに滞在するための宿を探すとするか。
船は無事にエルフェノス王国に着くことができた。
まあオクトパスが出たりしたので平穏無事ってわけでもなかったけどな。
エルフェノス王国の最北端の街アースン。
ロンギルに行く時は急ぎだった事もあり、一泊して次の日には船に乗りセイルズに渡った。
今回は帰りなので、多少ゆっくりできるので観光がてら数日滞在する事にした。
まあキリーエさんがこの街でイカとかタコとか買う手配をしてたので、それをどう調理して売り出すのか等の時間を少し欲しいってのが1番の理由だが。
あと港町と言う事もあり、海鮮丼にも力を入れるようで、海鮮丼の上に散らす海苔もセイルズから持ってきている。
セイルズでの海苔の養殖は上手くいってるようで、帰る時には試作品ができていた。
味も今まで食べた海藻ではなく、パリッとした食感で磯の香りが口の中に広がる、とても良質な物に仕上がっていた。
セイルズの海苔を散らしたアースンの海鮮丼。
めちゃくちゃ美味しかったです。
あとタコはもちろんタコ焼きにするそうだ。
イカは一夜干しとイカ焼きだそうで、キリーエは「今まで見た目が気持ち悪いって理由で食べんかった食材がこんなに美味しいとは思わんやろな。買う人の驚く顔が今から浮かぶわ!」とか悪そうな顔で言っていました‥
とりあえずキリーエはアースンの街でホット商会の新たな店舗を出すそうで、構想を練っている。
「ミミウは新しく出す料理を一度に食べれたら嬉しいですぅ‥」
なるほど。
異世界の複合施設?
それともフードパークみたいな感じかな?
武具屋や道具屋とかも出店してショッピングモールみたいにしても面白そうだな。
「なるほど!それじゃあ、そのショッピングモールとやらを作ってみたら面白そうやね。ホット商会で取り扱っているお店の仮店舗を作って、そこに来れば全てが揃うみたいなイメージなんやね!」
あ、あれ?
俺口に出してたっけ‥
一人で考えてた気がするんだけど‥
ま、まさかね。
俺が考えている事に気づくだけじゃなくて、俺の思考を読んだりとかしてないよね‥
うん。
俺が気づかないうちに口から言葉として出てたんだよな‥
出してたんだと思いたい‥
でも口に出してたにしても、ものすごく小声だったと思うんだけどな‥
お、お金のかかった事に対するキリーエの能力は本当に神がかっているなぁ‥
「そ、そうだよ。大きな空間に様々な店を出す。食品を扱う店だったら、何店舗あってもいいと思う。だってミミウが言ったように、そこで色々な料理を食べれるなら皆んな此処に来るだろ?そしたらついでに他の店も見て回るかもしれない。そしたら相乗効果で他の店の売り上げも上がると思うぞ。いつも武器屋は武器屋、道具屋は道具屋で集まってるから、それぞれの店に行くのも大変だからな。」
「そうね!それなら思い切って、ホット商会だけやなくて、いろいろな商会に声をかけたら面白そうや!お互いが刺激になるし、他所の店を見る事で店の接遇やサービスまで見直すことになる!さすがマルコイさんや。着眼点がすごいね。それじゃあしばらくここに滞在してもええかな?」
そうだな‥
特に急いで獣人国に戻る必要もないしな。
「別に構わないぞ。どれくらい滞在する事になりそうだ?」
「そうやね‥ホット商会は場所と幾つかの店の提供だけでええけど、他の商会にも声をかけるなら2週間くらいはかかるかな。あらかたの出店する店舗の確保したら、後は任せても構わんと思うから。」
2週間か‥
まあ俺は魔道具作製とか、色々とする事があるから別に構わないけど‥
「ミミウは食べ物屋さん巡りするですぅ!」
「わたしは本屋巡りしたり、キリーエの手伝いするわ。」
「自分は‥討伐依頼を受けてきます!」
みんな特に問題はないみたいだな。
それじゃあしばらくアースンに滞在するための宿を探すとするか。
10
お気に入りに追加
555
あなたにおすすめの小説
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
アレク・プランタン
かえるまる
ファンタジー
長く辛い闘病が終わった
と‥‥転生となった
剣と魔法が織りなす世界へ
チートも特典も何もないまま
ただ前世の記憶だけを頼りに
俺は精一杯やってみる
毎日更新中!
異世界でも男装標準装備~性別迷子とか普通だけど~
結城 朱煉
ファンタジー
日常から男装している木原祐樹(25歳)は
気が付くと真っ白い空間にいた
自称神という男性によると
部下によるミスが原因だった
元の世界に戻れないので
異世界に行って生きる事を決めました!
異世界に行って、自由気ままに、生きていきます
~☆~☆~☆~☆~☆
誤字脱字など、気を付けていますが、ありましたら教えて頂けると助かります!
また、感想を頂けると大喜びします
気が向いたら書き込んでやって下さい
~☆~☆~☆~☆~☆
カクヨム・小説家になろうでも公開しています
もしもシリーズ作りました<異世界でも男装標準装備~もしもシリーズ~>
もし、よろしければ読んであげて下さい
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
みんなからバカにされたユニークスキル『宝箱作製』 ~極めたらとんでもない事になりました~
黒色の猫
ファンタジー
両親に先立たれた、ノーリは、冒険者になった。
冒険者ギルドで、スキルの中でも特に珍しいユニークスキル持ちでがあることが判明された。
最初は、ユニークスキル『宝箱作製』に期待していた周りの人たちも、使い方のわからない、その能力をみて次第に、ノーリを空箱とバカにするようになっていた。
それでも、ノーリは諦めず冒険者を続けるのだった…
そんなノーリにひょんな事から宝箱作製の真の能力が判明して、ノーリの冒険者生活が変わっていくのだった。
小説家になろう様でも投稿しています。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
竜神に転生失敗されて女体化して不死身にされた件
一 葵
ファンタジー
俺、遠野悠斗は平凡な日常をそれなりに受け入れていた。そんなある日、自分の誕生日にほんの些細なご褒美を買ってご機嫌に帰る途中、通り魔に襲われそうになっている女性を見つける。とっさに庇う俺だったが、通り魔に胸を突き刺され、気づけば巨大な竜が目の前にいた!? しかもなんか俺女の子になってるし!?
退屈を持て余した封印されし竜神と、転生失敗されて女の子にされた俺の織り成す、異世界満喫ストーリー!
皆様のおかげでHOTランキング13位まで登ることが出来ました。本当にありがとうございます!!
小説家になろう様、カクヨム様でも連載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる