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対『カッカス』
アキーエとリル
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アキーエの提案に少し考えるリル。
「確かにその方がいいのかな‥わざわざ標的を探しに行かなくても向こうから来てくれるんだよね‥」
アキーエは何も言わずに見守っている。
こう言う時は下手に合いの手を入れると変に解釈してしまう場合があるので黙っているのが1番と思っているからだ。
するとリルは自分の中で解決したのか、納得したような表情になっている。
「確かにあんたの言う通りだ。このままここで待たせてもらう。」
よし。
なんとか上手くいったみたい。
マルコイが来るまで時間稼ぎをしなくちゃいけないけど、何もせずに時間を稼げるならそれがいい。
マルコイの方は相手を追い詰めてるっぽかったからすぐに来てくれると思う。
もしこの魔族がマルコイが相手している魔族に加勢に行こうとするなら全力で足止めしないといけないけど‥
思考誘導されているせいか、判断力や思考力が低下しているようなので多分このままで大丈夫だとは思うんだけどね。
しばらくするとリルは地面に座り込んだ。
「標的はどれくらいでこっちに来るの?」
マルコイが自分の連れと戦っているのがわかっての発言なのだろうか?
アキーエは判断がつかなかった為、下手に隠さずに正直に話す事にした。
「そうね。さっきの感じだと後少ししたら来れそうな感じだったわ。」
「そう。」
たいして興味のなさそうな返事だった。
「あなたは何故こんな仕事をしているの?」
戦う必要がなくなったようなので、アキーエは疑問に思っている事を問いかけた。
「ん?なんでか‥?それは私もよく知らない。部屋にいたら仕事がある時にアイツが呼びに来る。そして私はいつもついて行く。手強いヤツがいたら私の出番だと言われていているけど今まで戦った事はないかな。今日が初めてだ。アイツと組む前もずっと戦ってた気がするけど、よく覚えてないよ。」
(何それ!記憶まで曖昧なの?この娘どれだけの思考誘導‥いや洗脳をされてるの?)
その時部屋の扉が開いた。
マルコイが戦いを終えて駆けつけて来たようだった。
「よかったマルコイ!待ってたのよ!」
「すまないアキーエ。しかしどうなってるんだ?あいつは敵じゃないのか?なんであんなとこに座ってるんだ?」
「あんたが標的か?何やってたんだまったく。待ちくたびれたじゃないか。それじゃあ行くぞ!」
リルは座った状態からいきなり飛び上がり、マルコイに向かって走り出した。
マルコイは魔族を倒してアキーエたちが待機しているであろう部屋に向かった。
アキーエたちなら無事と思うが、相手はおそらく魔族だ。
2人とも無事でいてくれよ!
転移の罠が仕掛けてある部屋の前にたどり着いた。
中からは戦闘音は聞こえない。
そのかわりアキーエが誰かと話をしているようだった。
もしかして相手を捕らえたのか?
そう思い部屋の中に入る。
すると‥
アキーエとミミウ。
それと少し離れたところに女性が座っていた。
ん?
どういう状況ですか?
「よかったマルコイ!待ってたのよ!」
何があったかわからないけど2人とも無事でよかった。
「すまないアキーエ。しかしどうなってるんだ?あいつは敵じゃないのか?なんであんなとこに座ってるんだ?」
アキーエにそう話しかけると、此方をじっと見つめていた女性が話しかけてきた。
「あんたが標的か?何やってたんだまったく。待ちくたびれたじゃないか。それじゃあ行くぞ!」
そう言うと女性は座っていた状態から宙に浮いたかと思ったらこっちに駆け出してきた!
「なっ!」
速度的にはそれほど速くないが、曲芸じみた動きに驚いてしまった。
何故かわからないけど、アキーエたちは彼女と戦わず俺を待っていたんだろう。
確か俺が戦った魔族は彼女の事をリルと呼んでいたが‥
するとリルの速度が突然上がった。
そして神速で剣を振り抜いた。
「確かにその方がいいのかな‥わざわざ標的を探しに行かなくても向こうから来てくれるんだよね‥」
アキーエは何も言わずに見守っている。
こう言う時は下手に合いの手を入れると変に解釈してしまう場合があるので黙っているのが1番と思っているからだ。
するとリルは自分の中で解決したのか、納得したような表情になっている。
「確かにあんたの言う通りだ。このままここで待たせてもらう。」
よし。
なんとか上手くいったみたい。
マルコイが来るまで時間稼ぎをしなくちゃいけないけど、何もせずに時間を稼げるならそれがいい。
マルコイの方は相手を追い詰めてるっぽかったからすぐに来てくれると思う。
もしこの魔族がマルコイが相手している魔族に加勢に行こうとするなら全力で足止めしないといけないけど‥
思考誘導されているせいか、判断力や思考力が低下しているようなので多分このままで大丈夫だとは思うんだけどね。
しばらくするとリルは地面に座り込んだ。
「標的はどれくらいでこっちに来るの?」
マルコイが自分の連れと戦っているのがわかっての発言なのだろうか?
アキーエは判断がつかなかった為、下手に隠さずに正直に話す事にした。
「そうね。さっきの感じだと後少ししたら来れそうな感じだったわ。」
「そう。」
たいして興味のなさそうな返事だった。
「あなたは何故こんな仕事をしているの?」
戦う必要がなくなったようなので、アキーエは疑問に思っている事を問いかけた。
「ん?なんでか‥?それは私もよく知らない。部屋にいたら仕事がある時にアイツが呼びに来る。そして私はいつもついて行く。手強いヤツがいたら私の出番だと言われていているけど今まで戦った事はないかな。今日が初めてだ。アイツと組む前もずっと戦ってた気がするけど、よく覚えてないよ。」
(何それ!記憶まで曖昧なの?この娘どれだけの思考誘導‥いや洗脳をされてるの?)
その時部屋の扉が開いた。
マルコイが戦いを終えて駆けつけて来たようだった。
「よかったマルコイ!待ってたのよ!」
「すまないアキーエ。しかしどうなってるんだ?あいつは敵じゃないのか?なんであんなとこに座ってるんだ?」
「あんたが標的か?何やってたんだまったく。待ちくたびれたじゃないか。それじゃあ行くぞ!」
リルは座った状態からいきなり飛び上がり、マルコイに向かって走り出した。
マルコイは魔族を倒してアキーエたちが待機しているであろう部屋に向かった。
アキーエたちなら無事と思うが、相手はおそらく魔族だ。
2人とも無事でいてくれよ!
転移の罠が仕掛けてある部屋の前にたどり着いた。
中からは戦闘音は聞こえない。
そのかわりアキーエが誰かと話をしているようだった。
もしかして相手を捕らえたのか?
そう思い部屋の中に入る。
すると‥
アキーエとミミウ。
それと少し離れたところに女性が座っていた。
ん?
どういう状況ですか?
「よかったマルコイ!待ってたのよ!」
何があったかわからないけど2人とも無事でよかった。
「すまないアキーエ。しかしどうなってるんだ?あいつは敵じゃないのか?なんであんなとこに座ってるんだ?」
アキーエにそう話しかけると、此方をじっと見つめていた女性が話しかけてきた。
「あんたが標的か?何やってたんだまったく。待ちくたびれたじゃないか。それじゃあ行くぞ!」
そう言うと女性は座っていた状態から宙に浮いたかと思ったらこっちに駆け出してきた!
「なっ!」
速度的にはそれほど速くないが、曲芸じみた動きに驚いてしまった。
何故かわからないけど、アキーエたちは彼女と戦わず俺を待っていたんだろう。
確か俺が戦った魔族は彼女の事をリルと呼んでいたが‥
するとリルの速度が突然上がった。
そして神速で剣を振り抜いた。
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