スキルを模倣して最強無敵!異世界勇者?魔王?どっからでもかかってこいやぁ!

オギコン

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ロンギル共和国へ

カーロッタ

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村の入り口に着く。
何と入り口には門番まで立っていた。
まあ門番と言っても村人に槍持たせた程度なんだが。
今まで自由に行き来できていた村なのに‥
いや、モンスター避けの柵くらいはあったけどね。

入り口に近づくと門番の人が声をかけて来た。
「ようこそカーロッタへ!観光に来てくれたのかい?」

「あ、まあ一応‥」

「そうかそうか!ありがとう!この村はマージス・アンバーエスト男爵が治める村になるんだが、その男爵の御子息のマルコイ・アンバーエスト様が獣人国で行われている闘技会で優勝したんだ。その半生が飾ってある資料館が村の中央にある男爵家にあるからぜひ見学して行ってくれ。それじゃ楽しんで!」

もうね。
自分の顔が耳まで赤いのがわかるわ。
アキーエの顔も真っ赤になってる。
いや、あいつは笑いを堪えて真っ赤になってるんだな‥

村の中に入る。
村に入って1番目についたのは‥

『マルコイ干し柿』
『マルコイ木札』
『マルコイ木人形』

などのマルコイ土産だ。

なるほど。
これはアキーエの魔法で燃やしてもらわないといけないようだな‥

「ふ~ん。名所は男爵家として観光産業としては土産屋ね。狙いどころはいいんやろうけど、名物となる土産が弱いかな。うちに任せてもろたらもっといい商品つくるで。どうマルコイさん?」

キリーエも冗談ばっかり‥
いや顔が本気だった‥
やめてください‥

街の中を歩くと遠巻きに人が見ているのがわかる。
流石に街の中だと知ってる人もちらほら見かけるからな。

「どうする?とりあえず冒険者ギルド行くか?」

「凄いわねマルコイ。この状況で実家にいかない選択をしようとするなんて‥」

「いやもう中に入ったらますます実家に行きたくなくなった‥もうこのままほっといて先に行った方がいい気がする‥」

そんな事をアキーエと話していたら1人の男性がこちらに向かい走って来た。

「大変申し訳ありませんが、マルコイ・アンバーエスト様ですよね。」

「もうアンバーエスト家とは縁がないつもりですが、確かにマルコイです。」

この人は確か村にいた人だな。
この人も農家だったと思うが‥

「やっぱりそうでしたか。私はロンゲルと申しまして、最近男爵様にお仕えしております。村にマルコイ様と思われる人がいらっしゃったとの事で確認しに参りました。マルコイ様であれば男爵様がお呼びするようにとの事でしたので一緒に来ていただいてもよろしいでしょうか。」

やっぱり厄介事が向こうから走り寄ってきやがった。

「マルコイどうしたの?行くんでしょ?」

俺は渋っていたが、アキーエたち3人は行く気満々のようだ。

はぁ‥

仕方ない。
悪の黒幕と直接対決に臨むとするか。

男爵家に行く途中にアキーエの実家である宿屋や、ミミウの実家の武器屋の前も通った。

2つとも俺たちがいた時よりも大きくなっている。
増築したのだろうか。
それに人も前より多くなっている。
昔は小規模な村だったはずだが今は結構大き目の村くらいの人口はあるようだ。

後でアキーエたちの実家にも寄るとして‥
着いてしまったか。
悪の巣窟に‥

昔住んでいた家のまんまだな。
家に向かい歩き出そうとする。

「あ、マルコイさま申し訳ありません。そちらは資料館になります。男爵家はこちらになります。」

そう言ってロンゲルが指す方を見ると、俺が育った家に比べると2回りくらい小さなこぢんまりとした家だった。

そこから1人の男性が出てきた。
銀髪を後ろに撫でつけてオールバックにしている。
年齢40代半ばほどで、体型は年齢の割にはがっしりとしている方だと思う。
少し眠そうな目をしてこちらを見ている。

悪の親玉と思われるマージス・アンバーエストだ。

「おお!マルコイ久しぶりではないか。よく戻ったな。」

くっ!
普通の父親ぶっていても騙されないぞ。

「積もる話がたくさんある。狭くはなったがここがアンバーエスト家だ。遠慮なく入るがいい。」

遠慮なく家の中に入る。
村がこうなった理由を教えてもらわないとな。
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