259 / 953
闘技会が終わって
アレカンドロの帰還
しおりを挟む
侵入者を衛兵に渡したが、今回も素性はわからなかった。
この街の人間ではない事はわかったが、どこからいつ来たのかなどは不明だった。
ロンギル共和国のナイコビ商会と暗殺者ギルドだとは思うが、イザベラさんの報告を待っているので動くに動けない。
もどかしい‥
いかんいかん。
また思考が暗くなっている。
とりあえず最強自立型人形は補強を行う事にした。
強度を上げる魔力回路を組み込む。
おそらく剣で斬りつけられてもそうそうダメージは受けないだろう。
しかし膂力が高い相手だと意味がないとは思う。
そこまで魔力回路も万能ではないからな。
それだけの防御力を持つためには膨大な量の魔力が必要になる。
アキーエやミミウの攻撃を魔力回路の障壁で防御しようと思ったら多分俺の魔力でも一瞬で空になると思う。
もともと魔力に限りがある最強自立型人形だから、銃を撃って腕がもげない程度あればいい。
そろそろ名前でもきめないといちいち最強自立型人形と言うのが面倒くさい‥
腕がもげてしまったので、新しく腕を作ってもらい魔力回路を貼り付けた。
今日も元気に最強自立型人形は家の中をふらふらしている。
「マルコイ殿。少しいいでしょうか?」
昼過ぎにアレカンドロから声をかけられた。
最近はバラックスさんと模擬戦に精をだしていたが、何かあったのかな。
ま、まさかアレカンドロ改造作戦が漏れたとか?
「マルコイ殿のところにお世話になってだいぶ経ちましたが、先日自分が所属している傭兵団より少し大きな作戦があるため帰還するよう指示がありました。」
そういえば確か傭兵団に所属していたな。
すっかり忘れてた。
「自分としてはまだマルコイ殿の元で訓練をしたいと思っておりますが、自分の所属している傭兵団も自分の家のような物。申し訳なく思いますが、一度彼方に行って作戦に参加して戻って参ります。」
「アレカンドロの傭兵団はロンギル共和国にあるんだよな?もし俺たちが行く事になったら会うかもな。」
アレカンドロにはキリーエが狙われている事は話している。
バラックスさんにも伝えているが、2人とも他には話さないようにお願いしている。
バラックスに関しては「困ったらいつでも言ってくれ。」と男前な返事をもらった‥
これで脳筋じゃなかったらいい人なんだけどな‥
「はい。自分もキリーエ殿にはお世話になっていましたからもしロンギルに来られた時は声をかけて下さい。必ず御力になれると思います。」
「わかった。ありがとう。いつ戻る予定なんだ?」
「明日には出ようと思っています。作戦まであまり時間もないそうなので。」
「そういえばその作戦ってのはなんだ?もし秘密事項とかだったら聞かないけど。」
「いえ、ロンギルの近くの森にモンスターの大量発生の兆しがあるそうで。近くその森のモンスターを一斉排除する予定だそうです。」
「なるほど。ロンギルもか‥」
ロンギルにも魔族の侵攻が始まってるのかもしれないな‥
翌日アレカンドロはロンギルに戻って行った。
バラックスさんも見送りに来ており、少し淋しそうにしていた。
俺は餞別としてアキーエたちにも渡したペンダントを渡した。
何かあった時の手助けになればと思う。
あとアキーエたちにはない効果も付けさせてもらった。
アレカンドロの所在地がペンダントによってわかる効果だ。
俺たちがロンギルに行った時にすれ違いとか探すのに手間取ったりしないようにね。
アレカンドロは「異性から‥しかも自分が尊敬する方からプレゼントを貰ったのは初めてです!」と感激していた。
綺麗な顔しているんだけど、男勝りなのが原因だろう‥
アキーエがすぐにペンダントの効果を教えていた。
魔道具だけど消耗品だからね。
装飾品じゃないから戦う時に邪魔にならないように服の中に入れてても大丈夫とか伝えている。
すっかり仲良くなったな‥
今度は俺たちがロンギルに行ってまた会う事になるかもな。
この街の人間ではない事はわかったが、どこからいつ来たのかなどは不明だった。
ロンギル共和国のナイコビ商会と暗殺者ギルドだとは思うが、イザベラさんの報告を待っているので動くに動けない。
もどかしい‥
いかんいかん。
また思考が暗くなっている。
とりあえず最強自立型人形は補強を行う事にした。
強度を上げる魔力回路を組み込む。
おそらく剣で斬りつけられてもそうそうダメージは受けないだろう。
しかし膂力が高い相手だと意味がないとは思う。
そこまで魔力回路も万能ではないからな。
それだけの防御力を持つためには膨大な量の魔力が必要になる。
アキーエやミミウの攻撃を魔力回路の障壁で防御しようと思ったら多分俺の魔力でも一瞬で空になると思う。
もともと魔力に限りがある最強自立型人形だから、銃を撃って腕がもげない程度あればいい。
そろそろ名前でもきめないといちいち最強自立型人形と言うのが面倒くさい‥
腕がもげてしまったので、新しく腕を作ってもらい魔力回路を貼り付けた。
今日も元気に最強自立型人形は家の中をふらふらしている。
「マルコイ殿。少しいいでしょうか?」
昼過ぎにアレカンドロから声をかけられた。
最近はバラックスさんと模擬戦に精をだしていたが、何かあったのかな。
ま、まさかアレカンドロ改造作戦が漏れたとか?
「マルコイ殿のところにお世話になってだいぶ経ちましたが、先日自分が所属している傭兵団より少し大きな作戦があるため帰還するよう指示がありました。」
そういえば確か傭兵団に所属していたな。
すっかり忘れてた。
「自分としてはまだマルコイ殿の元で訓練をしたいと思っておりますが、自分の所属している傭兵団も自分の家のような物。申し訳なく思いますが、一度彼方に行って作戦に参加して戻って参ります。」
「アレカンドロの傭兵団はロンギル共和国にあるんだよな?もし俺たちが行く事になったら会うかもな。」
アレカンドロにはキリーエが狙われている事は話している。
バラックスさんにも伝えているが、2人とも他には話さないようにお願いしている。
バラックスに関しては「困ったらいつでも言ってくれ。」と男前な返事をもらった‥
これで脳筋じゃなかったらいい人なんだけどな‥
「はい。自分もキリーエ殿にはお世話になっていましたからもしロンギルに来られた時は声をかけて下さい。必ず御力になれると思います。」
「わかった。ありがとう。いつ戻る予定なんだ?」
「明日には出ようと思っています。作戦まであまり時間もないそうなので。」
「そういえばその作戦ってのはなんだ?もし秘密事項とかだったら聞かないけど。」
「いえ、ロンギルの近くの森にモンスターの大量発生の兆しがあるそうで。近くその森のモンスターを一斉排除する予定だそうです。」
「なるほど。ロンギルもか‥」
ロンギルにも魔族の侵攻が始まってるのかもしれないな‥
翌日アレカンドロはロンギルに戻って行った。
バラックスさんも見送りに来ており、少し淋しそうにしていた。
俺は餞別としてアキーエたちにも渡したペンダントを渡した。
何かあった時の手助けになればと思う。
あとアキーエたちにはない効果も付けさせてもらった。
アレカンドロの所在地がペンダントによってわかる効果だ。
俺たちがロンギルに行った時にすれ違いとか探すのに手間取ったりしないようにね。
アレカンドロは「異性から‥しかも自分が尊敬する方からプレゼントを貰ったのは初めてです!」と感激していた。
綺麗な顔しているんだけど、男勝りなのが原因だろう‥
アキーエがすぐにペンダントの効果を教えていた。
魔道具だけど消耗品だからね。
装飾品じゃないから戦う時に邪魔にならないように服の中に入れてても大丈夫とか伝えている。
すっかり仲良くなったな‥
今度は俺たちがロンギルに行ってまた会う事になるかもな。
10
お気に入りに追加
557
あなたにおすすめの小説
他国から来た王妃ですが、冷遇? 私にとっては厚遇すぎます!
七辻ゆゆ
ファンタジー
人質同然でやってきたというのに、出されるご飯は母国より美味しいし、嫌味な上司もいないから掃除洗濯毎日楽しいのですが!?
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
全校転移!異能で異世界を巡る!?
小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。
目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。
周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。
取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。
「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」
取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。
そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる