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ロンギル共和国へ
クラーケン討伐後
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「す、すいません。モンスターは、クラーケンはどうなったんですか?」
船長さんが聞いてくる。
う~ん、『スペース』に入れたけど伝えるわけにはいかないし‥
「ダメージが大きかったのか、下に沈んでいきましたよ。あれだけのダメージだ。しばらくは活動しないと思いますし、もしかしたら他の海域に行ったりするかもしれませんね。」
「なるほどわかりました。他の船にも一応気をつけるように通達しますね。」
もう現れる事もないんだけど、正直に言うわけにはいかないからな。
するとアキーエが近づいてきて小声で聞いてきた。
「さっきのどうしたの?急に消えたように見えたけど?」
「実は『スペース』に入るかやってみたら入ったから、そのまま入れてる。あんだけデカいからクラーケンだけでいっぱいいっぱいだと思うけど、食べれるかなと思って。もし食べれなかったらコソッと海に戻すかな‥」
素材が使えるかもしれないけど、こんなもんいきなり出したらそれこそ問題になりそうだ。
「なるほどね。あのサイズで食べれたらミミウ1週間分くらいあるわね。」
おい。
サイズの数え方がミミウになってるぞ。
でも足一本でミミウ1日分ありそうだから、2週間くらいは持つんじゃないか?
「あの‥」
「ん?どうしました?」
船長さんが話しかけてきた。
「すいません。先程クラーケンと戦ってた時に海の上を走ってたように見えたんですけど‥」
「あ~、それは俺のスキルですよ。普段はあまり使えないスキルですけど、こんな時に役にたってよかったです!」
嘘は言っていない‥
「なるほど。でもすごいスキルですね。貴方がそのようなスキルを持っておられて本当に助かりました。船員を代表して感謝致します。ありがとうございました。」
「いえ、こっちも船が壊されると困りますからね。たまたま海の上で戦えるスキルを持っていたから戦っただけですよ。」
こんな所で遭難するわけにもいかないからな。
もし俺の空間魔法で歩いて行くにしてもこの人数が乗れるようにするにはどれだけ魔力が必要になるやら。
「すいません、すいません!」
船長と話をしていると1人の男性が駆け寄ってきた。
30代前半くらいだろうか。
眉が下がっているせいか、どこか頼りない雰囲気の人だ。
「すいません、先程の戦い素晴らしかったです!あ!すいません、私商人をしているオーマルと申します!すいません突然話しかけてしまって!」
随分とすいません連呼だな。
低姿勢なんだろうけど、ここまで言われると違和感あるぞ。
「いえ構いませんよ。どうされました?」
「すいません。いや、こんなに強い人が一緒の船に乗ってるなんてついてるなと思いまして。よかったらお近づきになれたらと思いまして。いきなりで失礼とは思いましたけどすいません。」
「そうなんですか。自分は親しい人が商人をしているもので、あまりご期待には添えないと思いますけど‥」
「いや全然構わないんです。すいませんこの船に乗ってあるってことはロンギルに行かれるのかと。なら私はロンギルで商会をしているので、少しでもお力になれたらと思いまして。」
ん?
ロンギルで商会?
もしかしてナイコビ商会の関係者か?
「そうなんですか。自分たちはナイコビ商会に用事があってロンギルに向かってるところなんですよ。」
そう俺が告げるとオーマルはあからさまに残念そうな顔になる。
「そうなんですか‥貴方みたいな人もナイコビ商会に助力されに行かれるわけですね‥」
「何の事ですか?」
「ナイコビからお話伺って行かれてるんですよね?すいません私もナイコビ商会に対抗すべく人材を確保するために各地を回ってきましたが貴方のような人には会えませんでした。それだけお強いのにナイコビのような黒い噂がある商会に力を貸されるんですね‥」
なるほど。
オーマルはナイコビと相対している側の商会って事かな。
しかし敵地に乗り込むんだ。
完全に味方とわからないなら情報を渡すべきではないよな‥
船長さんが聞いてくる。
う~ん、『スペース』に入れたけど伝えるわけにはいかないし‥
「ダメージが大きかったのか、下に沈んでいきましたよ。あれだけのダメージだ。しばらくは活動しないと思いますし、もしかしたら他の海域に行ったりするかもしれませんね。」
「なるほどわかりました。他の船にも一応気をつけるように通達しますね。」
もう現れる事もないんだけど、正直に言うわけにはいかないからな。
するとアキーエが近づいてきて小声で聞いてきた。
「さっきのどうしたの?急に消えたように見えたけど?」
「実は『スペース』に入るかやってみたら入ったから、そのまま入れてる。あんだけデカいからクラーケンだけでいっぱいいっぱいだと思うけど、食べれるかなと思って。もし食べれなかったらコソッと海に戻すかな‥」
素材が使えるかもしれないけど、こんなもんいきなり出したらそれこそ問題になりそうだ。
「なるほどね。あのサイズで食べれたらミミウ1週間分くらいあるわね。」
おい。
サイズの数え方がミミウになってるぞ。
でも足一本でミミウ1日分ありそうだから、2週間くらいは持つんじゃないか?
「あの‥」
「ん?どうしました?」
船長さんが話しかけてきた。
「すいません。先程クラーケンと戦ってた時に海の上を走ってたように見えたんですけど‥」
「あ~、それは俺のスキルですよ。普段はあまり使えないスキルですけど、こんな時に役にたってよかったです!」
嘘は言っていない‥
「なるほど。でもすごいスキルですね。貴方がそのようなスキルを持っておられて本当に助かりました。船員を代表して感謝致します。ありがとうございました。」
「いえ、こっちも船が壊されると困りますからね。たまたま海の上で戦えるスキルを持っていたから戦っただけですよ。」
こんな所で遭難するわけにもいかないからな。
もし俺の空間魔法で歩いて行くにしてもこの人数が乗れるようにするにはどれだけ魔力が必要になるやら。
「すいません、すいません!」
船長と話をしていると1人の男性が駆け寄ってきた。
30代前半くらいだろうか。
眉が下がっているせいか、どこか頼りない雰囲気の人だ。
「すいません、先程の戦い素晴らしかったです!あ!すいません、私商人をしているオーマルと申します!すいません突然話しかけてしまって!」
随分とすいません連呼だな。
低姿勢なんだろうけど、ここまで言われると違和感あるぞ。
「いえ構いませんよ。どうされました?」
「すいません。いや、こんなに強い人が一緒の船に乗ってるなんてついてるなと思いまして。よかったらお近づきになれたらと思いまして。いきなりで失礼とは思いましたけどすいません。」
「そうなんですか。自分は親しい人が商人をしているもので、あまりご期待には添えないと思いますけど‥」
「いや全然構わないんです。すいませんこの船に乗ってあるってことはロンギルに行かれるのかと。なら私はロンギルで商会をしているので、少しでもお力になれたらと思いまして。」
ん?
ロンギルで商会?
もしかしてナイコビ商会の関係者か?
「そうなんですか。自分たちはナイコビ商会に用事があってロンギルに向かってるところなんですよ。」
そう俺が告げるとオーマルはあからさまに残念そうな顔になる。
「そうなんですか‥貴方みたいな人もナイコビ商会に助力されに行かれるわけですね‥」
「何の事ですか?」
「ナイコビからお話伺って行かれてるんですよね?すいません私もナイコビ商会に対抗すべく人材を確保するために各地を回ってきましたが貴方のような人には会えませんでした。それだけお強いのにナイコビのような黒い噂がある商会に力を貸されるんですね‥」
なるほど。
オーマルはナイコビと相対している側の商会って事かな。
しかし敵地に乗り込むんだ。
完全に味方とわからないなら情報を渡すべきではないよな‥
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