スキルを模倣して最強無敵!異世界勇者?魔王?どっからでもかかってこいやぁ!

オギコン

文字の大きさ
上 下
308 / 953
港町セイルズ

新しい料理

しおりを挟む
「マルコイさん!買ってきたよ!」

キリーエが新鮮な鰻を買ってきた。
どうしても自分で買ってくると言って聞かなかったので、アキーエとアレカンドロの3人で買いに行った。

君たち3人妙に仲がいいね‥

「マルコイ!この鰻って魚、もの凄いヌルヌルするんだよ!知ってた?」

嬉しそうにアキーエが買ってきた鰻を見せてくれた。
もちろん手掴みではなく、ザルのようなものに入れてあった。

「お店の人が持ってみろなんて言うから持ってみたら手から逃げていったのよ!もう捕まえるの大変で大慌てだったわよ!」

大慌てなんて言いながらとても嬉しそうだな。

俺も行けばよかったかな‥

そんな事を考えながら鰻を受け取って、ザルから鰻を取ろうとしたら鰻が俺の手から逃げ出した。

逃げ出した鰻を捕まえるのに、借りた厨房でもキャッキャウフフしてしまった。

うん。
スリットからチラチラ見えるアキーエの太ももが‥

と見つめていたらアキーエと、いつの間にか兜を脱いでいたアレカンドロに白い目をされてしまった‥

な、なぜアレカンドロまで‥?
お、お前は俺の味方じゃなかったのか‥


とりあえず気を取り直して鰻を捌く。

売ってある鰻だから泥抜きはしてあるよな。

鰻が暴れるので、今日はモンスターと戦う事もないだろうからエンチャント:氷を使って鰻の動きを鈍くする。

先の尖った鉄の棒を鰻の目に打つ。

首の根元から背骨まで縦に包丁を入れて、そこからお腹の皮を切らないように尻尾に向けて包丁を進める。

首の根元の背骨が切れるところまで包丁を入れて、背骨を外していく。
知識はあるが、実際にすると難しい‥
少し肉も削いでしまった。
まあこのくらいはご愛嬌だ。

頭と尾びれを落として3枚に切り分ける。

串を通して完成だ。

頭と骨を焼いて鍋に入れる。
キリーエから貰ったしょうゆと砂糖、酒、はちみつを入れる。

鍋のタレにとろみが出たところで鰻を焼く。

鰻をタレにつけて焼きタレにつけて焼きを繰り返す。

うん。
いい匂いがしてきたな。

周りを見ると、みんな生唾を飲み込んでいるようだった。
1人飲み込まずに垂れ流しているのがいるけど‥

しかし異世界の料理もかなり再現できるようになったな。
この蒲焼は出来れば、みりんってやつがあった方がいいみたいだけど、それ以外の物はほとんど揃える事ができるし代用できる。

でもこれってキリーエがいてくれるからなんだよな。
俺が思った事やスキル【異世界の知識】で得た物を形にしてくれているから。

俺たちが自由に楽しく生活するためにはキリーエという商人の存在はすでになくてはならないものになっている。

俺がこの国に乗り込んだのも、キリーエのためってのもあるが俺がこの日常を守りたかったからだろうな。

人数分の料理が出来たのでテーブルに置く。

「さて、これが本日の料理で鰻丼ってやつだ!熱いから気をつけて食べてくれ。」

「「はーい!」」

みんながっついて食べている。

俺も一口食べてみる。
少し甘みが強かったかな。
でもかなり美味しい。

食欲をそそる匂いもそうだが、何と言っても鰻が柔らかくできている。
ちゃんと骨も取ったから、ミミウが屋台で食べてたような骨が邪魔ってのもないな。

やっぱり異世界の料理は凄い!

「こ、こ、こ、これは美味しい!鰻という好き嫌いの激しい魚をここまで美味しく仕上げるとは‥やはり大先生!素晴らしい!」

いや、俺が考えた訳じゃないのでそこまで褒められるとムズムズする‥

「どうだキリーエ?店で出せそうか?」

俺はキリーエに声をかける。

「鰻は安価で手に入る‥砂糖が多少値が張るけど、はちみつの量を増やせばいけるんやないかな‥いやここは‥」

うん。
すでに店に出す方で考えているようですね‥

セイルズらしい新しい料理の完成かな?

ミミウ‥
空になったどんぶりを涙目で見つめなくても、ちゃんとおかわり用意してますよ‥
しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!

七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」 その天使の言葉は善意からなのか? 異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか? そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。 ただし、その扱いが難しいものだった。 転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。 基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。 ○○○「これは私とのラブストーリーなの!」 主人公「いや、それは違うな」

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~

イノナかノかワズ
ファンタジー
 助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。  *話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。  *他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。  *頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。  *無断転載、無断翻訳を禁止します。   小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。 カクヨムにても公開しています。 更新は不定期です。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~

冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。  俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。 そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・ 「俺、死んでるじゃん・・・」 目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。 新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。  元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

変人奇人喜んで!!貴族転生〜面倒な貴族にはなりたくない!〜

赤井水
ファンタジー
 クロス伯爵家に生まれたケビン・クロス。  神に会った記憶も無く、前世で何故死んだのかもよく分からないが転生した事はわかっていた。  洗礼式で初めて神と話よく分からないが転生させて貰ったのは理解することに。  彼は喜んだ。  この世界で魔法を扱える事に。  同い歳の腹違いの兄を持ち、必死に嫡男から逃れ貴族にならない為なら努力を惜しまない。  理由は簡単だ、魔法が研究出来ないから。  その為には彼は変人と言われようが奇人と言われようが構わない。  ケビンは優秀というレッテルや女性という地雷を踏まぬ様に必死に生活して行くのであった。  ダンス?腹芸?んなもん勉強する位なら魔法を勉強するわ!!と。 「絶対に貴族にはならない!うぉぉぉぉ」  今日も魔法を使います。 ※作者嬉し泣きの情報 3/21 11:00 ファンタジー・SFでランキング5位(24hptランキング) 有名作品のすぐ下に自分の作品の名前があるのは不思議な感覚です。 3/21 HOT男性向けランキングで2位に入れました。 TOP10入り!! 4/7 お気に入り登録者様の人数が3000人行きました。 応援ありがとうございます。 皆様のおかげです。 これからも上がる様に頑張ります。 ※お気に入り登録者数減り続けてる……がむばるOrz 〜第15回ファンタジー大賞〜 67位でした!! 皆様のおかげですこう言った結果になりました。 5万Ptも貰えたことに感謝します! 改稿中……( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )☁︎︎⋆。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す

紅月シン
ファンタジー
 七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。  才能限界0。  それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。  レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。  つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。  だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。  その結果として実家の公爵家を追放されたことも。  同日に前世の記憶を思い出したことも。  一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。  その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。  スキル。  そして、自らのスキルである限界突破。  やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。 ※小説家になろう様にも投稿しています

処理中です...