スキルを模倣して最強無敵!異世界勇者?魔王?どっからでもかかってこいやぁ!

オギコン

文字の大きさ
上 下
265 / 953
ロンギル共和国へ

王都での再会

しおりを挟む
俺とアキーエ、キリーエは会っておきたい人が冒険者ギルドいるので3人で一緒に行動する事にした。
ちなみにミミウは西方広場に会いたい人がいるとの事で別行動だ。
たぶんフライドポテトの店だな。

冒険者ギルドに着き、受付をしている人の中から目的の人物を探す。
すると相変わらずガチムチのおっさんが受付に座っているのが見えた。
王都の冒険者ギルドの受付に美人は座っていない。
問題が起こった時に解決できるよう年配の人が多いのだ。
その中でもガチムチで強面のおっさんは異質なようでそのおっさんの前には誰も並んでいない。
他の受付にはちらほら人が並んでいるのにだ。

「バーントのおっさん!久しぶりだな!」

俺は受付に座っているガチムチの強面おっさんに声をかける。

「ん?おっ!マルコイじゃないかっ!久しぶりだな!こっちに戻ってきたのか?」

声がデカいな!
でも懐かしさもあってか嬉しく思える。

「いや、戻ってきたわけじゃないんだが近くを通る事になったからな。王都で一泊するついでに挨拶にきたんだ。しかし相変わらずおっさんの受付誰も並んでないな!変わらなすぎて笑えたよ。」

「そんな事ないからね。いつもは毎日大盛況だよ!おじさん優しいから冒険者から信頼されてるからね!」

相変わらず面白いガチムチのおっさんだ。

「ところでマルコイ。お前闘技会で優勝したらしいじゃないか!ここにいた時はCランクだったお前がまさか獣人国の闘技会で優勝するとは思わなかったぞ!」

「いろいろあったからな。まあ運がよかったのもあったと思うぞ。」

「そうか。しかし今年の闘技会優勝者の名前がマルコイって聞いた時は同じ名前の人だよなって思ってたけど、容姿が銀髪の眠そうな若い青年って聞いた時はそりゃ驚いたぞ。こりゃお前しかいないってな。あっはっはっは!」

「そりゃよかった。これで俺みたいな冒険者を育てたんだぞって自慢しながら後任の美人さんに受付業務を譲れるな。」

「何言ってんのぉ!おじさんは死ぬまで受付するんだよ!誰にも譲らないんだよぉ!」

ふむ。
やっぱりギルドの受付はこうじゃないとな。

‥‥いやまてまて!
俺が望んでたのは美人な受付のお姉さんだったはず。
いつの間にか筋肉に毒されていたようだ‥

「もうおじさん相変わらずやね。」

「えっ?キリーエも一緒なのか?お前はてっきり獣人国で商売してるもんだと思ってたんだが。」

「実は今マルコイさんたちのパーティに入れてもらって一緒に行動してるんよ。いろいろ刺激があって楽しいし、私たちで作った商会もあるんよ。」

キリーエも久しぶりに会う知り合いだからかとても嬉しそうだ。
楽しく旅をしているように見えてやっぱりどこか思索に耽るところがあったからな。

「ところで近くを通るって事はロンギルにでも行くのか?」

「おお!おっさん見た目とは違いやはり思慮深いな。」

まあそんなところだ。

「あ!思ってる事と口に出す事間違えた。」

「おいー!そんな事思ってたの?普段からそんな事思ってたの?」

えーいうるさい。
ちょっと間違えただけだろうが。

「しかしマルコイ‥しばらく見ない間に見違えたな。随分と身体つきも逞しくなったし顔も精悍になったな。」

「ん?そうか?そういえば俺たち3人ともAランク冒険者になったぞ。」

「なっ!アキーエとミミウもか?」

「ああ、そうだ。いろいろあったからな。まあ闘技会で優勝したってのも大きいけどな。」

「いやそれにしたってお前‥ロンギルには急ぎなのか?今日くらいはこっちに泊まるんだろう?」

「そうだな。一応今日はこっちで泊まるつもりだぞ。」

「そうか。それなら久しぶりに飲めるな。お前らにそのいろいろあった話を聞かせてもらおうか。」

「ああ。しかし明日には出るから、あんまり深酒さできないからな。それとサベントさんに会う事はできるか?」

「すまんな、ギルドマスターは城に召集されてて不在なんだよ。今日戻ってくるかも難しいかもな。」

「なるほど。来た時がわるかったな‥いい、また帰りにでもまた寄るから。そしたらまた夕方な。」

マルコイたちは別の知人に会うためにギルドを後にした。
しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~

春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。 冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。 しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。 パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。 そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。

転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。 準備し過ぎて第二の人生はイージーモードです!

小川悟
ファンタジー
いじめやパワハラなどの理不尽な人生から、現実逃避するように寝る間を惜しんでゲーム三昧に明け暮れた33歳の男がある日死んでしまう。 しかし異世界転生の候補に選ばれたが、チートはくれないと転生の案内女性に言われる。 チートの代わりに異世界転生の為の研修施設で3ヶ月の研修が受けられるという。 研修施設はスキルの取得が比較的簡単に取得できると言われるが、3ヶ月という短期間で何が出来るのか……。 ボーナススキルで鑑定とアイテムボックスを貰い、適性の設定を始めると時間がないと、研修施設に放り込まれてしまう。 新たな人生を生き残るため、3ヶ月必死に研修施設で訓練に明け暮れる。 しかし3ヶ月を過ぎても、1年が過ぎても、10年過ぎても転生されない。 もしかしてゲームやりすぎで死んだ為の無間地獄かもと不安になりながらも、必死に訓練に励んでいた。 実は案内女性の手違いで、転生手続きがされていないとは思いもしなかった。 結局、研修が15年過ぎた頃、不意に転生の案内が来る。 すでにエンシェントドラゴンを倒すほどのチート野郎になっていた男は、異世界を普通に楽しむことに全力を尽くす。 主人公は優柔不断で出て来るキャラは問題児が多いです。

スキル盗んで何が悪い!

大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物 "スキル"それは人が持つには限られた能力 "スキル"それは一人の青年の運命を変えた力  いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。  本人はこれからも続く生活だと思っていた。  そう、あのゲームを起動させるまでは……  大人気商品ワールドランド、略してWL。  ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。  しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……  女の子の正体は!? このゲームの目的は!?  これからどうするの主人公!  【スキル盗んで何が悪い!】始まります!

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~

はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。 俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。 ある日の昼休み……高校で事は起こった。 俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。 しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。 ……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

処理中です...