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闘技会本戦開催
緊急依頼『オーガキング討伐』
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周りがざわつき始めた。
ギルド前に緊急に設置された台に1人の男の人が立っている。
「冒険者の皆さん集まっていただきありがとうございます。今この首都ロッタスは未曾有の危機に瀕しています。皆さんに依頼をかけた時にお伝えしましたが、オーガキングという名の災害がこの街に向かって来ている。それを皆さんで迎え撃ってもらいたいと思っています。今は闘技会がありAランクパーティも多数集まっていますが、それでも勝てるかどうかわかりません。しかしこの首都を、この国を守るために力を貸してもらいたい!」
冒険者たちはお互いの顔を見合わせる。
「俺はやるぜっ!」
俺の隣から声が上がった。
バラックスさんだ。
「俺はこの街を拠点として活動している。この街のみんなにお世話になっていると思っている。だから俺は俺の大事な人達を守るために戦うぜ!」
そしてバラックスさんはこちらを見ながら話を続ける。
「それに今はSランクを倒したマルコイもいるんだ!オーガキングだって恐れるに足りねーぜっ!」
おいおい。
Bランク冒険者を持ち上げないでくれ。
俺の事知らない人もいるだろうし、Bランクのくせにとか思われるのもちょっと困るぞ。
「本当だ!マルコイがいるぞ!彼がいるなら何とかなるんじゃないか?」
「マルコイって誰だ?Aランクか?」
「お前知らないのか?今年の闘技会でBランクなのにSランクのロメントに勝ったやつだよ。」
「なんだって?それなら実質Sランクが討伐に参加するってことじゃないか?だったら大丈夫なんじねーか?」
あまり多大な期待はしないで欲しいんだけど‥
アキーエとかめっちゃ目をキラキラさせてるじゃないか‥
「あ!マルコイと一緒にいるのは『爆炎闘姫』のアキーエじゃないか!」
「それに『フォートレスナイト』のミミウもいるじゃないか!これなら勝てるんじゃないか?」
おお。
アキーエもミミウもかなり有名になってるな。
何やら二つ名的なやつもついてるみたいだしな。
俺がニマニマしているとさっきまで目をキラキラさせていた2人が恥ずかしそうに俯いている。
歓声が上がってる中、先程壇上に立っていた男が再度話始めた。
「ありがとう。他の皆さんも同じようにこの国を守るために力を貸してもらえるものと思っている。それでは首都ロッタスの緊急依頼『オーガキング討伐』を開始させてもらう。」
そんなに長く滞在するつもりはなかったけど、いつの間にかけっこう長く滞在してて街の人にもかなり親しい人もできた。
俺もこの国を守りたいと思っている。
それにもらったばっかりの家を壊されるなんで考えただけで怒りが込み上げる。
まだ数日しか住んでないからなっ!
「それでは作戦を伝える。オーガキングとオーガの群れはあと半日程度で街から視認できる程に近づくと思われる。本来なら街に被害を与えるべきではないので打って出るべきだが、普段群れをなす事がないオーガの群れだ。どこまで被害があるかわからない。その為、回復薬などを補給しやすい街の側で戦う事となった。」
防衛戦か‥
やるべき事をやるだけだな。
ギルド前に緊急に設置された台に1人の男の人が立っている。
「冒険者の皆さん集まっていただきありがとうございます。今この首都ロッタスは未曾有の危機に瀕しています。皆さんに依頼をかけた時にお伝えしましたが、オーガキングという名の災害がこの街に向かって来ている。それを皆さんで迎え撃ってもらいたいと思っています。今は闘技会がありAランクパーティも多数集まっていますが、それでも勝てるかどうかわかりません。しかしこの首都を、この国を守るために力を貸してもらいたい!」
冒険者たちはお互いの顔を見合わせる。
「俺はやるぜっ!」
俺の隣から声が上がった。
バラックスさんだ。
「俺はこの街を拠点として活動している。この街のみんなにお世話になっていると思っている。だから俺は俺の大事な人達を守るために戦うぜ!」
そしてバラックスさんはこちらを見ながら話を続ける。
「それに今はSランクを倒したマルコイもいるんだ!オーガキングだって恐れるに足りねーぜっ!」
おいおい。
Bランク冒険者を持ち上げないでくれ。
俺の事知らない人もいるだろうし、Bランクのくせにとか思われるのもちょっと困るぞ。
「本当だ!マルコイがいるぞ!彼がいるなら何とかなるんじゃないか?」
「マルコイって誰だ?Aランクか?」
「お前知らないのか?今年の闘技会でBランクなのにSランクのロメントに勝ったやつだよ。」
「なんだって?それなら実質Sランクが討伐に参加するってことじゃないか?だったら大丈夫なんじねーか?」
あまり多大な期待はしないで欲しいんだけど‥
アキーエとかめっちゃ目をキラキラさせてるじゃないか‥
「あ!マルコイと一緒にいるのは『爆炎闘姫』のアキーエじゃないか!」
「それに『フォートレスナイト』のミミウもいるじゃないか!これなら勝てるんじゃないか?」
おお。
アキーエもミミウもかなり有名になってるな。
何やら二つ名的なやつもついてるみたいだしな。
俺がニマニマしているとさっきまで目をキラキラさせていた2人が恥ずかしそうに俯いている。
歓声が上がってる中、先程壇上に立っていた男が再度話始めた。
「ありがとう。他の皆さんも同じようにこの国を守るために力を貸してもらえるものと思っている。それでは首都ロッタスの緊急依頼『オーガキング討伐』を開始させてもらう。」
そんなに長く滞在するつもりはなかったけど、いつの間にかけっこう長く滞在してて街の人にもかなり親しい人もできた。
俺もこの国を守りたいと思っている。
それにもらったばっかりの家を壊されるなんで考えただけで怒りが込み上げる。
まだ数日しか住んでないからなっ!
「それでは作戦を伝える。オーガキングとオーガの群れはあと半日程度で街から視認できる程に近づくと思われる。本来なら街に被害を与えるべきではないので打って出るべきだが、普段群れをなす事がないオーガの群れだ。どこまで被害があるかわからない。その為、回復薬などを補給しやすい街の側で戦う事となった。」
防衛戦か‥
やるべき事をやるだけだな。
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