224 / 953
闘技会本戦開催
魔族の恨み
しおりを挟む
ガルヘアが塵となり消えた時にはすでに殆どの観客は逃げ出していた。
闘技会の中に残っているのは出場していた冒険者やその仲間たちくらいだ。
あと何故か1番に逃げないといけない王様も残っている‥
そういえばこの国の王様は獣人国で1番強い人って事らしいから逃げる必要なかったのかな?
「何とか勝てたわね。」
アキーエが此方に歩み寄りながらそう告げる。
ガントレットを外しながらアキーエは続ける。
「しかし怖いくらい他種族に対する恨みが強かったわね。何であんなに恨んでるのかしら。」
確かに異常なくらいだった。
もともと何故そんなに他種族に恨みがあるのだ?
住む場所を大陸の端にやられた恨みか?
それとも過去の勇者との戦いの恨みか?
両方ともわかりはするが、あれほどまでに恨むものなのかね?
それとも本当にあのお方とやらに精神支配でもされてるんじゃないのか?
「さあな。今考えてもわかるもんじゃないしな。」
「そうね。それにまた魔族とは会うかもしれないし、その時聞けばいいわね。」
「おいおい。できれば極力会いたくないんだけどな。」
本当に勘弁願いたい。
俺とじゃなくて勇者と戦っていて欲しい‥
「そう言えばそうね。確かに何とかなるとは思うけど極力会いたくないわ。あれだけ強い魔族なんてそうそういないんだろうけど。」
魔王の背景がどうなってるかわけらないけど、魔王と同格みたいなのがいるかもしれないんだよな‥
その辺はイザベラさんとかに報告しよう。
「アキーエ。ターナカさんが言ってたけど、最初に当たった強いやつってのはその集団では最弱らしいぞ。たぶん今頃魔王様は『残念だったな。ヤツは四天王の中で最弱なのだ!』とか言ってるそうだ。」
「え?そうなの?あれで1番弱いの?」
「まあそうらしいが、今後俺たちが戦うとしたら、戦ったやつより少しずつ強いやつがでてくるから頑張れば倒せるらしいぞ。」
「なるほど。でもその通りなるのかしら?」
「バカだな。敵が変身する事も当たってたんだ。ターナカさんが言うオヤクソクは当たるから大丈夫だ。」
「なにそれ?」
俺たちがそんな話をしていると、ミミウとキリーエが近寄ってきた。
「マルコイさん、アキーエちゃん大丈夫?怪我はない?」
「キリーエ心配かけてすまないな。俺もアキーエも大した怪我はないよ。俺は痛みは結構あるけど、療養すれば治るレベルだしな。でもキリーエは避難してなかったのか?」
「そっか。そんならよかった。うちもパーティメンバーやから最後まで見届けるよ。それにミミウちゃんが守ってくれたしな。」
「はいですぅ。」
「そうか。ありがとうなキリーエもミミウも。」
すると金ピカの鎧を着た人が1人で近寄ってきた。
「マルコイ様。王が少し話を聞きたいとの事です。ご案内しますのでついて来てもらって宜しいでしょうか?」
俺はパーティの顔を見るが問題ないようだ。
「私だけですか?パーティの方がいいですか?」
「王より4人で来て欲しいとの事です。」
「わかりました。お願いします。」
やっぱりかぁ~‥
さて‥
どうやって誤魔化そうかなぁ‥
闘技会の中に残っているのは出場していた冒険者やその仲間たちくらいだ。
あと何故か1番に逃げないといけない王様も残っている‥
そういえばこの国の王様は獣人国で1番強い人って事らしいから逃げる必要なかったのかな?
「何とか勝てたわね。」
アキーエが此方に歩み寄りながらそう告げる。
ガントレットを外しながらアキーエは続ける。
「しかし怖いくらい他種族に対する恨みが強かったわね。何であんなに恨んでるのかしら。」
確かに異常なくらいだった。
もともと何故そんなに他種族に恨みがあるのだ?
住む場所を大陸の端にやられた恨みか?
それとも過去の勇者との戦いの恨みか?
両方ともわかりはするが、あれほどまでに恨むものなのかね?
それとも本当にあのお方とやらに精神支配でもされてるんじゃないのか?
「さあな。今考えてもわかるもんじゃないしな。」
「そうね。それにまた魔族とは会うかもしれないし、その時聞けばいいわね。」
「おいおい。できれば極力会いたくないんだけどな。」
本当に勘弁願いたい。
俺とじゃなくて勇者と戦っていて欲しい‥
「そう言えばそうね。確かに何とかなるとは思うけど極力会いたくないわ。あれだけ強い魔族なんてそうそういないんだろうけど。」
魔王の背景がどうなってるかわけらないけど、魔王と同格みたいなのがいるかもしれないんだよな‥
その辺はイザベラさんとかに報告しよう。
「アキーエ。ターナカさんが言ってたけど、最初に当たった強いやつってのはその集団では最弱らしいぞ。たぶん今頃魔王様は『残念だったな。ヤツは四天王の中で最弱なのだ!』とか言ってるそうだ。」
「え?そうなの?あれで1番弱いの?」
「まあそうらしいが、今後俺たちが戦うとしたら、戦ったやつより少しずつ強いやつがでてくるから頑張れば倒せるらしいぞ。」
「なるほど。でもその通りなるのかしら?」
「バカだな。敵が変身する事も当たってたんだ。ターナカさんが言うオヤクソクは当たるから大丈夫だ。」
「なにそれ?」
俺たちがそんな話をしていると、ミミウとキリーエが近寄ってきた。
「マルコイさん、アキーエちゃん大丈夫?怪我はない?」
「キリーエ心配かけてすまないな。俺もアキーエも大した怪我はないよ。俺は痛みは結構あるけど、療養すれば治るレベルだしな。でもキリーエは避難してなかったのか?」
「そっか。そんならよかった。うちもパーティメンバーやから最後まで見届けるよ。それにミミウちゃんが守ってくれたしな。」
「はいですぅ。」
「そうか。ありがとうなキリーエもミミウも。」
すると金ピカの鎧を着た人が1人で近寄ってきた。
「マルコイ様。王が少し話を聞きたいとの事です。ご案内しますのでついて来てもらって宜しいでしょうか?」
俺はパーティの顔を見るが問題ないようだ。
「私だけですか?パーティの方がいいですか?」
「王より4人で来て欲しいとの事です。」
「わかりました。お願いします。」
やっぱりかぁ~‥
さて‥
どうやって誤魔化そうかなぁ‥
10
お気に入りに追加
554
あなたにおすすめの小説

大国に囲まれた小国の「魔素無し第四王子」戦記(最強部隊を率いて新王国樹立へ)
たぬころまんじゅう
ファンタジー
小国の第四王子アルス。魔素による身体強化が当たり前の時代に、王族で唯一魔素が無い王子として生まれた彼は、蔑まれる毎日だった。
しかしある日、ひょんなことから無限に湧き出る魔素を身体に取り込んでしまった。その日を境に彼の人生は劇的に変わっていく。
士官学校に入り「戦略」「戦術」「武術」を学び、仲間を集めたアルスは隊を結成。アルス隊が功績を挙げ、軍の中で大きな存在になっていくと様々なことに巻き込まれていく。
領地経営、隣国との戦争、反乱、策略、ガーネット教や3大ギルドによる陰謀にちらつく大国の影。様々な経験を経て「最強部隊」と呼ばれたアルス隊は遂に新王国樹立へ。
異能バトル×神算鬼謀の戦略・戦術バトル!
☆史実に基づいた戦史、宗教史、過去から現代の政治や思想、経済を取り入れて書いた大河ドラマをお楽しみください☆

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。

召喚学園で始める最強英雄譚~仲間と共に少年は最強へ至る~
さとう
ファンタジー
生まれながらにして身に宿る『召喚獣』を使役する『召喚師』
誰もが持つ召喚獣は、様々な能力を持ったよきパートナーであり、位の高い召喚獣ほど持つ者は強く、憧れの存在である。
辺境貴族リグヴェータ家の末っ子アルフェンの召喚獣は最低も最低、手のひらに乗る小さな『モグラ』だった。アルフェンは、兄や姉からは蔑まれ、両親からは冷遇される生活を送っていた。
だが十五歳になり、高位な召喚獣を宿す幼馴染のフェニアと共に召喚学園の『アースガルズ召喚学園』に通うことになる。
学園でも蔑まれるアルフェン。秀な兄や姉、強くなっていく幼馴染、そしてアルフェンと同じ最底辺の仲間たち。同じレベルの仲間と共に絆を深め、一時の平穏を手に入れる
これは、全てを失う少年が最強の力を手に入れ、学園生活を送る物語。

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*無断転載、無断翻訳を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。

[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる