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対『カッカス』
スキャンのスキル
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「すまないな。貴重な情報ありがとう。そう言えばスキャンはどうやって遠方の情報提供者と連絡をとってるんだ?」
「ん?前も言ったと思うが手紙でやりとりしてるぞ。」
「いや、普通の手紙だったら俺に渡す情報として遅すぎるだろ。その手紙をどうやって受け渡ししてるんだ?」
普通の手紙だとナーメルからセイルズに来るのに1日以上かかる。
生きた情報として扱うのは時間がかかり過ぎているのではないか?
「そういう意味か。そうだな‥」
スキャンは何か考え込んでいるようだ。
そんな特別な理由なのか?
「マルコイさんには迷惑をかけたし、この国を守れるのはあんたしかいないと思っている。余程の事がない限り教える事はないんだけどマルコイさんならいいか。」
スキャンは胸元からギルドカードを取り出した。
それには‥
スキャン
冒険者ランクB
スキル【剣鬼Lv.2】【アポーツLv.2】
とあった。
「見てもらうとわかるが、俺のスキルはかなり特殊なスキルなんだ。まあそのおかげでギルドマスターまでなったんだけどな。」
アポーツ?
初めて見るスキルだな。
「俺のスキル【アポーツ】は別の場所にある物を引き寄せる事ができる。それこそ徒歩で1日以上かかる場所からでも一瞬で引き寄せる事ができるんだ。」
引き寄せる?
そんな事がスキルでできるのか?
「まあ見てもらった方が早いか。」
スキャンはポケットから掌に収まる程度の透明な玉のような物を取り出した。
それをテーブルの上に置く。
そしてその透明の玉の下に紙を置いた。
それらを置いた後に少し離れた場所に行く。
「それじゃあ見ててくれ。【アポーツ】」
スキャンがスキル名を言うと、透明の玉の下にあった紙が消えてスキャンの掌に収まっていた。
な、な、なんじゃそりゃ!
(ピコーンッ)
『模倣スキルを発現しました。スキル【アポーツ】を模倣しました。』
おお!
めちゃくちゃ有用なスキルを模倣でき‥
『統合したスキルの中に【固定】【範囲】【位相】を確認しました。統合条件に必要なためスキル【空間魔法】を解体します。模倣スキル【固定】【範囲】【位相】を確認しました』
『統合条件を達成しました。模倣スキル【固定】【範囲】【位相】【縮地】【アポーツ】を統合します。スキル【時空魔法】に統合しました』
おい‥
なんじゃそりゃ!
いや、ありがた過ぎるんだが情報が多すぎて処理できないぞ。
スキル【時空魔法】の事が頭に入ってくる。
よかった。
【時空魔法】は【空間魔法】の完全なる上位互換のようだ。
主に【空間魔法】で使っていた魔法は使用できるみたいだな。
焦った。
使い勝手がよかった魔法だったから、なくなるのは困るからな。
人にスキルを譲渡するときは聞いてくるのに、自分が統合する時は一切確認がないんだもん。
レベルは1に戻ってしまったので『スペース』の容量は少し小さくなったようだ。
ミミウにクラーケン食べててもらってよかった。
下手したら容量が足りなくて、ここでぶち撒けてしまうところだった。
他には‥
お!
異世界の知識で見て憧れていた転移が使えるようだ!
ん‥?
これは‥
試してみないとわからないが、長距離転移ってわけじゃなさそうだな。
それに目印となるものを設定しないと駄目みたいだ。
さっきスキャンが置いていた透明の玉のような目印となる物が必要になるな。
戦闘中に相手の後ろに転移!
なんて使い方はできないようだ。
残念‥
しかし目印を2箇所つけて魔力を込めていれば任意でその2箇所の範囲内を転移させることができるようだ。
つまり俺じゃなくても転移出来るってことか。
やばい‥
今までの【空間魔法】もヤバかったが、使い方によってはそれを遥かに超える魔法みたいだ。
ふっふっふ‥
「おいマルコイさん?大丈夫か?マルコイさん?」
スキャンよ。
そんな危ない人を見るような目で見るのはやめなさい。
しかしいいスキルを模倣させてくれたので大目に見ましょう。
ふっふっふ。
「ん?前も言ったと思うが手紙でやりとりしてるぞ。」
「いや、普通の手紙だったら俺に渡す情報として遅すぎるだろ。その手紙をどうやって受け渡ししてるんだ?」
普通の手紙だとナーメルからセイルズに来るのに1日以上かかる。
生きた情報として扱うのは時間がかかり過ぎているのではないか?
「そういう意味か。そうだな‥」
スキャンは何か考え込んでいるようだ。
そんな特別な理由なのか?
「マルコイさんには迷惑をかけたし、この国を守れるのはあんたしかいないと思っている。余程の事がない限り教える事はないんだけどマルコイさんならいいか。」
スキャンは胸元からギルドカードを取り出した。
それには‥
スキャン
冒険者ランクB
スキル【剣鬼Lv.2】【アポーツLv.2】
とあった。
「見てもらうとわかるが、俺のスキルはかなり特殊なスキルなんだ。まあそのおかげでギルドマスターまでなったんだけどな。」
アポーツ?
初めて見るスキルだな。
「俺のスキル【アポーツ】は別の場所にある物を引き寄せる事ができる。それこそ徒歩で1日以上かかる場所からでも一瞬で引き寄せる事ができるんだ。」
引き寄せる?
そんな事がスキルでできるのか?
「まあ見てもらった方が早いか。」
スキャンはポケットから掌に収まる程度の透明な玉のような物を取り出した。
それをテーブルの上に置く。
そしてその透明の玉の下に紙を置いた。
それらを置いた後に少し離れた場所に行く。
「それじゃあ見ててくれ。【アポーツ】」
スキャンがスキル名を言うと、透明の玉の下にあった紙が消えてスキャンの掌に収まっていた。
な、な、なんじゃそりゃ!
(ピコーンッ)
『模倣スキルを発現しました。スキル【アポーツ】を模倣しました。』
おお!
めちゃくちゃ有用なスキルを模倣でき‥
『統合したスキルの中に【固定】【範囲】【位相】を確認しました。統合条件に必要なためスキル【空間魔法】を解体します。模倣スキル【固定】【範囲】【位相】を確認しました』
『統合条件を達成しました。模倣スキル【固定】【範囲】【位相】【縮地】【アポーツ】を統合します。スキル【時空魔法】に統合しました』
おい‥
なんじゃそりゃ!
いや、ありがた過ぎるんだが情報が多すぎて処理できないぞ。
スキル【時空魔法】の事が頭に入ってくる。
よかった。
【時空魔法】は【空間魔法】の完全なる上位互換のようだ。
主に【空間魔法】で使っていた魔法は使用できるみたいだな。
焦った。
使い勝手がよかった魔法だったから、なくなるのは困るからな。
人にスキルを譲渡するときは聞いてくるのに、自分が統合する時は一切確認がないんだもん。
レベルは1に戻ってしまったので『スペース』の容量は少し小さくなったようだ。
ミミウにクラーケン食べててもらってよかった。
下手したら容量が足りなくて、ここでぶち撒けてしまうところだった。
他には‥
お!
異世界の知識で見て憧れていた転移が使えるようだ!
ん‥?
これは‥
試してみないとわからないが、長距離転移ってわけじゃなさそうだな。
それに目印となるものを設定しないと駄目みたいだ。
さっきスキャンが置いていた透明の玉のような目印となる物が必要になるな。
戦闘中に相手の後ろに転移!
なんて使い方はできないようだ。
残念‥
しかし目印を2箇所つけて魔力を込めていれば任意でその2箇所の範囲内を転移させることができるようだ。
つまり俺じゃなくても転移出来るってことか。
やばい‥
今までの【空間魔法】もヤバかったが、使い方によってはそれを遥かに超える魔法みたいだ。
ふっふっふ‥
「おいマルコイさん?大丈夫か?マルコイさん?」
スキャンよ。
そんな危ない人を見るような目で見るのはやめなさい。
しかしいいスキルを模倣させてくれたので大目に見ましょう。
ふっふっふ。
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