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対『カッカス』
サントバルのスキル
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スキル【血流操作】か。
おそらく自分の血を操って俺を攻撃したのだろう。
だがタネさえわかれば対応はできる。
サントバルの攻撃の後に血を警戒すればいい。
しかしサントバルが持っていたスキルは3つだ。
だとしたらあの一時的に能力を上げたのもスキル【血流操作】なのか?
もしかしたらまだ何か隠された能力があるのかもしれないな。
サントバルは俺を見た後にダンバルに声をかける。
「ダンバル!俺はこいつらを皆殺しにした後に動けなるかもしれん。その時はお前に預けていたポーションを俺に飲ませろ。いいな。」
「わかった。思いっきりやるがいい。後は任せろ。」
サントバルはダンバルに声をかけた後にこちらに向き直る。
するとさっきまでの表情と違い、顔が赤黒くなっている。
そして顔に血管が浮き出ている。
血管?
血流か‥
もしかして身体の中の血液の循環を速くしているのか?
それで心肺機能を上げて能力の向上を図っている?
バカな。
そんな事をすればどこかの血管が破れて血が噴き出すんじゃないのか?
それすら【血流操作】で操作しているのか。
「この能力を使うと俺の命も削られる。あまり時間もかけていられない。お前の他にも倒さないといけないやつらがいるようだしな。」
「そこまでして戦う必要があるのか?その力を使えば使うほどお前の身体はボロボロになってしまうぞ。」
「だろうな。異常な程に体力も使うし、こんな長時間使ったこともない。もしかしたらこの戦いで勝ったとしてもどこか壊れるかもな。」
そこまでの覚悟ってことか‥
「それで俺が『あのお方』に認められるならそれでいいだろう。『あのお方』ならどれだけ傷つこうとも治していただけるかもしれんしな。」
こいつも思考誘導されているのか?
しかしサントバルの目の奥には狂気が見える。
おそらくこいつは自分の意思で従ってるんじゃないだろうか?
「今度こそ息の根を止めてやる。」
サントバルはそう言うと、更に早いスピードでこちらに向かってきた。
さっきより剣のスピードも上がっている。
身体能力を上げるスキル以外でここまで自分の能力を底上げする事ができるものなのか?
斬りつけてきたサントバルの剣を躱す。
するとその後に意思を持っているかのようにサントバルの血が襲ってきた。
剣で斬りつけてみると、液体のはずの血液を剣で弾く事ができた。
かなり硬質化しているようだ。
それに弾かれた血液はサントバルの傷口に戻っている。
これだと出血によって体力がなくなっていくって事もなさそうだな。
ここはあまり余裕ぶってる状況じゃない。
俺はエンチャントを全て発動させる。
そしてエンチャント:雷を発動させ、サントバルを上回るスピードで攻撃する。
サントバルはもちろん【血流操作】による攻撃も俺のスピードにはついてこれていない。
サントバルの後ろに移動して剣を振り抜く。
軽くない手応えを感じる。
サントバルの脇腹に深い傷を負わせた。
ここでエンチャントを光に切り替え‥
視界に赤い物が入り、エンチャント:雷のままその場で上体を逸らす。
サントバルの脇腹にある大きな傷から出た血液が俺を攻撃してきた。
なんとか上体を逸らす事で俺の首目掛けて飛んできた血液の刃を躱す事ができた。
傷は浅くない。
戦闘不能まではならなかったとしてもすぐに動ける状態ではないはずだ。
しかしサントバルの血液は傷口を覆い、血が出ないようにしている。
「速さがとてつもなく上がったな。俺の動きでは追いつかんか‥仕方ない。」
サントバルはそう呟くと自身の身体に傷をつけ出した。
サントバルの身体に無数の傷ができる。
そこから出た血がそれぞれ意思を持っているように動く。
「なるほど。これは予想以上だったな‥」
俺は思わずそう呟く。
サントバルの身体が血に覆われる。
まるで血で出来た鎧のように。
おそらく自分の血を操って俺を攻撃したのだろう。
だがタネさえわかれば対応はできる。
サントバルの攻撃の後に血を警戒すればいい。
しかしサントバルが持っていたスキルは3つだ。
だとしたらあの一時的に能力を上げたのもスキル【血流操作】なのか?
もしかしたらまだ何か隠された能力があるのかもしれないな。
サントバルは俺を見た後にダンバルに声をかける。
「ダンバル!俺はこいつらを皆殺しにした後に動けなるかもしれん。その時はお前に預けていたポーションを俺に飲ませろ。いいな。」
「わかった。思いっきりやるがいい。後は任せろ。」
サントバルはダンバルに声をかけた後にこちらに向き直る。
するとさっきまでの表情と違い、顔が赤黒くなっている。
そして顔に血管が浮き出ている。
血管?
血流か‥
もしかして身体の中の血液の循環を速くしているのか?
それで心肺機能を上げて能力の向上を図っている?
バカな。
そんな事をすればどこかの血管が破れて血が噴き出すんじゃないのか?
それすら【血流操作】で操作しているのか。
「この能力を使うと俺の命も削られる。あまり時間もかけていられない。お前の他にも倒さないといけないやつらがいるようだしな。」
「そこまでして戦う必要があるのか?その力を使えば使うほどお前の身体はボロボロになってしまうぞ。」
「だろうな。異常な程に体力も使うし、こんな長時間使ったこともない。もしかしたらこの戦いで勝ったとしてもどこか壊れるかもな。」
そこまでの覚悟ってことか‥
「それで俺が『あのお方』に認められるならそれでいいだろう。『あのお方』ならどれだけ傷つこうとも治していただけるかもしれんしな。」
こいつも思考誘導されているのか?
しかしサントバルの目の奥には狂気が見える。
おそらくこいつは自分の意思で従ってるんじゃないだろうか?
「今度こそ息の根を止めてやる。」
サントバルはそう言うと、更に早いスピードでこちらに向かってきた。
さっきより剣のスピードも上がっている。
身体能力を上げるスキル以外でここまで自分の能力を底上げする事ができるものなのか?
斬りつけてきたサントバルの剣を躱す。
するとその後に意思を持っているかのようにサントバルの血が襲ってきた。
剣で斬りつけてみると、液体のはずの血液を剣で弾く事ができた。
かなり硬質化しているようだ。
それに弾かれた血液はサントバルの傷口に戻っている。
これだと出血によって体力がなくなっていくって事もなさそうだな。
ここはあまり余裕ぶってる状況じゃない。
俺はエンチャントを全て発動させる。
そしてエンチャント:雷を発動させ、サントバルを上回るスピードで攻撃する。
サントバルはもちろん【血流操作】による攻撃も俺のスピードにはついてこれていない。
サントバルの後ろに移動して剣を振り抜く。
軽くない手応えを感じる。
サントバルの脇腹に深い傷を負わせた。
ここでエンチャントを光に切り替え‥
視界に赤い物が入り、エンチャント:雷のままその場で上体を逸らす。
サントバルの脇腹にある大きな傷から出た血液が俺を攻撃してきた。
なんとか上体を逸らす事で俺の首目掛けて飛んできた血液の刃を躱す事ができた。
傷は浅くない。
戦闘不能まではならなかったとしてもすぐに動ける状態ではないはずだ。
しかしサントバルの血液は傷口を覆い、血が出ないようにしている。
「速さがとてつもなく上がったな。俺の動きでは追いつかんか‥仕方ない。」
サントバルはそう呟くと自身の身体に傷をつけ出した。
サントバルの身体に無数の傷ができる。
そこから出た血がそれぞれ意思を持っているように動く。
「なるほど。これは予想以上だったな‥」
俺は思わずそう呟く。
サントバルの身体が血に覆われる。
まるで血で出来た鎧のように。
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洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
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この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
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